大自然の中を思う存分走り回りたい、という願望が環境に甚大な影響をもたらすことを、バイク乗りなら当然理解しているだろう。では、バイクに乗らなければ問題が解決するのかというと、そういう単純なものでもない。2022年初冬、Team Suzuki Ecstarで長年広報業務を担当してきたフェデことフェデリコ・トンデリは、最終戦バレンシアで劇的な優勝を飾った思い出を胸に、アルゼンチンとチリの冒険旅行へ旅立った。目的は、できるだけ環境に配慮しながら南米縦断を満喫すること。挑戦、とはいっても、なにもロケット工学の研究のように難易度の高いものではない。地元の食材を利用してごみを減らし、適切な乗り方で温室効果ガス排出を減らすように心がける。要するに、マインドフルにワイルドサイドを往く、ということだ。では、出発進行。
■文:フェデリコ・トンデリ ■翻訳:西村 章 ■写真:フェデリコ・トンデリ/エウト・マンダラリ
我々の冒険行はチリのカラマからスタートした。この地域は、大手ファストファッションチェーンが古着や売れ残り商品を大量に廃棄していることでも残念ながら有名だ。だが、対照的にサン・ペドロ・デ・アタカマは日干し泥レンガでできた家々が立ち並び、素朴さがにじみ出るような集落で、自然との調和を感じさせてとても魅力的だ。ここは世界で最も渇いた砂漠とも言われる広大なアタカマ砂漠に向かう拠点で、多くのツアーも催行されている。我々もまた、ここをスタート地点としてバイクや地形、高度に順応するための第一歩を踏み出す。これから先のツーリングでは高度4000mを越える場所を何度も超える予定なので、低酸素状態でのライディングに心身ともに備えておく必要があるのだ。
バルティナッヘ・ラグーンは、南へ向かう平坦で軽快な50キロの道程の終端にある。このルートを積載荷物なしで走ることができればさぞや心地よいことだろう。湖の水は猛烈に塩辛く、唇が触れたとたんに火傷するような感覚におそわれる。湖を囲む大地は白い繊細な塩の塊で覆われている。また、バレー・オブ・ザ・ムーンの日没も格別だ。きめ細かい砂の高い砂丘を沈みゆく陽が赤く染めてゆき、そのさまはこの世のものと思えないほど美しい。バレーはカスパナと続く。エル・タティオ間欠泉はまるで西部劇のセットのようだし、ロス・フラメンコス国立保護区には一面のフラミンゴたちや過疎化した集落を生き延びた何百頭ものロバたちに出会うことができる。
砂漠というものは一見したところ何の変哲もなく見えるかもしれない。だが、実際のところはじつに繊細なバランスが保たれた宇宙のようなものだ。しっかりと表示が取り付けられた小道やトレールがあり、地域の職員によって適切な管理がなされている。標識は我々のような旅行者が道に迷うのを防いでくれるだけではなく、この土地がかけがえのないものであることを思い起こさせてもくれる。オフロードで思うさまスピンするのはたしかにアドレナリンを誘発する行為ではあるけれども、環境にとって大きな負荷となるばかりか、自分たち自身の安全を脅かすことにもなる。
サン・ペドロ・デ・アタカマからアクセスできる気分爽快なツアーは数々あれども、なかでもボリビアのラグナ・コロラダへの旅こそはぬきんでて素晴らしい。この色鮮やかなオアシスはエドゥアルド・アヴァロア国立保護区の中にある。この一日、我々は相棒のバイクを置き、温かい笑顔と高地の太陽でよく陽に灼かれた肌のボリビア人が運転する四輪駆動車で冒険に乗り出した。フアンというこの運転手とともに過ごした8時間は、過去のどんな旅の私的経験をも凌駕する、砂漠の至上のひとときになった。フアンは、砂の微妙な色合いが織りなす模様とその意味を理解すること、雲の動きで雨を予測すること、車にリャマが近づいてきたらどう対応するか等々、砂漠の秘密のあれこれを教えてくれた。地元の人々との交流や彼らへの信頼は、この旅をかけがえのないものにしてくれた。さらに、地元経済への貢献に加え、我々はこの魅力的な土地について、さまざまな気づきや学びも得た。
大事なのは、ただ世界を探索するということではなく、自分たちが世界と繋がりつつ、その地について誰よりも知り尽くした人々から学ぶ、ということだ。我々の旅は、単なる個人的な行動ではない。ひとつの地球という場所に暮らす様々な人々とともに、我々は地理的なモザイクの一部を構成していることを理解してゆく、という経験の行為なのだ。多種多様な文化や土地とそんなふうに会話することで、さらに多くの学びや気づきを得るのだ。
そんな思いは、数日後にフフイ塩湖へ到着するとさらに強いものになった。太陽に灼かれた塩がまるで鏡のように光を反射する様子は、世界全体をクリスマスの初雪に覆われたワンダーランドへ変えてしまうかのようだ。単独行でこの塩湖へ向かうのも悪くないが、定番ルートを辿ってゆくほうがよいだろう。私は、年季の入ったスクーターで稲妻のように疾走する現地の中年女性の後を追いながら、塩だらけの路面を愉しく走っていった。彼女は自分の乗るおんぼろスクーターが壊れないか危惧する気配もなく、いつ転倒してもおかしくない塩だらけの路面に動じる様子もない。様々な荷物を山のように積載した巨大なオートバイに乗る我々ヨーロッパ人を地元の人々が陰で笑っているのではないか、と想像することも、なにやら愉しく感じた。塩の大地を疾駆する我々の競争相手の名は、アントニア。彼女のライディングはまさに芸術のようだ。優雅に軽々と走り抜ける姿はまるで現地の叡知が現実の姿になったようで、謙虚な気持ちにさせられる。
チリを離れてアルゼンチンへ向かうと、アンデスの威容が目の前に姿をあらわす。ジャマ峠の高度は4200m。ここに雲が姿を見せると、天候は一気に急変する。我々は雪の中を走行することになった。気温はわずか4℃である。トラック運転手たちからは同情を集め、税関職員たちも好意的に接してくれた。うれしいことに、購入後4年が経過した私のライディングギアはもはや古着の域に達しているのだが、にもかかわらず素晴らしい保温性能を存分に発揮してくれた。前のヤツはもはや古くさいとばかりにいつも新製品へ買い換えるよりも、少々値が張っても高性能の製品に投資した方が結局は安上がりである、という私の持論が証明された恰好だ。
3年前にルタ40(40号線)で地球最南端の都市ウシュアイアを訪ねて以降、今度は北の険しい地を目指す、というアイディアに私は惹かれ続けていた。峻険な山々を降ってゆくと標高はおよそ2700m。ここから北へ道を取り、アルゼンチン最北西の街サンタ・カタリナへ向かった。だが、その中間地点にあるクシクシにたどり着くまでに丸一日かかってしまった。その理由は、ひとつにはカーブを曲がるたびに写真を取りたくなる美しい風景が姿を現すからで、もうひとつはその道をオートバイで走り抜けるにはかなり難易度が高かったからだ。
この日はサンタ・カタリナを目指さない、と決めたのは賢明な判断だった。この決定に見合う充分な見返りをもたらしてくれたからである。当初の予定にはなかったバレー・デ・ラ・ルナへの訪問は、とても胸躍る体験になった。ほぼセルフサービス状態の簡易宿は、ホールを通って緑のサインが出ている部屋ならどこでも宿泊できる。あとで係の人がやってきたときに、精算をするという仕組みだ。4G通信環境は、街の中心地にあるごく狭い部分でのみ可能。たまたまそこを通りがかった村の医者に誘われて地主の家を訪問し、食事をご馳走になるという、じつに贅沢な体験もした。燃料は、缶から直接タンクへ注ぎ込む。慣れない旅行者には難しいことかもしれないが、これは我々の旅にとって生命線でもある。
翌日は、ケブラダ・デ・パイコネへと続く峡谷へ向かおうと思っていた。だが、峡谷の川床へ続く11キロの道程の苛酷さは、そこへ向かう前の想像をはるかに超えていた。雨期ならとうてい不可能だっただろう。ほぼ垂直に見える岩棚のそこらじゅうに、巨大なサボテンがまるで我々を監視しているかのように無数にニョキニョキと生えているのだ。サンタ・カタリナは白い家々が山の上にへばりついたように並ぶ小さな集落で、ここがルタ40の最北端になる。そこからほど近いところに、ラ・キアカという国境の町があって、正式にはそこがルタ40の始点(あるいは終点)になる。我々は、魔法のような色合いだというオルノカル山の眺めをひと目見るために寄り道して、魅力的なウマウアカの街を通過した。そして、サリナス・グランデス・デ・フフイの玄関口であるプルママルカへと向かった。
このツーリングで、たった一箇所だけ戻ってみたい場所を選ぶとするなら、私はカチからカファヤテまでのルートを選ぶ。それは160kmにも及ぶホンモノのオフロードで、我々の乗るトライアンフ1200タイガープロはこの厳しい道のりを難なく走破してくれただけではなく、オートバイで走ることについての無上の喜びをも与えてくれたのだ。そのクイーンステージとも呼ぶべき圧倒的な場所が、ケブラダ・デ・ラス・フェチャス。赤みがかった層状の岩に挟まれ、うねうねと曲がりくねった渓谷だ。細い未舗装の道路がその中央を走っているが、あちらこちらで砂が長く路面をふさいで路面は寸断されている。この渓谷の素晴らしさは何にもまして、その踏破困難なルートを無傷で走り抜けることができたという満足感によるものだ。
