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新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

YAMAHA クロスカントリー競技用YZシリーズが2023年モデルに、YZ125X、250Xはエンジン、車体を改良

クロスカントリー競技用YZシリーズが2023年モデルに、YZ125X、250Xはエンジン、車体を改良




YAMAHA YZ450FX/YZ250FX/YZ250X/YZ125X 車両解説

 2014年12月に国内発売されたヤマハの4ストロークエンジン搭載エンデューロレーサー、YZ250FX。そして1年遅れの2015年11月には、YZ450Fをベースに開発されたエンデューロレーサー、YZ450FXが満を持して登場した。

 エンデューロ・レースファンにとって待望のモデルといえるこのYZ-FXシリーズ、“モトクロッサーYZのDNAを引き継ぐ次世代エンデューロレーサー”をコンセプトに開発された。最大の特徴としては、エンデューロレースでの使用環境に合わせてセルフスターターが装備された点だろう。その他にもエンデューロレース向けに数々の仕様変更が行われている。メインスイッチレスシステムを採用したセルフスターターの採用のほか、国内専用ECUおよび専用クラッチ、専用変速比を持つワイドレシオミッション、前後エンデューロタイア、アルミ製サイドスタンド、樹脂製エンジンガード、そしてラジエターファンの追加などなど。

 2017年8月には、カラー&グラフィックの変更のみで2018年モデルに、また2ストロークモトクロッサーをベースとしたエンデューロマシン、YZ250X、YZ125Xも同時にカラー&グラフィック変更で2018年モデルとなっていた。

 2018年8月発売の2019年モデルでは、フラッグシップといえるYZ450FXが、前年フルモデルチェンジを受けたYZ450Fをベースにした新型へと生まれ変わった。エンデューロ向けとした足周りや専用セッティングのエンジン、スマートフォンでセッティングができる“新パワーチューナー”、手元でエンジン特性を変えられる“モードスイッチ”などを搭載。容量8.2リッターの樹脂製燃料タンクの採用など。YZ450FX以外のYZ250FX、YZ250X、YZ125Xは2019カラー&グラフィックへの変更のみ。

 2019年8月のモデルチェンジは、YZ250FXが進化を果たす番で、エンデューロに最適化を図った新設計エンジンを剛性バランスを見直した新フレームに搭載された。YZ450FX、YZ250X、YZ125Xの各車はYZシリーズの新グラフィックに統一。

 2020年10月のモデルチェンジは、YZ450FXの番ということで、よりエンデューロレースに最適化された新エンジンを、これまたよりエンデューロレース向けにチューニングされたフレーム、専用設定の足廻りなどと組み合わされることになった。
 今回は、久々に2ストローク版“X”モデルに戦力アップの番が回ってきたというわけだ。
 

YZ125X。17年ぶりのモデルチェンジ。
YZ250X。2022年モデルのYZ250の基本性能を継承。カラーは「ディープパープリッシュブルーソリッドE」(ブルー)1色。

 

 

★ヤマハ ニュースリリースより (2022年9月13日)

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデルを発売
~「YZ125X」「YZ250X」はエンジン・車体の進化で戦闘力向上~

 
 ヤマハ発動機株式会社は、排気量124cm3~449cm3のクロスカントリー競技用の2023年モデル4機種を10月31日から順次発売します※。
「YZ125X」は、2022年に17年ぶりフルモデルチェンジした「YZ125」のエンジンとボディをベースに、扱いやすさを優先し、圧縮比、YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)、CDIユニットのセッティングをクロスカントリーモデル専用に変更。また、エンジンの出力向上に伴って、サスペンションのセッティングを最適化し、国内メーカー唯一の2ストローク125ccクロスカントリーモデルとして、初級者から上級者まで幅広く楽しめるよう作り込みました。
 マイナーチェンジとなる「YZ250X」は、2022年モデルの「YZ250」の基本性能を継承し、YPVS、前後サスペンションなどのセッティングをクロスカントリー向けに最適化しています。
 なお、各モデルには共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのグラフィックと、ヤマハブルーに異なる色域のブルーを組み合わせたカラーリングを採用しています。

