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レース・イベント

海と空とバイク そして遥かなる砂路 2024神栖市二輪ビーチレース大会
■主催:神栖市2輪ビーチレース実行委員会 ■後援:茨城県神栖市・一般社団法人神栖市観光協会 ■協賛:PJ1オフィスM・TK1スポーツ・㈱WESTWOODMX・スガヤトランス㈱・㈱MARUPOWER・(有)あさひ給食・木内製菓㈱・㈱グリーンウィングスジャパン・ウインズアサノ ■協力:㈱コネクト・アサノレーシングチーム ■レポート・写真:高橋絵里 ■協力:神栖市2輪ビーチレース実行委員会 http://winsasano.c.ooco.jp/beachrace.html




砂浜を思いきり駆ける爽快感、白いフカフカの砂と戯れる非日常感、さらにレースという緊張感。定期開催としては国内唯一の本格ビーチレース『神栖市二輪ビーチレース大会』が3月16~17日、茨城県神栖市日川浜(にっかわはま)海岸特設会場で開催され、全国から140台・167名が早春のビーチライドを堪能した。

 毎年恒例、早春のビーチで全開を楽しめる、特別感一杯の『神栖市二輪ビーチレース大会』。遠くは北海道や沖縄からのエントリーもある人気で、すっかり砂の虜になったリピーターも多い。「楽しいよ~」と経験者は仲間を誘い、初参加者もまた「自分にも走れたよ、面白いよ~」とさらに仲間を誘って、今年で15回目を迎えた。モトクロスやエンデューロのレーサーマシンはもちろん、トレールマシンもファンバイクも楽しく走れるとあって、普段は街乗りやツーリングがメインのライダーもこの日だけは「運動会的に」「腕試し的に」集まる。大小・新旧、様々なバイクがいて面白い。
 

70台を越える台数が横一線に並ぶスタートは圧巻、日の丸フラッグが振られ一斉に飛び出していく。

 

スタート直後、怒涛の第1コーナー、舞い上がる砂煙で視界はベージュ色に染まる。本気で全開派もいればのんびり慎重派も。
激しい攻防戦が始まる。果たして50分間の全開と耐久は長いのか、短いのか? 何周回できるのか? 体力は最後まで持つのか?

 
 土曜は軽くコース下見の練習走行の日で、日曜のレースは午前50分、午後50分を走る2ヒート制。この大会のためだけに造成された、ロングストレートとビッグカーブの連続するコースは1周3.5kmほどで、見渡す限りずっとコースが続いている。そしてスタート時にはきれいに均されている路面は、みんなが1周、2周するうちに無数の深いうねりを生み、やがてタイヤを呑み込み、ライダーの体力を奪い出す。スタックや転倒でヒーヒー言いながらも踏ん張る50分。速いライダーは1周4分を切るラップタイムで13周ほどをクリアするが、必死のレースビギナーは1周に10分以上はかかるだろうか。それでも最後まで懸命に走ろうと頑張るのは「どうにも楽しい!」からで、そんなビーチレースの不思議な魅力に、今年も多くのライダーが心酔したのだった。(※注・レース開催日以外は、砂浜をオートバイで走行することはできません)
(レポート・写真:高橋絵里)
 

波打ち際ぎりぎりは砂が締まっていて走りやすい、ロングストレートの全開が楽し過ぎて思わず海に向かってヤッホーなセロー。
やがてフカフカの砂が無数のうねりとなり行く手を阻む。周回を重ねるごとに体力残量はみるみる減って、思わず二輪二足や休憩も。

 

開けすぎて転倒、開けないがために転倒、どちらにせよ転倒の厳しい現実。もう参りましたよと砂に開き直りのバンザイ。

 

音もなくひた走る電動バイク『サーロン』。サンドライドは普段よりバッテリー消耗が激しく想定外の「もうエンプティ!?」だったそうです。
給油と水分補給のピットクルーも真剣。ライダーはエントラント最高齢、MXレジェンド唐沢栄三郎選手、何ともタフな71歳。

 

宮城県からの遠征、懐かしい94年式RMX250でパワーライド、楽しんでますね~。「夜から筋肉痛でそれはもう大変でした!」

 

こちらも懐かしいピカピカに仕上げた89年式CR250で颯爽と、フランス出身、日本在住20年以上のタイヤメーカー勤務のライダー。

 

エンデューロとモトクロス両方で活躍する現役IAライダー小林雅裕選手、そしてお母様もレディスクラスを走るかっこ良さ。
愛知県から、健康上の理由で長時間耐久レースはこのビーチレースを最後に引退。「でもスプリントは大丈夫、続けますよ!」

 

「ホント最高でした~!」北海道から初参加、2人で組みレンタルバイクを利用して楽しんだ。「来年はソロで走るかな!」
千葉県在住のチームスリランカの皆さん、応援隊も大勢駆けつけた。午前のレースを終えてタイヤ交換に励んでいました。

 

大阪府から参加、レースを走るバイクを初めて見て感動の息子さん、その応援を背にお父さん気合い充分、頑張りました!
毎週末どこかしらのサンデレースを走っている元気なお2人、ビーチレースも年1回の特別なイベントとして外しません。

 

 

モトクロスとエンデューロの現役IA、元IAライダー達が『サンド・マイスター』な走りを見せてくれるプロクラス。優勝は#888勝谷武史選手、砂の上とは思えないスムーズなライド。2位に昨年の優勝者#40小林雅裕選手、3位に熱田孝高選手のスター揃い。

 

+50クラス表彰台、ということで全員50歳以上はあっぱれ。「カラダが痛いー!」「足がつるー!」とゴール直後から大騒ぎ。
人気の4スト250・250以下MX車とED車のクラスは表彰式も賑やか。平均年齢がぐっと下がってヤングな顔ぶれ。

神栖市イメージキャラクター『カミスココ』くんが応援に来場。茨城県の形をした頭の部分の、赤い部分が神栖市。そしてカミスココくんはなんと「僕と写真撮ろうよ」「握手しようよ」と可愛い声でしゃべる。子供たちに大人気。




2024/03/29掲載