カファヤテは、ダカールラリーを走るライダーたちの野望が集大成になったような場所だ。路面がアスファルトへ戻ると、新たな困難が待ち受けている。次の1000kmはまさに耐久テスト状態を強いられるのだ。灼熱の気温は40℃を下回ることがなく、最高で46℃に達することすら珍しくない。単調な風景が続き、息苦しくなるような暑さのなかで、精神の集中を維持する方法をひとつ発見した。水について考え続けるのだ。アルゼンチンでは、北部の道路に沿った多くの寺院で水の入ったボトルをディフンタ・コレア(南米で広く普及している民間信仰)の捧げ物にする、という習慣がある。私は地域の信仰や伝統にもちろん敬意を払う者だが、その結果としてプラスチックごみがあちらこちらに大量に散逸してしまう状況には受け入れがたいものも感じる。自分が何トンもの廃棄物を集めて回ることは不可能だが、少なくとも更なる環境悪化を避けるための一助となることならできる。
今回の旅で最後に二ヶ所、思う存分満喫した土地がメンドーサとウスパヤタだ。メンドーサでは街全体に広がる華やかな雰囲気と極上の食事を愉しむため、ウスパヤタは素朴な山荘で眠るというロマンチックな経験をかなえるためだ。リベルタドレス峠の頂点にあるクリスト・レデントル・デ・ロス・アンデスは必ず立ち寄ろうと決めていた場所のひとつだったが、道路が封鎖されていたために今回は諦めざるをえなかった。その埋め合わせになったのが、ウスパヤタからサンディアゴ・デル・チリまでの道だ。退屈なようで、じつは見どころがあちらこちらにたくさんある。魅力的なインカの橋や、石灰岩の堆積物の上に築かれたマヤ時代に遡るという建造物、等々。アコンカグアの息を呑むような眺めも忘れがたい。アジアを除けばこれが世界の最高峰なのだから。チリの平地へと降りてゆくカラコレスの連続ヘアピンカーブは、前回パタゴニアへ旅行した際のクエスタ・デル・ディアブロを想起させる。
地球を汚染しているのは果たして私ひとりなのだろうか? もちろん、そうではない。そしてこの環境問題はまた、私独りの力では解決不可能なことでもある。だが、誰かが解決してくれるのをただ待っているだけでは、いつまでも先へ進むことはできない。つまり、私の力でできることは、今回の旅で地球に与えた影響を自覚したうえで、自分が作り出している環境負荷を少しでも削減し、相殺していくために、小さいながらも意味のある一歩を踏み出す、という意志を持つことなのだ。
[追記]
今回の冒険旅行と環境意識について
二酸化炭素の排出が、このツーリングで私が環境に与えた最大の影響であることは間違いない。だから、それを可能な限り最小限にしようと努力することが最初の第一歩だ。まずはエネルギー効率の良いバイクを選び、最善のコンディションを維持してオイルやガソリンの漏れをなくすこと。慎重なライディングを心がけ、訪れる土地に応じた速度で走行し、燃料消費と様々なリスクも最小限に抑えること。これらの諸要素を実現するため、可能なかぎりクルーズコントロールによる巡航走行を心がけた。これにより高燃費を維持しつつ、環境汚染を最小限に抑制できる。
さらに、野生動物への配慮を常に心がけ、動物たちのいる場所では彼らの保護と安全を意識してスロー走行に切り替える。また、日没後はいつも走行を終了するようにした。夜間の走行は動物たちへの脅威となるだけではなく、路面の浸食や穴ぼこ等も視認が難しいため、重大な事故に発展する可能性もあるからだ。
走行路の遵守は、ライダーの安全と環境へのリスペクトという双方の観点から重要だ。走路を外れることはリスクを高めるだけではなく、取り返しのつかない環境汚染に繋がることもある。写真撮影のために停止する際には、できるだけアイドリングを避けるようにした。これは環境への配慮に加え、大自然のしんとした静寂を愉しむことにもつながる。できるかぎり軽装で荷を減らすことも、環境への配慮につながる。バイクの総重量が軽いほうが燃費は向上するので、二酸化炭素排出の削減にもつながる、というわけだ。
少しの配慮で大きな貢献を
ロングツーリングの際に、いつも心がけていることを少し紹介しよう。たとえばアタカマのようなユニークな土地を訪れるとき、私はいつもハンバーガーのようなありふれたものは避け、その土地に独特な大地の恵みである地元料理を愉しむようにしている。ひと晩だけの宿泊なら、部屋に備え付けのタオルはフロントに返却し、自分が持参したタオルを使用する。環境に優しい石鹸やシャンプーを持参して、ペットボトルなどの廃棄物を少しでも作らないように心がける。
