SUZUKI GSX-S1000GT 車両解説
2015年のモーターサイクルショーで国内デビューし、多くのバイクファンの注目を集め、その年の7月に発売開始されたスズキのスポーツモデル、GSX-S1000シリーズ。シリーズの中でもフルカウルを備えてツーリング性能をさらに高めた仕様だったGSX-S1000F ABSのポジションを受け継ぐのが今回発売のGSX-S1000GTだ。
GSX-S1000シリーズは、スーパースポーツ、GSX-R1000をベースとしたエンジンを、これまたGSX-R1000をベースにさらに開発を進めたフレームに搭載したモデル。“GSX-R”というサーキット指向のスーパースポーツに対して、こちら“GSX-S”はストリートやワインディングを制する「高揚感のある加速と走りを楽しめる」ストリートスポーツとされていた。スズキが強調したのもズバリ「GSX-S1000 ABS/S1000F ABSは、ストリートでのエキサイティングな走りのために生まれました」ということだった。
2021年8月にGSX-S1000が2代目にモデルチェンジされたが、よりスポーツツアラーの性格を持つGSX-S1000Fは変わらずのままだったことから一部に惜しむ声も聞こえたほど。しかしそんな心配も新型の登場で一気に吹き飛んだことだろう。
しかも、今回のモデルチェンジによって欧州と同じ仕様、装備に加え(欧州で先行発売されていた)専用装備としてツーリング時の利便性を高めるETC2.0車載器を標準装備。また、電子制御システムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)や、スズキ初となるスマートフォン連携機能付の大画面フルカラーTFT 液晶メーター等を採用し、日常での扱いやすさと長距離のツーリングにおける快適性や高速安定性も追求されている。
★スズキ ニュースリリースより (2022年2月8日)
スズキ、スポーツツアラーの大型二輪車
新型「GSX-S1000GT」を国内で発売
スズキ株式会社は、大型二輪車新型「GSX-S1000GT」を2月17日より国内で発売します。
新型「GSX-S1000GT」は、ストリートバイクの大型二輪車「GSX-S1000」をベースに、ツーリング性能を高めた全く新しいコンセプトのスポーツツアラーとして欧州をはじめ世界各国で販売を開始しています。
国内で発売する新型「GSX-S1000GT」は、欧州と同じ仕様、装備に加え、専用装備としてツーリング時の利便性を高めるETC2.0 車載器を標準装備しました。
また、電子制御システムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)や、スズキ初となるスマートフォン連携機能付の大画面フルカラーTFT液晶メーター等を採用し、日常での扱いやすさと長距離のツーリングにおける快適性や高速安定性を追求しています。
さらに、新型「GSX-S1000GT」専用開発品を含む豊富な純正用品をラインアップし、快適性、利便性の向上に加え、多彩なカスタマイズを可能としました。
- ●商品名
- 「GSX-S1000GT」
- ●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
- 1,595,000円
- ※ 価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
- ●発売日
- 2022年2月27日
- ●年間目標販売台数
- 900台(日本国内)
- 車体色 3色
- YSF : トリトンブルーメタリック
- QT8 : リフレクティブ ブルーメタリック
- YVB : グラススパークルブラック
主要諸元
車名型式 | 8BL-EK1AA | |
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GSX-S1000GT(GSX-S1000TRQM2) | ||
発売日 | 2022年2月17日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.140×0.825×1.215 | |
軸距(m) | 1.460 | |
最低地上高(m) | 0.140 | |
シート高(m) | 0.810 | |
車両重量(kg)※1 | 226 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L) | 21.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
16.6(WMTCモード値 クラス3-3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 3.1 | |
エンジン型式 | DTB1 | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 998 | |
内径×行程(mm) | 73.4×59.0 | |
圧縮比 | 12.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm)※4 | 110[150]/11,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)※4 | 105[10.7]/9,250 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑油方式 | 圧送式 | |
潤滑油容量(L) | 3.4 | |
燃料タンク容量(L) | 19 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 2.052 | |
3速 | 1.714 | |
4速 | 1.500 | |
5速 | 1.360 | |
6速 | 1.269 | |
減速比1次/2次 | 1.553/2.588 | |
キャスター(度) | 25° | |
トレール(mm) | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/50ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク ABS |
後 | 油圧式シングルディスク ABS | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応
※1:装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります
※:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の燃費は、使用環境(気象、渋滞等)や 運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※4:エンジン出力表示は、「ps/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kgf・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。( )内は、旧単位での参考値です。