HONDA CB750 HORNET 車両解説
イタリアのミラノで開催された2022 EICMAにおいて発表され、発売が待ち望まれていたパフォーマンスミドルスポーツCB750ホーネットの国内販売が2025年2月から開始される。スタイリングは今年1月に発売されたCB1000ホーネットと同様のスポーツネイキッドのイメージだが、こちらはXL750トランザルプ系の水冷ユニカムも2気筒エンジンを搭載、アシスト&スリッパークラッチも採用されて、低中速回転域での扱い安やすさやパルス感と高揚感ある高回転域を両立したという。スマホと連動するHonda RoadSyncや出力特性を選択できるライディングモード、タイヤの浮き上がりやスリップを抑制するHonda セレクタブル トルク コントロールやオートキャンセルウインカーなどももちろん搭載している。車体色はデジタルシルバーメタリックとマットバリスティックブラックメタリックの2色をラインアップする。
★ホンダ ニュースリリースより (2025年1月24日)
大型ロードスポーツモデル「CB750 HORNET」を発売
Hondaは、市街地走行からスポーツライディングまで扱いやすい車体特性を追求した、大型ロードスポーツモデル「CB750 HORNET」を2月13日(木)にHonda Dreamより発売します。
- ●アグレッシブな走りを予感させるパフォーマンススポーツネイキッドスタイル
- ●低中回転域での扱いやすさと、高回転域での力強さを高次元でバランスさせたエンジン
- ●スロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用し、走行フィーリングを任意に選択可能なライディングモードを搭載
- ●Honda RoadSync※1を搭載した5インチフルカラーTFT液晶メーターを標準装備
CB750 HORNETは、「ワインディングを、都会を、颯爽と駆け抜けるパフォーマンスミドルスポーツ」をコンセプトに、街中での実用性と郊外でのファンライドの両立を目指し開発した、新たなネイキッドスタイルの大型ロードスポーツモデルです。
- 販売計画台数(国内・年間)
- 500台
- メーカー希望小売価格(消費税 10%込み)
- 1,039,500円(消費税抜き本体価格 945,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
=主な特徴=
パワーユニットは、軽量コンパクトな水冷・OHC(ユニカム)・直列2気筒・754cm3エンジンを搭載。低中回転域では扱いやすくパルス感があり、高回転域では力強く高揚感のある出力特性としています。また、クラッチレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時の後輪のホッピングを抑制するアシスト&スリッパー®※2クラッチを採用しています。
車体は、レイアウトの最適化と各部の軽量化を施したリアフレーム一体型のダイヤモンドフレームに、ショーワ(日立Astemo株式会社)製 SFF-BP®※3倒立フロントフォークを、リアには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションを採用することで、市街地、高速道路、ワインディングといったさまざまなシチュエーションに対応しています。
装備面では、豊富な情報を見やすく表示する5インチフルカラーTFT液晶メーターを採用。車両とスマートフォンをBluetooth®※4で連携することで、ハンドルスイッチおよび音声入力により音楽再生や通話などの操作を可能とするHonda RoadSyncを搭載しています。また、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットルバイワイヤシステム(TBW)」や、走行状況や好みに合わせてあらかじめ設定された出力特性を選択できる「ライディングモード」、前輪の浮き上がりと後輪スリップを抑制する「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」※5、車線変更時や右左折終了後に自動的にウインカー作動を停止させる機能である「オートキャンセルウインカー」を採用するなど、充実した装備としています。
カラーバリエーションは、美しい輝きを放つ「デジタルシルバーメタリック」と、引き締まったスタイリングを際立たせる「マットバリスティックブラックメタリック」の2色設定としています。
- ※1 運転中のスマートフォン本体の操作はおやめください。Honda RoadSyncのご利用には市販のバイク対応Bluetooth®ヘッドセット(別売)との接続と、専用アプリのインストールが必要です。アプリの利用、通信にともなう通信料金はお客様のご負担となります。アプリごとにそれぞれご利用いただけるコンテンツが異なります。Honda RoadSyncの機能に関する詳細および対応OSバージョン、対応アプリについては、Honda RoadSync関連ホームページ(https://global.honda/jp/tech/Honda_RoadSync/)またはスマートフォンアプリご案内ページ(https://global.honda/en/voice-control-system/ja-top.html)をご覧ください。全てのスマートフォンの動作を保証するものではありません
- ※2 「アシスト&スリッパー」は株式会社エフ・シー・シーの登録商標です
- ※3 「SFF-BP」は日立Astemo株式会社の登録商標です
- ※4 「Bluetooth」は米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です
- ※5 HSTCはスリップやウィリー挙動をなくすためのシステムではありません。HSTCはあくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがってHSTCを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします
主要諸元
車名型式 | ホンダ・8BL-RH24 | |
---|---|---|
CB750 HORNET | ||
発売日 | 2025年2月13日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.090×0.780×1.085 | |
軸間距離(m) | 1.420 | |
最低地上高(m)★ | 0.140 | |
シート高(m)★ | 0.795 | |
車両重量(kg) | 192 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 34.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
23.1(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | RH24E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC(ユニカム)4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 754 | |
内径×行程(mm) | 87.0×63.5 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 67[91]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 75[7.6]/7,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.000 |
2速 | 2.187 | |
3速 | 1.650 | |
4速 | 1.320 | |
5速 | 1.096 | |
6速 | 0.939 | |
減速比1次/2次 | 1.777/2.812 | |
キャスター(度)★ | 25°00′ | |
トレール(mm)★ | 99 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
〈 〉内はデュアル・クラッチ・トランスミッション・モデル
■道路運送⾞両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda 公表諸元)■製造事業者/本田技研工業株式会社
※3燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5WMTCモード値は、発進、加速、停⽌などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます