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レース・イベント

EICMAミラノショーの2日目、現地11月9日(水)。この日も引き続きプレスデーです。二輪車メーカーのプレスカンファレンスが続く初日とは違い、パーツおよび用品メーカーのプレスカンファレンスがスケジュールされています。僕らメディアは、この日はアポイントを取った&取れたブランドとの個別取材の日っていう位置づけ。興味ある用品&パーツメーカーのカンファレンスにも、ちょこちょこ顔を出す感じです。また2日目が終わると地元に帰っちゃうという欧州ブランド&メディアの友人たちと近況報告しあったりと、何かと忙しい。しかもこの日からは各ブランドとの商談にやってくる各国のバイヤーたちも会場にやってくるので、初日よりも人口密度が高まります。その人混みを縫うようにしてアッチに行ったりコッチに行ったり……足は棒のようになり、日頃の運動不足を反省しております、はい。ではカンファレンスを行った海外ブランドを中心に紹介します!
■文・写真:河野正士

速報! 2022 EICMA/ミラノショー Part 1

速報! 2022 EICMA/ミラノショー Part 1 国内4メーカーはどーだっ!?

ロイヤルエンフィールド

 プレスデイ初日、トップバッターとしてプレスカンファレンスをスタートさせたのがロイヤルエンフィールド。カンファレンス前に朝食を用意しておくから食べに来てね、と事前にお誘いをいただいてたこともあり、カンファレンス開始の30分以上前からブース内は沢山の人たちで溢れていました。で、着いた早々に「エスプレッソ? お水は? なんか食べてって!」と。うれしい限りです。8月に参加したインド・ヒマラヤ周りを走る「モト・ヒマラヤ」ツアーに参加したときに偶然会うことができたロイヤル・エンフィールドの首脳陣たちにも再会できました。

 その首脳陣たちが発表したのが“ダイナミック・クルーザー”と呼ぶ「スーパー・メテオ650」でした。昨年のEICMAで彼らがコンセプトモデルとして発表した、カスタムバイクのようなルックスの「SG650 Concept」は、このスーパー・メテオ650がベースだったんですね。フレームは、兄弟モデルとなったメテオ350と似ていますが全くの新作。エンジンはINT650やコンチネンタルGT650と同じ空冷の並列2気筒。フレームを新作したことでエンジンマウントを一新。その車体に合わせて吸排気系のレイアウトが変更されています。ステップが車体前方に位置するフォワードコントロールですが、スーパーなめらかなエンジンの出力特性と、ヒラヒラと街中からワインディンも楽しめるハンドリンクから、彼らはこのスーパー・メテオ650を“ダイナミック・クルーザー”と呼ぶんだそうです。

ロイヤルエンフィールド

ロイヤルエンフィールド
ロイヤルエンフィールド

ロイヤルエンフィールド
ロイヤルエンフィールド

ビモータ

 ビモータは、カワサキとタッグを組んで3回目のEICMA。そのプレスカンファレンスでは、カワサキのエンデューロマシン「KX450」をベースにした、ビモータ初のオフロードモデル「BX450」を発表しました。また同時に新型のコンセプトフレーム「TERA/テラ」を発表しました。
 このフレームは、ビモータ独自のフロントスイングアーム&センターハブステアシステムと、2019年に発表した「TesiH2」が搭載した、フロントのサスペンションユニットを、リアサスペンションユニットと並列して一般的なリンク式サスペンションの位置に搭載する構造を活用。しかし長いロッドとリンクで構成されていた操舵システムを一新し、リンクを介しながらステアリングステムとセンターハブステアを直接つなぎ、ハンドル操作によってダイレクトにフロントタイヤを操舵するシステムを構築しています。これによりフロントフレーム構造がシンプルになり、エンジンハンガープレートを介してどんなエンジンでも簡単に搭載することができ、しかもハンドル切れ角も大きく取ることができる。
 また前後サスペンションユニットをセミアクティブ化することで車高調整も容易になり、スポーツバイクからアドベンチャーバイクまで幅広いモデルキャラクターを作り上げることができるのだそうです。天才エンジニアであり現ビモータの代表であるピエルルイジ・マルコーニさんのこの笑顔は、新型フレームを作り上げた達成感と、その自信が表れています。

