何と言ってもここに居る老若男女、誰もが間違いなくみんな揃ってヴィンテージ大好き。それも土の上、連続コーナーや上り下りなど変化に富んだ特設コースを周回するモトクロスだ。魅せられたきっかけや理由がこれまたそれぞれ違っていて面白い。「あれは昭和30年頃のことじゃった、少年時代に憧れた思い出のバイクだ」と目を細めるおじいちゃま。かと思えば「今どきのバイクに比べてカタチも雰囲気もが断然絵になるでしょう」と言いきる平成世代。「ダンナが走ってすごく楽しそうなのを見ているだけじゃつまらないと思って」デビューを果たした若奥様。「お父さんが乗っていてかっこ良かったから」という中学生とその横で感涙にむせびそうな父。ビギナーでも楽しく周回できる気軽さも手伝って、実にバラエティ豊かなライダーたちがVMXでつながり、走って笑い合う。
チキチキVMXのクラス分けはマシンの年代・排気量・仕様などで細かく分かれ、そのクラス名も『ジュニアクラシック』『セニアスポーツ』など雰囲気一杯、中でもユニークなのが『WGP』『日本GP』クラス。当時の最高格式気分を再現してしまおうということで、希少なマシンをバンバン走らせる姿を一挙紹介。
半世紀以上を経て甦るサウンド、WGP~’69クラス
『1969年までの国内外4スト車、外国製2スト車対象。排気量オープン』のカテゴリーが、スゴイ外車が走ってるよ!と観る人たちにも大人気の『WGP~’69』。普通は実車などなかなか見ることのできないマニアックなマシンばかりだが、みごとな仕上がりの8台がエントリー、轟音の中にもエレガントな雰囲気を振りまいて元気に走りきった。トライアンフやBSA、CZなどの外車に混じって注目を浴びたのがカワサキ・ダブワン、当時アメリカでの大ヒットと同時に日本国内では最大モデルを誇ったバイクだ。
あの時のあのシーンを、日本GP・浅間’70クラス
『1970年までの公道車ベース改造車対象、排気量オープン。プレスフレーム車含む』というカテゴリーが『日本GP・浅間’70』。浅間は当時の会場だった群馬県浅間高原で、モータースポーツ発祥の地として語り継がれ、現在還暦以上のレースファンにとっての聖地。これまた希少な個性の強い7台がエントリー、いずれも90cc~125ccの小排気ながら軽快な走りで、うち6台はヤマハが占めた。チキチキ初出場というテラカドさんはYA6を駆りトップフィニッシュ、親子3代で楽しむモトクロス一家に特別賞が贈られた。
※次回チキチキVMX猛レースは11月開催予定。詳細はホーリーエクイップ https://www.hollyequip.comでチェックください!
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