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新車プロファイル2024
2024年に発売された新車の情報ページです

KAWASAKI Z650がカラーを変更





カワサキ Z650 車両解説

 2017年の春は、インターモト2016で発表されて話題を集めたカワサキのニューモデル群の国内発売でにぎわったが、その中でもNinja 650 ABS/Z650 ABSは、フルモデルチェンジされた最新モデルのデビューイヤーと国内投入の時期が重なり特に注目を集めることとなった。

 近年のカワサキのミドルクラススポーツのラインアップといえは、海外市場向けに2006年モデルとして開発されたER-6nとNinja 650R(ER-6f)により、幅広く多くのユーザー層をカバーし、その海外モデルをベースに国内向けとして排気量ダウン、2010年8月にフルカウルバージョンのNinja 400RとノンカウルのER-4nが上げられる。

 発売3年目にはフルモデルチェンジが行われて2014年モデルが登場。ただ国内向けの400版では、新型となったのはカウルスポーツ版のNinja 400のみで(またNinja 250同様、このモデルチェンジで車名から“R”の文字が外された)、ノンカウルバージョンのER-4nは継続販売とされていた。

 デザインはそれまでのNinja 650R/ER-6nのコンセプトを忠実に引き継いでおり、Ninja 650Rでは大型の二眼ヘッドライトを装備するフロントカウルからテールにかけての“Ninja一族”のアグレッシブなイメージも守りながら、右サイドにオフセットされたモノサスレイアウトもアクセントとして引き継ぐなど、旧モデルからの個性的なデザインDNAを継承、発展させたモデルだった。

 2017年5月に国内発売が開始されたNinja 650 ABS/Z650 ABSでは、旧モデルから引き継がれたのは、ダイレクトなフィーリングと力強い加速感が特徴の総排気量649㏄の水冷4ストロークパラレルツインくらいなものといえ、完全新設計となったトレリスフレームと組み合わされていた。右サイドにオフセット配置されていたリアサスも、新型ではホリゾンタルバックリンクタイプが採用され、スイングアームもツインパイプ構成をイメージした特徴的なものから、より一般的なデザインに変更されている。

 新型Z650の開発キーワードは、『本物を知るライダーのためのミドルクラス軽量スーパーネイキッド』。まぎれもないZ一族の一員として「五感を刺激する乗り味やダイレクトなコントロール性といった『凄み』パフォーマンスと、先鋭的な車体形状やダイナミックなクラウチングフォルムによる『凄み』デザインを兼ね備えている」。新時代の“ZAPPER”としての地位を確立できたのだろうか。

 2017年8月には、カラー&グラフィックの変更のみで2018年モデルが登場、2019年2月もカラー&グラフィックの変更のみで2019年モデルとしている。

 2020年2月のモデルチェンジではEURO5規制を見据えたよりクリーンな排出ガスへの対応が行われている。触媒容量を増加させ、吸排気系の改良も行われた。またもう一つの注目点であるスタイリングでは、よりコンパクトなヘッドライトカウルを採用するなどより存在感のアップが図られている。この他、ハンドリング性能の向上を期してダンロップの最新タイヤ“SPORTMAX Roadsport 2”の導入、タンデムライダーの快適性向上を狙った形状変更、およびウレタン厚のアップ、新型4.3インチTFTカラー液晶スクリーン採用し、スマートフォン接続機能も追加されたインストゥルメントパネルなど装備の進化も行われた。

 2021年12月には、カラー&グラフィックの変更のみで2022年モデルとなっている。ただそれ以外に、型式および型式指定・認定番号の変更(新排出ガス規制適合のため)により燃料消費率(WMTCモード)表示値の変更(23.6km/L→23.0km/L)も行われた。

 2023年モデルの主な変更点は、KTRC(カワサキトラクションコントロールシステム)の採用や、カワサキケアモデルの設定、そしてカラー&グラフィックの変更。

 2023年9月発売の2024年モデルに続き、今回もカラー&グラフィックの変更のみ。

 
 

Z650。メタリックスパークブラック (BK1)。

 

★カワサキ ニュースリリースより (2024年8月23日)

Z650 発売のご案内

 

モデル情報
車名(通称名) Z650
マーケットコード ER650SSFAN
型式 8BL-ER650S
発売予定日 2024年9月15日
型式指定・認定番号 20571
メーカー希望小売価格 1,034,000円(本体価格940,000円、消費税94,000円)
カラー(カラーコード)メタリックスパークブラック (BK1)
販売店 カワサキ プラザ
※メーカー希望小売価格は消費税を含む参考価格です。価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※当モデルはカワサキモータース株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand)Co., Ltd(KMT)において日本向けに生産された車両です。
※当モデルはABS装着車です。
※当モデルはETC2.0標準装備車です。
※当モデルの販売はカワサキプラザのみとさせていただきます。
※当モデルは「カワサキケアモデル」です。
【Z650】

スーパーネイキッドZシリーズが持つ「Sugomi」パフォーマンスとデザインを具現化し、バランスのとれた走行性能を発揮するZ650。軽量なフレームに、低中回転域で力強いトルクを生み出す649cm³パラレルツインエンジンを搭載する、スリムでコンパクトなパッケージは、思いのままのハンドリングを楽しむことができます。また、KTRC(カワサキトラクションコントロール)の装備により、スポーツライディングから滑りやすい路面まで、出力特性をコントロールして安定した走行に寄与。さらにLEDヘッドライトや4.3インチTFTカラー液晶ディスプレイを備えるインストゥルメントが快適な走行をサポートしています。軽快なハンドリングと優れたスロットルレスポンスを持ち合わせ、高いスポーツ性能を発揮するZ650は、様々なシーンで奥深い走りを提供します。

■主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
■カワサキケアモデルとは
安心・安全なモーターサイクルライフをサポートするため、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償でお受けいただけるモデルです。

 

主要諸元

車名型式 8BL-ER650S
Z650
発売日 2024年9月15日
全長×全幅×全高(m) 2.055×0.765×1.065
軸間距離(m) 1.410
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.790
車両重量(kg) 189
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 33.9(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
23.6(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m) 2.6
エンジン型式
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 649
内径×行程(mm) 83.0×60.0
圧縮比 10.8
最高出力(kW[PS]/rpm) 50[68]/8,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 63[6.4]/6,700
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 エレクトリックスターター
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 セミ・ドライサンプ
潤滑油容量(L) 2.3
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.437 (39/16)
2速 1.714 (36/21)
3速 1.333 (32/24)
4速 1.111 (30/27)
5速 0.965 (28/29)
6速 0.851 (23/27)
減速比1次/2次 2.095(88/42)/3.066(46/15)
キャスター(度) 24.0°
トレール(mm) 100
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C (58W)
160/60ZR17M/C (69W)
ブレーキ形式 φ300mm油圧式ダブルディスク
φ220mm油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式(インナーチューブ径41mm)
スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
 ※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
 ※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。





2024/08/23掲載