宿泊施設は、地元経済と文化に貢献することを考えて、家族経営の小さな宿を選ぶことが多い。何かモノを買うときは、可能なら職人さん自身から直接購入する。彼らの家族に対する一助になるし、そうすることで文化遺産の継承にもつながる。しかも、その流れで彼らから面白い話を聞けることも多い。誰かの写真を撮影するときは、かならず許可を得るようにしている。写真に対する考えかたは文化によって様々だからだ。その土地の言葉をあらかじめ少し覚えておくのもいい。「ありがとう」「ちょっとお願いがあるのですが」等々から交流が生まれ、その土地の文化の理解に繋がることもあるのだから。
環境負荷削減によってオートバイツーリングが得をすること
そんなもの、あるわけがない。旅行の愉しさが広がったり、写真をもっと芸術的に撮れたり、あるいは思い出がもっと生き生きしたりするような、そういった効用はなにもない。自分のお金を節約できるわけでもないし、仲間内で人気者になれるわけでもない。私の第一義的な目的は、地球温暖化対策に少しでも意味のある貢献をしたい、ということであり、同様の志を持つツーリングコミュニティを支援したい、ということなのだ。
環境負荷を削減するためには、ほんの少しの計算とクレジットカードが必要になる。myclimate(https://www.myclimate.org/en/)というウェブサイトを利用した計算によると、私のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出)は航空機の移動から4.6トン、オートバイからが0.86トンだった。移動などによるその他の追加的排出は、ボリビアでの四輪駆動ツアーで、これが0.1トン。合計で5.56トンの二酸化炭素排出で、これを同サイトの計算で金額に換算するとおよそ149ユーロになる。旅行全体の予算からすれば少額かもしれないが、もっとサステナブルな冒険ツーリングを心がけるきっかけとしては充分に大きなものともいえるだろう。
地球環境保全を支援するオンラインプラットフォームは、様々なNGOや企業が立ち上げたものが多数ある。私が選んだのは、One Tree Planted(https://onetreeplanted.org/)というサイトだ。このサイトを通じて、今回のツーリングで訪れた地域へ貢献できる。アンデス地域で仕事を作り出して発展に寄与し、当地のユニークな生態環境を保全復興して流域の安全を守っていく、というわけだ。
[参考データ]
期間:2022年11月~12月
ライダー:フェデリコ・トンデリ、エウト・マンダラリ、ペーター・ポドランセク
文章:フェデリコ・トンデリ
写真:フェデリコ・トンデリ、エウト・マンダラリ
総走行距離:4774,7km
走行日数:17日
一日あたりの平均距離:280.8km
走行経路:https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1qv8UR6kkYUKQMIVHB2jHJ2Wl4dp3KB4&usp=sharing
消費燃料、二酸化炭素排出と補填
消費燃料: 211.5リットル
燃費: 22.57 km/L – 4.43 L/100km
二酸化炭素排出 (www.myclimate.orgの計算による)
オートバイ: 0.860トン
航空機移動: 4.606トン
その他の移動: 0.099トン
二酸化炭素総排出量: 5.565トン
補填価値 (www.myclimate.orgの計算による)
オートバイ: 23.00 €
航空機移動: 123.00 €
その他の移動: 3.00 €
総額: 149.00 €
寄付: One Tree Planted(https://onetreeplanted.org/)に160.00USD
出費(1名につき)
宿泊費: 1,050 €
燃料: 225 €
食費、通行料他: 1,275 €
総額: 2,550.00 €
装備
オートバイ:
Triumph Tiger 1200 Rally Pro
バッグ:
Giant Loop Round the World Panniers – Giant Loop Tillamook Dry Bag
https://www.giantloopmoto.com/product/round-the-world-panniers/
https://www.giantloopmoto.com/product/tillamook-dry-bag/
ハンドルバー用バッグ:
Giant Loop Zigzag Handlebar Bag
(https://www.giantloopmoto.com/product/zigzag-handlebar-bag/)
追加燃料バッグ:
Giant Loop Armadillo Bag 1 gal
