大治郎カップ開幕戦がサーキット秋ヶ瀬で開催された。昼休みには前年度のランキング表彰が行われ、チャンピオンを獲得した中山結互(11歳)、ランキング2位の田中楓人(12歳)、3位の木村隆之介(8歳)が表彰された。今季は、中山、田中とも大治郎カップを卒業しNSF100HRCトロフィーへとステップアップした。
大治郎カップは、エキスパートクラスの74Daijiroクラス(最高峰)、フレッシュマンクラス(初心者)、バンビーノクラス(入門)と3クラスがあり、それぞれのレベルに合わせてレースが行われている。開幕戦は74Daijiroとフレッシュマンの混走で行われた。
スタートから飛び出した木村隆之介、田中陸(9歳)、木村さな(10歳・龍之介の姉)の3台が抜け、激しいトップ争いを展開した。その争いを菅原シレナ(8歳)が追い、星野隼人(9歳)も追いかけた。各コーナーでトップを入れ替える争いが続いたが、中盤には田中が隆之介を捉えて前に出ると引き離して開幕勝利を飾った。2位に隆之介、3位にさなとなり、4位菅原、5位星野でチェッカーを受けた。
田中陸は卒業した田中楓人と大の仲良しで、陸の優勝を喜び祝福に駆けつけた。陸は「楓人君には、74Daijiroに乗り始めてから、ずっと、いろいろなことを教えてもらった。去年、楓人君はチャンピオンに、もう少しでなれたのに、なれなかったから、今年は僕がしっかりチャンピオンになりたい。目標は全戦全勝」と決意を込めた。
フレッシュマンの結果は、優勝が下家丸絆穣(7歳)、2位和智恒弦(9歳)、3位佐藤三厳(6歳)となり表彰台に登った。
バンビーノは、昨年の夏から「膝を擦りたい」と74Daijiroに乗り始めた本間太賀(6歳)が独走優勝を飾った。2位に中村汐那(5歳)、3位入江竜乃介(5歳)が表彰台に上がった。
全クラスのプレゼンターには全日本ロードレース選手権で活躍する若松怜が務めた。若松は、今春に高校を卒業してレースに専念、J-GP3のチャンピオンを目指す。74 Daijiroでは、T.Pro.Innovationチャンネルのレポーターにも就任して、74 Daijiroの魅力を伝えようと奮闘していた。
74 Daijiroを卒業し、NSF100HRCトロフィーに参戦した田中楓人が勝つと、陸も祝福に訪れた。2位には中山が入った。
第2戦は5月12日に開催される。
※74大治郎レースは、T.Pro.Innovationチャンネルで配信されている。
https://www.youtube.com/@TProInnovation
(レポート・写真:佐藤洋美)