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エンタメ

第129回 「二喜四憂(内一憂は仮)」

 一喜一憂していますか。水戸のご老公が諸国漫遊したのはドラマの中だけのようですが、助さんだか角さんが熱唱していた「人生楽があれば苦しいこともある」のは確かなはず。まだまだはっきりとした出口が見えないコロナ禍ですから、世の中一喜五憂ほどの割合かもしれませんが、憂うばかりではなく喜もちょっとくらいあるはずです。

 立喰・ソで感じる喜といえば、やはり新店舗でしょう。最大の憂はもちろん幻立喰・ソになってしまうことです。ん?  ということはですよ、この駄コラムはとんでもない憂いコラムということになりますか……まあ、それはさておき(さておいていいのかどうか、不安は増すばかりです)、前回書かせていただいた「復活を予告しながら幻になってしまった立喰・ソと、見事に復活を果たした立喰・ソ。これが立喰・ソ界の一喜一憂で〜」と続ける予定ですが、「ホントに前回そんなこと書いたか?」と不安になって見返してみたら、有楽町にあった新角の写真説明にちょっと書いてあるだけ。書いた記憶はあるんだけど……遡って探してみたら、前々回にも柴又で復活した新角改め三松のことを、これまた写真説明ですこし書いてあるだけ。青山の信越とか春日の豊しまのことも書いたような気がするのですが……と、激しく困惑していたら、AB君から「文京ガーデンに豊しま復活か!?」とセンセーショナルな一文と写真が届きました(そんなに調子よく届くのか? もちろんいつものご都合主義)。
 どかーんと載ったバラ肉が大迫力の肉そばと、涼しげな青い内装がたまらない豊しま。春日店(東京都文京区)は、再開発によって2016年4月9日に、4年後に再開予定と予告して一時閉店しました。あれからもう4年ですか。青山の一等地にあった信越も復活を予告しての閉店でしたが、オシャレなビルに生まれ変わって今は携帯ショップに。どうも復活はなさそうですし、あまりに様変わりしたオシャレタウンの文京ガーデンですから豊しまも「これはないかも」と半ばあきらめていたのが正直なところです。ゆえに躍りしながら(揶揄の表現です。実際にダンスはしていません)も、完全に安心はできません。とりあえず一喜(仮)ということです。

豊しま春日店
ありし日の豊しま春日店。AB君の聴き込み調査によると、春日店が豊しまグループの総本山だったとか。真偽のほどは不明です。(2011年1月撮影)
豊しま春日店
再開発によって2016年4月9日一旦閉店しました。ちなみに今年9月小伝馬町に再移転したおか田も、再開発により春日から新日本橋へ移転したのです。(2016年4月撮影)

豊しまば
豊しま
AB君から送られてきたメールに添付されていた写真。工事中の店内まで撮るとはさすがですが、立食ソにしてはちょっとおしゃれすぎ??。しかしこの青いひさしは、やはり豊しまなのか?(2021年9月撮影)

 これが9月21日のことでした。その翌日、所用があって篠崎(東京都江戸川区)に行きました。篠崎といえば、かつては地元に愛された山田製麺所(第59回)や、校門になってしまった都うどん(第40回)、本格的なソを出す新進気鋭の竹庵や船堀そばなどがありました。最近では開店→閉店→復活というまさに一喜一憂の立喰・ソといえそうな絆(ばん)も。と書いてから、またもや不安に襲われて調べ直したら、最近どころか開店したのは2012年。閉店したのは2014年で復活が2015年でした(第80回で書いてました。←記憶なし)。最後に行ったのはなんと2017年。4年も前という体たらく、久々に行ってみたら、おやおや店頭に祝いの花があるではないですか。店名が「つぐみ 創心」に変わっていました。
 どうやら絆はまたまた閉店(年月日は不明)していたようでこれは一憂です。が、新店舗「つぐみ 創心」が昨日オープン。なんと開店2日目、ほんと偶然来店とは、まさしく立食ソ神様のお導き(ご都合主義ではなく、ほんとに偶然です)。これで二喜(うち一喜は仮)一憂です。ついでに今井橋のそばにある今井橋そばもここからそばなので行ってみたのですが、シャッターが降りたまま。あの忌まわしい貼り紙こそなかったのですが、ちょっと心配で一憂(仮)。結果本日二喜(一喜は仮)二憂(一憂は仮)となりました。

つぐみ
開店2日目偶然来店できたつぐみ。京葉道路下り篠崎ランプの手前で、比較的車は止めやすいのですが緑のおじさんがちょくちょく巡回していますのでご注意を。ちなみに店内には道路監視用モニターを完備してあります。ソくらいゆっくり食べさせて欲しいもんです。(2021年9月撮影)
今井橋そば
今井橋のそばといえば今井橋のそばにある今井橋そば。このところ朝はシャッターが下りたままです。営業時間が変わっただけならばいいのですが。(2021年4月撮影)

 23日、AB君から「屋号が入りました」と続報が届きました。これで豊しまの復活は確定です。CR大工の源さんならば炎の全回転です。オープン日は未定ながら(仮)が取れて二喜二憂(一憂は仮)に。ただし小心者の私は、喜が続くはずはない。とんでもない憂いが待っているのではないかと思ったら。

豊しま
豊しま
神々し差さえ感じてしまう肉そばの文字。これで復活間違いなし!(2012年6月撮影)

 なななななななんと、平和島(東京都大田区)の信濃路が、9月20日すでに閉店していたという驚愕の事実を知りました。第113回で大森店見送ったばかりなのに……。誤報を願って確認しに行ったら、無常の貼り紙が……。あさま(第68回)亡き後にオープンしたうどん店のあさひもすでに幻立食ウになってしまったので、平和島も不毛地帯になってしまいました。

信濃路
信濃路
ああああああああ……(2021年9月撮影)

 安くて量もたっぷり。しかもうまいし居心地最高。パラダイスのような立食ソと飲み屋の二刀流店だった平和島の信濃路。まだ蒲田店と鶯谷店はありますが、大森と平和島の連続喪失は、ミッドウエイ海戦で空母4隻を一気に失った日本海軍状態。二刀流の損失ですから二憂(心情的には二億憂)となって、一気に二喜四憂(一憂は仮)と憂が大逆転。ちなみに今井橋そばは、その後何度か確認に行ったのですがシャッターは降りたまま……大好きだった芝浦のかがみ(第41回)が脳裏をよぎってしまい、かなり心配です。ちょっと息苦しくなってきました。
 ジェットコースターのように小さな心が大きく揺れ動いたこの3日。結局トータルすると何喜何憂になるのか。それは幻立食ソ神様でもご存知ないことでしょう。とりあえずは、新生豊しまで肉そばを食べる日を楽しみに。


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2021/10/07掲載