ビモータ

ビモータ
ビモータ

インディアンモーターサイクル

 インディアンのプレスカンファレンスでは、米国で開催されているバガーモデルのレース“キング・オブ・バガーズ”と大排気量2気筒市販車で争われる“スーパーフーリガン・レース”で2022年に同時タイトルを獲得したテイラー・オハラと、そのオハラと両クラスでデッドヒートを展開したジェレミー・マクウィリアムス、そして米国フラットトラック選手権で通算7度目のタイトルを獲得したジャレッド・ミースが登壇。会場を盛り上げました。車両は「FTR1200」のニューカラーに加え、「FTR1200カーボン」、そして「チャレンジャー・エリート」「パースーツ」のアップブレードを発表しました。

インディアンモーターサイクル

インディアンモーターサイクル
インディアンモーターサイクル

インディアンモーターサイクル
インディアンモーターサイクル

CFMOTO

 KTMグループとの強力なパートナーシップと、その一環でKTMグループのデザインを一手に引き受けるデザイン会社キスカと提携したことで、昨年のEICMAで台風の目となった中国のCFMOTO。今年は、そのブース面積を3倍近くにも広げていました。
 そこで発表されたのがコンセプトモデルの「NK-C22」。並列2気筒の800ccエンジンを搭載したマシン。昨年彼らが発表したコンセプトモデル、排気量400ccの並列2気筒エンジンを搭載した「SR-C21」が、ほぼその姿のまま市販されたことから、市販実現の可能性とそのときのスタイリングの再現性が非常に高いモデルだと考えます。
 また同ブース内に、CFMOTOの電動スクーターブランド「ZEHO/ジーホ」もカッティングエッジな電動スクーターを発表。コレ出るの?と聞いたところ、まだコンセプトだけどCFMOTOはコンセプトモデルと言っても市販時にスタイリングを大きく変えないので、このままの可能性もあるよ、と。うーん、好き嫌いは別にしても、コレを出せちゃう&出しちゃうCFMOTOの勢いを、ますます感じたのでした。

CFMOTO
CFMOTO

CFMOTO
CFMOTO

ファンティック・キャバレロ

 もう飛行機のチケットを買った後に、プレスデイ前日の11月7日にプレスデイを開催というメールを受け取ったファンティック・キャバレロ。そのカンファレンスで発表されたのが「キャバレロ700」です。エンジンとフレームはなんと、ヤマハMT-07用。シリンダーヘッドはファンティックによって新作されているようです。ヤマハのCP2エンジンはテネレ700にも搭載されていますが、アドベンチャーとは違うスクランブラースタイルはなかなか新鮮。これ、良いと思います。
 またファンティックのMoto2マシンも展示されていました。フレームはKalex製ですね。

ファンティック・キャバレロ
ファンティック・キャバレロ

ファンティック・キャバレロ

CAKE

 ライディングギアやウェアを展開するゴールドウィンとパートナーシップを締結し、国内販売を目指すことが発表されたスウェーデンの電動バイクブランドCAKE(ケイク)は、フラッグシップとなる50台の限定モデル「Bukk(ブック※で発音はあってるのかなぁ……聞き忘れてしまいました。すみません)」を発表しました。新型フレームに、大容量バッテリーと高出力モーターを搭載するフラッグシップ的モデルです。カンファレンスはCAKE創設者でCEOのステファン・イッターボーンが集まったメディアにマイク無しでしゃべりまくるユニークなスタイル。モデルの説明などほとんどなく、いま取り組んでいるカーボンニュートラルへの取り組みを、コレでもかって感じでまくし立てます。で、何か質問は? と。いやー、彼の言動は楽しみだし、CAKEの日本展開も楽しみです。