※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2022年9月13日から12月25日までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。

 

<名称>
「YZ450FX」
<メーカー希望小売価格>
1,122,000円(本体価格1,020,000円、消費税102,000円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2022年11月30日
<名称>
「YZ250FX」
<メーカー希望小売価格>
979,000円(本体価格890,000円、消費税89,000円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2022年10月30日
<名称>
「YZ250X」
<メーカー希望小売価格>
792,000円(本体価格720,000円、消費税72,000円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2022年10月31日
<名称>
「YZ125X」
<メーカー希望小売価格>
748,000円(本体価格680,000円、消費税68,000円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2022年10月31日
 
<販売計画>
400台(シリーズ合計/国内)
 
※YZシリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされます
※保証(クレーム)の対象外製品です。

 

【YZ125Xの主な特長】
1)クロスカントリー向けに最適化したエンジン
 2022年モデルのYZ125エンジンの高回転域での力強さを維持しながら、ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなど、さまざまな路面状況に遭遇するクロスカントリーに求められる低中回転域での扱い易さを徹底的に追求しました。またシリンダーヘッド、YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)、CDIユニットには専用パーツを使用。加えてキャブレターには専用セッティングを施すことで、クロスカントリーモデルとして最適化を図っています。
 なおシリンダーボディ、ピストン、コンロッド、クランクケース、カーボン製リードバルブ(V-FORCE4R)、チャンバー、ハイパワーに呼応して歯幅を広げたトランスミッションギアなどの機能パーツは 2022 年モデル YZ125 と共通です。
 また、吸気方法を2022年モデルのYZ125/YZ250同様の後方ストレート吸気とすることで、高回転域での伸び感、優れたオーバーレブ特性を感じられます。
 
2)専用セッティングの前後サスペンション
 前後とも日本仕様に専用セッティングしたKYB製を搭載。特にデビューライダーにとっての扱い易さを重視し、サスペンションの減衰感がもたらす安定した操作性をライダーが得られるよう最適化しました。ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなどの低中速度域を多用する走行シーンから、ギャップやジャンプ着地時などの高負荷時、高速度域の走行シーンまで、官能評価を行いクロスカントリーに必要な「長時間走行」と「さまざまなセクションの走行」に適した特性を追求しています。
 フロントの減衰機構は、背面バルブに微量のオイル流量にも対応するリーフスプリングを採用し、サスペンションがゆっくり動くシーンにおいても優れた減衰力を発揮します。またダストシールとオイルシールとの間に泥をかき落とす“スクレ―パー”を新たに織り込み、オイルシールの保護性能を高めました。
 リアも専用にセッティングし、2022年モデルのYZ125/YZ250よりも前後ピッチが少なく、しなやかな減衰特性となっています。
 

 

主要諸元

車名型式
YZ125X(BRX1)
発売日 2022年10月31日
全長×全幅×全高(m) 2.155×0.825×1.285
軸距(m) 1.450
最低地上高(m) 0.355
シート高(m) 0.970
車両重量(kg) 96
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 E122E
水冷2ストローク単気筒
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 54.0×54.5
圧縮比 7.8~10.2
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 キャブレター
始動方式 キック式
点火方式 CDI(コンデンサ放電式)
潤滑油方式 混合給油
潤滑油容量(L) 0.76
燃料タンク容量(L) 7.0
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.384
2速 1.933
3速 1.588
4速 1.352
5速 1.176
6速 1.055
減速比1次/2次 3.368/3.846
キャスター(度) 26°00′
トレール(mm) 110
タイヤサイズ 80/100-21 51M
110/100-18 64M
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 セミダブルクレードル




2022/09/13掲載