(https://www.giantloopmoto.com/product/armadillo-bag-liquid-power-reservoir/)
ウォーターバックパック:
USWE MOTO HYDRO Dirt Biking Hydration Pack (https://www.giantloopmoto.com/product/uswe-raw-dirt-biking-hydration-pack/)
ヘルメット:
Airoh Commander
https://www.airoh.com/helmets/commander-color/
デザイン:
Starline Designers – Roberto Marchionni
http://www.starlinedesigners.com/
インカム:
SENA 50S: https://www.sena.com/eu-en/product/50s
SENA 50R: https://www.sena.com/eu-en/product/50r
ジャケット:
Alpinestars Andes V2 and V3 Drystar
https://www.alpinestars.com/products/andes-v3-drystar-jacket
Alpinestars AMT-10R DRYSTAR® XF Jacket
https://www.alpinestars.com/products/amt-10r-drystar-sup-reg-sup-xf-jacket
パンツ:
Alpinestars Andes V2 and V3 Drystar Pants
https://www.alpinestars.com/products/andes-v3-drystar-pants
Alpinestars AMT-10R DRYSTAR® XF Pants
https://www.alpinestars.com/products/amt-10r-drystar-sup-reg-sup-xf-pants
グローブ:
Alpinestars Booster Gloves
https://www.alpinestars.com/collections/touring-road-collection/products/booster-gloves?variant=31614467539002
Alpinestars Corozal Drystar Gloves
https://www.alpinestars.com/collections/touring-road-collection/products/corozal-drystar-sup-reg-sup-glovess
Alpinestars Apex V2 Drystar Gloves
https://www.alpinestars.com/collections/touring-road-collection/products/apex-v2-drystar-sup-reg-sup-gloves
ブーツ:
Alpinestars COROZAL ADVENTURE DRYSTAR®
https://www.alpinestars.com/products/corozal-adventure-drystar-sup-reg-sup-boots
ナビゲーションシステム:
GARMIN Montana 700i
https://www.garmin.com/en-IE/p/699779
高度計:
GARMIN Instinct Watch
写真およびビデオ機材:
Sony Alpha 7 III
Sony FE 24-70 mm F2,8 GM SEL2470GM
バイク用洗剤:
MOTUL
https://www.motul.com/es/en/products?facets%5Bapplication%5D=142&facets%5Brange=21
タイヤ修理品:
MOTUL MC CARE P3 TYRE REPAIR
https://www.motul.com/es/en/products/p3-tyre-repair
ヘルメットクリーナー:
MOTUL MC Care M2 Helmet Interior Clean
https://www.motul.com/es/en/products/m2-helmet-interior-clean
MOTUL MC Care M1 Helmet & Visor Clean
https://www.motul.com/es/en/products/m1-helmet-visor-clean