CAKE

CAKE
CAKE

MVアグスタ

 KTMからの出資で話題となったMVアグスタは、今回EICMAには不参加。しかしプレスデイ初日が終わった8日夜に、ミラノにあるMVアグスタ・ディーラーでニューモデル発表会を開催しました。
 そこでは1000cc4気筒エンジンを搭載した2つのモデルが発表されました。その一つが「スーパーベローチェ1000セリエ・オロ」です。人気のネオレトロスタイルのスーパーベローチェに、4気筒エンジンを搭載したこのモデルは、久しぶりに“セリエ・オロ”の名前を使用。ネオレトロなスタイルながら、ウイングレットがデザインされていて、MVアグスタらしいモダンさを感じます。もう一台は「921S」。セリエ・オロと同じく4気筒エンジンを搭載している、ネオレトロなネイキッドマシンです。とはいっても、ネオ成分高め構成でした。↓
セリエ・オロはなる早の展開、921Sはその後の市販化を目指しているとのことです。
 アンベールにはジャコモ・アゴスティーニが担当。ベールをはぐるとすぐに跨がり、そして子供のような目つきで各部を眺めるその姿に、皆に愛されるレジェンドの理由が分かりました。

MVアグスタ

MVアグスタ
MVアグスタ

MVアグスタ

MVアグスタ
MVアグスタ

トライアンフ

 トライアンフはプレスカンファンス無し。しかも本社ではなく、イタリアのローカルがブースを展開。とはいえその規模は大きく、先に発表されたメッキパーツを使った「クロームコレクション」の7モデル、そしてMotoGP最終戦のバレンシアで発表された新型「ストリートトリプル」ファミリーなどを展示していました。

ストリートトリプル765RS
ストリートトリプル765RS。

ストリートトリプル765R
ストリートトリプル765R。
ストリートトリプル765Moto2エディション
ストリートトリプル765Moto2エディション。

スクランブラー1200 クロームエディション
スクランブラー1200 クロームエディション。
ボンネビル・ボバー クロームエディション
ボンネビル・ボバー クロームエディション。

スピードツイン900 クロームエディション
スピードツイン900 クロームエディション。
スクランブラー900 クロームエディション
スクランブラー900 クロームエディション。

ドゥカティ

 昨年不参加だったドゥカティは、このEICMAで復帰。以前より規模は小さくなったもののブースを展開しました。ドゥカティは9月から7回に分けてニューモデルのオンラインローンチを展開。プレスデイ前日の7日に、そのファイナルとなる新型「スクランブラー」ファミリーを発表しました。会場には、その各モデル(初回のストリートファイターV4ランボルギーニを除く)を展示。
 また閉館時間を過ぎた19時過ぎから、招待者のみで行われた特別イベント「Passion, Design, Tecnologia. Made in Italy」を開催。ボローニャの広報担当者がインビテーションを送ってくれたので、僕も参加してきました。内容は、まぁお酒や軽食をいただきながらいろいろ話しましょう的な会合だったのですが、そこにCEOのドメニカーリはもちろん、MotoGPを終えたばかりの、2022年チャンピオンのフランチェスコ・バニャイア、2023年にファクトリーチームに加わるエネア・バスティアニーニ、テストライダーのミケーレ・ピッロも登壇するという豪華版でした。

ディアベルV4

ディアベルV4
ディアベルV4
ディアベルV4。

スクランブラー・アイコンに跨がるのはスクランブラーチームのブランドマネージャーであるロッコさん
スクランブラー・アイコンに跨がるのはスクランブラーチームのブランドマネージャーであるロッコさん。

スクランブラー・フルスロットル
スクランブラー・フルスロットル。
スクランブラー・ナイトシフト
スクランブラー・ナイトシフト。

ムルティストラーダV4ラリー
ムルティストラーダV4ラリー。
モンスターSP
モンスターSP。

ストリートファイターV4 SP2
ストリートファイターV4 SP2。
パニガーレV4 R
パニガーレV4 R。

ディアベルV4
特別イベント
特別イベント「Passion, Design, Tecnologia. Made in Italy」の会場には、CEOのドメニカーリを始め、MotoGPの2022年チャンピオン、フランチェスコ・バニャイアも駆けつけた。

 というわけで、現地からの速報はこれにて終了。僕は最終日まで取材を続けます。で、日本に戻ってから2022EICMA記事をまとめたいと思います。ではまた後日。お付き合い、ありがとうございました。(文・写真:河野正士)

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2022/11/11掲載