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新車詳細

新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

YAMAHA “テネレ”が排出ガス規制対応と新グラフィック&カラー採用で2022年モデルに

“テネレ”が排出ガス規制対応と新グラフィック&カラー採用で2022年モデルに




YAMAHA Ténéré700 ABS 車両解説

 ヤマハオフ車ファン待望の“テネレ”が帰ってきたのは、2020年6月。いや、今ではアドベンチャーファン待望の、といった方が実情に即しているか。

 テネレというバイクの歴史は1983年に始まる。“XT600テネレ”の発売が始まりだ。

 1982年のパリショーでデビューしたそのマシンは、今やアドベンチャーラリーの代名詞ともなっている「パリ・ダカールラリー」の第一回、第二回を制したXT500をベースに30リットル入りの燃料タンクと、キックオンリーのOHC4バルブYDIS装備のビッグシングルエンジンを搭載したマシンだったが、そのスタイルはまだ個性的なパリ・ダカールレーサーと呼べるスタイルまでには至っていなかった。“アドベンチャーラリーの長距離走行に対応させたオフ車”といえる存在だった。

 それもそのはず、XT600テネレは、ヘッドライトカウルと呼ぶべき小さなフェアリングを備えていたのみで、現在のアドベンチャーモデルの原点とも言えるのは、次の“XT600Zテネレ”(1988年発売)の登場を待つことになる。XT600テネレがXT550をベースに排気量とパワーアップを行い、車体側では急遽ビッグタンクを搭載して長距離走破を可能としたラリーマシンに仕立て上げた“スペシャル”的存在だったのに対して、XT600Zテネレは、長距離走行時にライダーの疲労を軽減するハーフフェアリングを標準で備えた、今でいう“アドベンチャーマシン”というカテゴリーへの萌芽を思わせる“進化”を見せたマシンだった。

 その後テネレの名は、1989年の“XTZ750スーパーテネレ”(2気筒エンジンを採用)、1991年の“XTZ660テネレ”、2010年のXT1200Zスーパーテネレ(水冷2気筒DOHC4バルブ、1199ccエンジン搭載)などへと引き継がれてきたが、それらはすべて輸出仕様のみだった。もちろん逆輸入車として手に入れることはできたが、国内の多くのオフ車ファン、アドベンチャーマシンファンにとって「テネレ」の名は、羨望の的に近いものがあったといえる。

 それだけに“テネレ700 ABS”の国内販売には大きな注目が集まったといえる。

 現行テネレの特徴を端的に言い表すと、「オフ車ファンにとっても、アドベンチャーマシンファンにとっても、受け入れられることができる本格的なオフロード走行を基本としたアドベンチャーマシン」。“やればできるオフ走行”ではなく、「テネレのルーツは、あくまでパリ・ダカールラリーにある」を主張するニューテネレだ。

 今回は、そのテネレを平成32年排出ガス規制に適合化させるとともに、新グラフィック&カラーを採用して2022年モデルとしたものだ
 

Ténéré700 ABS。「ディープパープリッシュブルーメタリック C」(ブルー/新色)。
Ténéré700 ABS。「ブラックメタリック X」(ブラック/新色)。

 

Ténéré700 ABS。「ラジカルホワイト(ホワイト/新色)」。

 

YAMAHA ニュースリリースより (2022年3月15日)

アドベンチャーモデル「Ténéré700 ABS」2022年モデル新発売
~平成32年排出ガス規制に適合し、新グラフィック&カラー採用~

 ヤマハ発動機株式会社は、アドベンチャーモデル「Ténéré700 ABS」をマイナーチェンジし、2022年モデルとして5月20日に発売します※1。

 2022年モデルの変更点は、エンジンの平成32年排出ガス規制適合化と、新グラフィック&カラーの採用です。“ブルー”は当社のレーシングマシンを彩るブルーにTénéréのビッグロゴとハーフマットのブラックを組み合わせ、現代のラリーマインドをかき立てるカラーリングです。“ブラック”は、ソリッドのグレーとブラックのコンビネーションでモダンな雰囲気を演出。“ホワイト”は赤のスピードブロックを配したグラフィックとゴールドのリムで、往年の当社ラリーシーンを彷彿させるカラーリングです。

 「Ténéré700 ABS」は、“Top of Adventure Ténéré”をコンセプトに、高い車体、耐久性や整備性の高さ、荷物積載時の高い適応力など、オフロードの走破性とツーリングでのユーティリティ性を高次元でバランスさせたアドベンチャーモデルです。

※1 本モデルは、YSPおよびアドバンスディーラーのみで販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」です。ご購入につきましては当社Webサイト掲載の取扱店までお問合せください。

●発売日
2022年5月20日
●メーカー希望小売価格
 1,287,000円(本体価格 1,170,000円/消費税 117,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
●販売計画
(国内・年間) 400台
●カラー
・ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー/新色)
・ブラックメタリック X (ブラック/新色)
・ラジカルホワイト(ホワイト/新色)

 

主要諸元

車名型式 8BL-DM13J
Ténéré700 ABS
発売日 2022年5月20日
全長×全幅×全高(m) 2.370×0.905×1.455
軸距(m) 1.595
最低地上高(m) 0.240
シート高(m) 0.875
車両重量(kg) 205
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 38.8(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
23.8(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2) 1名乗車時)★※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 M424E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 688
内径×行程(mm) 80.0×68.5
圧縮比 11.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 54[73]/9,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 69[6.9]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.式(トランジスタ)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 3.0
燃料タンク容量(L) 16
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.846
2速 2.125
3速 1.631
4速 1.300
5速 1.090
6速 0.964
変速比 1.925/3.066
キャスター(度) 27°20′
トレール(mm) 105
タイヤサイズ 90/90-21 M/C 54V
150/70R18 M/C 70V
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 セミダブルクレードル

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。





2022/03/15掲載