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新車プロファイル2023
2023年に発売された新車の情報ページです

HONDA “パリ・ダカ”レプリカ、トランザルプの名称が754ccエンジン搭載で復活

“パリ・ダカ”レプリカ、トランザルプの名称が754ccエンジン搭載で復活




XL750 TRANSALP 車両解説

“パリ・ダカ”レプリカ、トランザルプの名称が754ccエンジン搭載で復活

 1987年4月に発売されたトランザルプ600V。“雄大なスケールのツーリングが楽しめる新しいタイプの大型スポーツバイク”として発売されたアドベンチャーモデルだった。ただしわずか300台が限定発売されたのみだった。

 当時、世界一過酷なラリーといわれたパリ・ダカールラリーで、’86年、’87年と2年連続で優勝(二輪車部門)したレースマシン「NXR750」で得た技術をフィードバックし開発したものとアナウンスされていた。

 エンジンは、軽量・スリム・コンパクトな水冷・4ストローク・52度V型2気筒。34mm径の2連キャブレターと大容量エア・クリーナーを備え、1気筒あたり2本の点火プラグや吸気弁2本・排気弁1本のスリーバルブ方式を採用。また、振動を低減させるホンダ独自の位相クランク・シャフトもあわせて採用していた。
 車体レイアウトは、未舗装路走行での踏破性を高めるためのフレームやサスペンションの構造にくわえ、空力特性の良い大型フェアリングを採用し、高速走行でのライダーの疲労軽減を図っているのが特徴だ。さらに、エンジンの出力特性も通常使用することが多い中・低速域で、特に扱いやすく力強い加速性能を発揮する設計とし、ライダーへの負担軽減を図るとともに、舗装路での快適な乗り心地と不整地でのすぐれた操縦性を両立していた。

“雄大なスケールのツーリングが楽しめるオールラウンドスポーツバイク”の400版として国内仕様が登場したのは1991年10月。「ホンダトランザルプ400V」として発売されている。
 さらに外観を変更し使い勝手を一段と向上させて発売されたのは、1993年の第30回東京モーターショーに出品し、登場が待ち望まれたモデルで、1994年3月に発売されている。

 さて現代のトランザルプストーリーを切り拓いていくであろうXL750 TRANSALPに焦点を移すと、まずエンジンは、新開発の水冷4ストロークSOHC4バルブ直列2気筒、754cm3エンジンを“親しみやすくタフネスを表現したアドベンチャースタイル”の車体に搭載。

 防風性能と空力性能を兼ね備えた機能的な大型ウインドスクリーンの中に納まるのは、車両の情報を集約し表示する5.0インチTFTフルカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイ。最新の電子システムももちろん搭載で、あらかじめ設定された出力特性を選択できる「ライディングモード」や「HSVCS(Hondaスマートフォン・ボイスコントロール・システム)」など各種の先進装備も強力だ。
 車体は、レイアウトの最適化と各部の軽量化を施したリアフレーム一体型のダイヤモンドフレームに、ショーワ(日立Astemo株式会社)製SFF-CATM倒立フロントフォークを、リアには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションに軽量高剛性のアルミスイングアームを組み合わせて採用することで、市街地から未舗装路までオールラウンドで快適な乗り心地に寄与しているという。

 ブレーキは、フロントに2ピストンキャリパーに直径310mmのダブルディスクを、リアブレーキには直径256mmのシングルディスクを採用し、リニアな制動フィーリングを実現している。
 

XL750 TRANSALP。「ロスホワイト」。

 

★HONDA ニュースリリースより (2023年3月16日)

アドベンチャースタイルの大型二輪スポーツモデル
「XL750 TRANSALP」を発売

 
 Hondaは、新開発の直列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャースタイルの大型スポーツモデル「XL750 TRANSALP※1」を、Honda Dreamより5月25日(木)に発売します。

●新開発の水冷・4ストローク・OHC・4バルブ直列2気筒754cm3エンジン
●親しみやすくタフネスを表現したアドベンチャースタイル
●防風性能と空力性能を兼ね備えた機能的な大型ウインドスクリーン
●車両の情報を集約し表示する5.0インチTFTフルカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイ
●あらかじめ設定された出力特性を選択できる「ライディングモード」※2や「HSVCS(Hondaスマートフォン・ボイスコントロール・システム)」※3など各種の先進装備

