KAWASAKI Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition車両解説
2004年に発売されたZX-10Rに始まるZX-10Rシリーズ。さらにその歴史を遡れば、1988年に海外モデルとして生産が開始されたZX-10が源流といえるだろう。
1980年代当時、GPZ900R、GPZ1000RXとビッグバイク路線を推し進めていたカワサキが、GPZ1000RXをベースにより走りの充実を図るべく、フレームをアルミ製へと発展させ、スモールヘッド化などによりさらに熟成させたGPZ1000RXベースの新型エンジンが搭載されて登場したのがZX-10だった。ただ、ZX-10の車名を持つモデルとしての歴史は短く、わずか2年後、カワサキのフラッグシップモデルとしてのポジションは後継モデルのZZR1100にバトンタッチ、「ZX」の車名もこの時点で一旦消えてしまっている。
2004年、新世代の「ZX」として蘇ったZX-10Rは、「R」がプラスされた車名の通り、カワサキのスーパースポーツモデルの顔として蘇っている。それまでのカワサキのスーパースポーツとして存在したのはZX-9Rだったが、さすがには排気量差のあるホンダのCBR1000RRや、ヤマハのYZF-R1らのリッターモデル勢とわたり合うには限界があった。そこでZX-9Rからバトンタッチを受けるべく登場したのがZX-10Rだった。ZX-10Rは生粋のスーパースポーツとして誕生したのだ。
ZX-10Rのヒストリーはまた別の機会にお伝えするとして、今回は、そのZX-10RシリーズにNinjaシリーズ誕生40周年を記念した「「Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition」が登場したニュースだ。
40周年記念モデルとして、ベースモデルからの変更点は、1989年に登場したZXRシリーズに着想を得た、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリングをはじめ、フューエルタンク上部にセットされたチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール、オリジナルデザインをもとにリニューアルされた「Ninja」ロゴ、カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ、フレームとスイングアームに施されたシルバー塗装、ライムグリーンに塗装された前後ホイール、ゴールドカラー仕上げのフロントフォークアウターチューブ、1989年のZXRシリーズのフォントでテールカウルにあしらわれたZX-10Rロゴ、となっている。
★カワサキ ニュースリリースより (2023年11月8日)
Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition 発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition
- マーケットコード ZX1002LRFBN
- 型式 8BL-ZXT02L
- 型式指定・認定番号 20096
- メーカー希望小売価格 2,398,000円(本体価格2,180,000円、消費税218,000円)※カワサキケア含む※販売店カワサキプラザ
- カラー(カラーコード) ライムグリーン×パールクリスタルホワイト(GN2)
- 発売予定日 2023年12月23日
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- 価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルはABS装着車です。
- ※当モデルはETC2.0標準装備車です。
- ※消費税率10%に基づく価格を表示しております。
- ※当モデルは「カワサキケアモデル」です。
- 【Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition】
レースでのポテンシャルを最優先とし、なおかつストリートライディングでも走る楽しさを堪能できるNinja ZX-10R。現在のカワサキラインナップにおいて、レーシングスポーツの代表格といえるこのモデルに、カワサキスーパースポーツの系譜であるNinjaの40周年を記念する、「Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition」が登場します。ボディには1989年に登場したZXRシリーズと同じ、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリングを採用。当時のレースシーンを席巻した熱量をよみがえらせるスペシャルカラーは、今も変わらぬカワサキのチャレンジ精神を表現しています。
- ■ベースモデルからの変更点
- ・1989年に登場したZXRシリーズに着想を得た、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリング
- ・フューエルタンク上部にセットされたチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール
- ・オリジナルデザインをもとにリニューアルされた「Ninja」ロゴ
- ・カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ
- ・フレームとスイングアームに施されたシルバー塗装
- ・ライムグリーンに塗装された前後ホイール
- ・ゴールドカラー仕上げのフロントフォークアウターチューブ
- ・1989年のZXRシリーズのフォントでテールカウルにあしらわれたZX-10Rロゴ
- ■カワサキケアモデルとは
- 安心・安全なモーターサイクルライフをサポートするため、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償でお受けいただけるモデルです。
https://www.kawasaki-motors.com/after-service/kawasakicare/
主要諸元
車名型式 | 8BL-ZXT02L | |
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Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition | ||
マーケットコード | ZX1002LRFBN | |
発売日 | 2023年12月23日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.085×0.750×1.185 | |
軸距(m) | 1.450 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.835 | |
車両重量(kg) | 207 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 20.3(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 1名乗車時)※2 | |
16.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 3.4 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 998 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.0 | |
圧縮比 | 13.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 149kW(203PS)/13,200rpm ラムエア加圧時:156.8kW(213.1PS)/13,200rpm | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 115N・m(11.7kgf・m)/11,400rpm | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 4.0 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.600 |
2速 | 2.157 | |
3速 | 1.882 | |
4速 | 1.650 | |
5速 | 1.476 | |
6速 | 1.304 | |
減速比1次/2次 | 1.680(79/47)/2.411(41/17) | |
キャスター(度) | 25.0° | |
トレール(mm) | 105 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/55ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ330mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ220mm油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | φ43㎜テレスコピック式(倒立式) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※ 改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。