Facebookページ
Twitter
Youtube

試乗・解説

カワサキから“新世代の電動アシスト自転車"  その名はnoslisu
■試乗・文:林 勝二 ■撮影:富樫秀明 ■協力:カワサキモータースジャパン

カワサキから電動アシスト自転車「noslisu(ノスリス)」が登場した。独自の2輪ステア機構(特許取得済み)を開発し、前2輪、後ろ1輪のいわゆる3輪としている。またニンジャH2と同じ生産ラインで、職人さんが手作りしている、という。そのノスリスに乗ってみた。

 現在数多くのタイプが市場に用意されている電動アシスト自転車。自転車メーカーはもちろんバイクメーカーも参入しており、独自性をアピールしている。
 そしてついにカワサキが参入。noslisu(ノスリス)が登場した。コンセプトは「快適で気軽な移動体験を全ての人へ」で、車体は前後1輪ではなく、前2輪、後ろ1輪のいわゆる3輪仕様。独自の2輪ステア機構(特許取得済み)を開発し、3輪ならではの安定感と2輪自転車に近い自然な操縦性を追求している。「特にフレームワークは、モーターサイクルでの技術がフルに活かされています。ニンジャH2と同じ生産ラインで、職人が1機1機手作りしています。また、独自開発の前2輪ステア機構も、違和感なくお楽しみ頂けると思います」(カワサキのnoslisuご担当者)とのこと。まずSTDモデルのnoslisuが5月20日に発売開始され、続いてnoslisu eが6月30日に登場。noslisu cargoは今後ホームページ上で発売時期が発表される。

 

 

 

取り外し可能なリチウムイオンバッテリーを搭載。盗難防止用に着脱専用の鍵も設定。モーターはメンテナンス性と耐久性に優れたインホイールモーターを採用。独自の2輪ステア機構は、ハンドル操作と車体の動きがシンクロする操縦性を追求。ホイールは20インチで、前後ブレーキは機械式ディスク(他モデルも同様)。荷台は20kgまで積載が可能(乗員と合わせた最大積載量は95kg)。車体色はウラルブルーとメタリックフォースシルバーの2種。車両重量28Kg。価格363,000円(税込)

 

 

■noslisu e
ノスリス・イーはフル電装仕様(普通自動車扱い・要普通自動車運転免許/自賠責保険加入・ミニカー登録)。スロットルレバーを押すことで、モーターが駆動し走行。モーターを駆動しないモード、最高速20km/hモード、速度リミッターが掛からないモードが選択可能。荷台は20kgまで積載が可能(乗員と合わせた最大積載量は95kg)車体色はメタリックスパークリングゴールド。価格430,100円(税込)。

 

 

 

■noslisu cargo
より積載性を重視したノスリスカーゴ。約120Lの大容量を搭載することが可能なスペースを設けている。また、操舵リンク比の追求により、積載物の有無や重量にかかわらず自然なポジションとハンドリングとなっているとのこと。車体色はメタリックフォースシルバー。価格414,700円(税込)。

 
 まずノスリスから試乗。ペダルを踏み込んでから効き始めるアシストは唐突ではなく、繋がり方はとても自然。モードは3種から選択でき、エコモードでも出足はなかなか鋭かった。カーブでは車体の傾きと同じ角度で前輪が傾き、左右がしっかり接地。車体は安定したままリーンしてくれる。ブレーキも駆使すれば見ため以上に小回りも可能。また、前輪部分が重いという印象は一切なく、軽快に操作できることが驚きだった。
 前2綸のステア機構は、例えば片輪側が凸凹に乗り上げても影響を受けにくく、安定した走行を可能にしているとのこと。傾斜地の走行はもちろん、いろいろの道路状況に出会う実生活の中での信頼度はかなり高いだろう。
 

 
 ノスリス・イーはノスリスとほぼ同じフレームワーク。フル電装仕様のためスロットルレバーで加減速調整を行う。定格出力はノスリスの倍以上で、かなり余裕を持たせている。ケータリング等業務での使用を考慮し荷台を低い位置へ搭載(荷物の積み下ろしがしやすい)。実際活躍してくれることだろう。
 ノスリスカーゴは大きな荷物を積むことを想定したフレームワークで、さらに独特。ハンドルから前2綸まで遠いが操作に違和感は全くなく、安定したリア荷重でカーブを曲がっていける。積載物は車体中心近くに位置するので、実際に大きな荷物を運ぶ際も安心感が高いだろう(最大積載量等は発売日が正式に決まり次第発表される)。
(試乗・文:林 勝二、撮影:富樫秀明)
 

 



| カワサキのWEBサイトへ |





2023/07/21掲載