 XL750 TRANSALPは、「Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー」をコンセプトとし、歴代のTRANSALPが受け継いできた、市街地から高速道路、そして峠道から未舗装路までオールラウンドで雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめるモデルを目指し開発されました。
 エンジンは、新開発の軽量コンパクトで高出力な水冷・4ストローク・OHC・4バルブ直列2気筒754cm3エンジンを搭載。低・中回転域でパルス感のある力強いトルク特性を発揮し、さらに、高回転域まで余裕が感じられ、スムーズに吹け上がる出力特性としています。また、クラッチレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時の後輪のホッピングを抑制するアシスト&スリッパークラッチを採用しています。
 車体は、レイアウトの最適化と各部の軽量化を施したリアフレーム一体型のダイヤモンドフレームに、ショーワ(日立Astemo株式会社)製 SFF-CATM倒立フロントフォークを、リアには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションに軽量高剛性のアルミスイングアームを組み合わせて採用することで、市街地から未舗装路までオールラウンドで快適な乗り心地に寄与しています。
 また、防風性能と空力性能を兼ね備えた機能的な大型ウインドスクリーンを採用することにより、走行時における疲労軽減とクルージングにおける快適性に寄与しています。
 ブレーキは、フロントに2ポットキャリパーに直径310mmのダブルディスクを、リアブレーキには直径256mmのシングルディスクを採用し、リニアな制動フィーリングを実現しています。
 装備面では、車両とスマートフォンをBluetoothで連携※4することで、ハンドルスイッチ及び音声入力により音楽再生や通話などの操作を可能とするHSVCSを採用。また、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットルバイワイヤシステム」や、走行状況や好みに合わせてあらかじめ設定された出力特性を選択できる5種類のライディングモード、前輪の浮き上がりと後輪スリップを抑制する「HSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)」※5、車線変更時や右左折終了後に自動的にウィンカー作動を停止させる機能であるオートキャンセルウインカー、急制動をいち早く後続車に伝える機能であるエマージェンシーストップシグナルなど、ライディングをサポートする先進の電子制御技術を搭載し、ライダーの利便性を高めています。
 カラーリングは、アドベンチャーイメージを引き立てる「ロスホワイト」の1色としています。

※1 TRANSALP(トランザルプ)アルプス越えの意
※2 パワー(P)、エンジンブレーキ(EB)、HSTC/ウィリーコントロール(T)の制御レベルを組み合わせた、「SPORT」「STANDARD」「RAIN」「GRAVEL」に加え、任意の制御レベルを選択保存可能な「USER」の各モードを採用
※3 HSVCSのご利用には専用アプリのインストールが必要です。専用アプリはAndroid端末専用のため、iOS端末は非対応となります。(2023年3月現在)また、全てのAndroid端末での動作を保証するものではありません。HSVCSの機能に関する詳細および対応OSのバージョン、対応アプリについては、HSVCS関連ホームページ
(https://global.honda/voice-control-system/en-top.html
https://www.honda.co.jp/tech/articles/motor/EngineerTalk_SAB/)をご覧ください
※4 HSVCS使用には市販のバイク対応Bluetoothヘッドセット(別売)との接続が必要です。アプリの利用や通信料金はお客様の負担となります
※5 HSTCはスリップやウィリー挙動をなくすためのシステムではありません。HSTCはあくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがってHSTCを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします

【商標・登録商標について】
アシスト&スリッパーは、株式会社エフ・シー・シーの登録商標です
SFF-CATMは、日立Astemo株式会社の登録商標です
Bluetoothは、米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です
Androidは、Google LLCの商標または登録商標です
iOSは、Ciscoの米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています

 

■販売計画台数(国内・年間)
900台
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
1,265,000円(消費税抜き本体価格 1,150,000円)
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 

主要諸元

車名型式 8BL-RD16
XL750 TRANSALP
発売日 2023年5月25日
全長×全幅×全高(m) 2.325×0.840×1.450
軸距(m) 1.560
最低地上高(m)★ 0.210
シート高(m)★ 0.850
車両重量(kg) 208
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※6 34.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※7
22.8(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※8
最小回転半径(m) 2.6
エンジン型式 RD16E
水冷4ストローク直列2気筒OHC(ユニカム)4バルブ
総排気量(cm3) 754
内径×行程(mm) 87.0×63.5
圧縮比★ 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 67[91]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 75[7.6]/7,250
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスター式バッテリー点火
燃料タンク容量(L) 16
変速機形式 常時嚙合い式6段リターン
タイヤサイズ 90/90-21M/C 54H
150/70-18M/C 70H
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立サス)
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※6 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※7 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※8 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます





2023/03/16掲載