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世界耐久、逆転でF.C.C. TSR Honda Franceがチャンピオン獲得


 先日、3年振り開催となった“真夏の祭典”鈴鹿8耐もシリーズ戦に組まれている2022 FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)の最終戦となるボルドール24時間レースが9月17・18日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催。23ポイントビハインドのランキング2位につけていたCBR1000RR-R FIREBLADE SP 擁するF.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/マイク・ディ・メリオ/アラン・テシェ組)がシリーズチャンピオンに輝いた。同チームのタイトルは2017-2018シーズン以来4シーズンぶり2度目となる。

 4番手からスタートした同チームは2度のトラブルにより一時は28番手まで順位を下げるも、その後は着実に周回を重ね順位を回復し4位でゴール。ランキング1位だったヨシムラSERTはじめライバルチームがリタイアしたこともあり、逆転でタイトル獲得となった。


ジョシュ・フックのコメント
「過去の経験からチェッカーを受けるまでは油断はできないと思っていました。僕たちは過去にもさまざまなシチュエーションから復活してきましたが、確実なことはどこにもありません。皆がそうであるように、諦めずに自分たちのレースをしてきました。3人とも特に夜間走行が速く、いい走りをしたと思います。この大会で優勝するのは難しいと分かり、チャンピオン獲得を最優先としました。他の多くのチームが直面したトラブルを避けるために、可能な限りエンジンを労りながら走行し、最後まで走り切ることができました」

マイク・ディ・メリオのコメント
「ついに世界耐久ロードレース選手権のチャンピオンになることができました! 過去にもチャンピオンまであと一歩のところにいったこともありましたが、長い間求め続けていたタイトルをやっと獲得することができてとても誇りに思います。とてもタフなレースでした。周りが1台、また1台と止まっていく中、僕たちもトラブルに見舞われていました。TATI TEAM BERINGER RACING(カワサキ)が上位で争っている時、トラブルを避けるために追っていたマシンと十分な距離を取ることにしました。彼らのタイトル争いが難しくなった後は、ストレートでの早めのシフトアップでエンジンを温存する計画へと変更しました。表彰台を獲得するよりもタイトルの獲得が大事だったので、正しい選択をすることができたと思います」

アラン・テシェのコメント
「メカニカルトラブルに見舞われた時もあり、チームの皆にとって大変なレースになりました。チームスタッフはピット作業で時間短縮に勤しみ、僕たちライダーはレース戦略の実行にベストを尽くして走りました。Yoshimura SERT Motul(スズキ)がリタイアした後は、僕の元在籍チームであったTATI TEAM BERINGER RACING(カワサキ)とのタイトル争いになりました。2018年にタイトルを獲得したチームだったので、複雑な気持ちでした。このタイトル獲得に大きく貢献したジーノ・リアの回復を心から願っています」







2022/09/19掲載