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新車プロファイル2021
2021年に発売された新車の情報ページです

KAWASAKI Ninja ZX-10Rシリーズがモデルチェンジ

Ninja ZX-10Rシリーズがモデルチェンジ




KAWASAKI Ninja ZX-10R/ZX-10R KRT EDITION 車両解説

 2004年に発売されたZX-10Rに始まるZX-10Rシリーズ。同じZX-10の名称を持つモデルが存在したが、「R」が一つついているだけで全く別物のシリーズだといえる。

 1988年に海外モデルとして生産が開始されたZX-10が超弩級スーパーツアラーとして位置づけられていたのに対して、ZX-10Rは、スーパースポーツという全く路線を異にするモデルだ。しいていえば、1994年に登場したホンダのCBR900RRの対抗馬、Ninja ZX-9Rへたどり着く。

 1980年代当時、GPZ900R、GPZ1000RXとビッグバイク路線を推し進めていたカワサキが、GPZ1000RXをベースにより走りの充実を図るべく、フレームをアルミ製へと発展させ、スモールヘッド化などにより熟成させたGPZ1000RXベースの新型エンジンを搭載したのがZX-10だった。ただ、ZX-10の車名を持つモデルとしての歴史は短く、わずか2年後、カワサキのフラッグシップモデルとしてのポジションは後継モデルのZZR1100にバトンタッチ、「ZX-10」の名称もこの時点で一度消えてしまっている。

 そしてZX-10Rの名称で新たなスタートを切るのが2004年。「R」がプラスされた車名の通り、カワサキのスーパースポーツを代表する顔として蘇ったのだ。それまでのカワサキのスーパースポーツとして奮闘していたのはZX-9Rだったが、さすがに排気量差のあるホンダのCBR1000RRや、ヤマハのYZF-R1らのリッターモデル勢とわたり合うには限界があった。そこでZX-9Rからバトンタッチを受けるべく登場したのがZX-10R。「R」の名称加わった通りZX-10Rは、生粋のスーパースポーツとして復活したのだ。その後、2011年のフルモデルチェンジを挟んで2~3年周期で改良が行われ現在に至っている。

 最近のZX-10Rシリーズは、2019年の3月に国内発売されたラインナップで、Ninja ZX-10Rのベーシックモデルは、高次元のサーキットポテンシャルを持つエンジンとシャーシに加え、バランスフリーフロントフォーク、BFRC lite(バランスフリーリヤクッションライト)サスペンション、ブレンボ社製ブレーキシステムなどを備えたNinja ZX-10R。

 さらに、Ninja ZX-10Rをベースにカワサキ最先端の電子制御サスペンションKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)や、マルケジーニ社製鍛造ホイールなどを装備し、Ninja ZX-10Rの魅力をさらに高めたハイグレードモデルのNinja ZX-10R SE。

 そして、チタニウム製コネクティングロッド、サスペンションセッティングのファインチューン、マルケジーニ社製鍛造ホイールの採用など、エンジンとシャーシに改良を加え、ベースモデルのサーキットポテンシャルをさらに向上させた特別なシングルシートモデル、世界限定500台のみが生産されるNinja ZX-10RR、の3モデルの構成となっていた。

 またZX-10Rをベースに、カワサキをスーパーバイク世界選手権4連覇へと導いたファクトリーマシンと同イメージのカラーリングを採用したNinja ZX-10R KRT EDITIONも登場している。その後、2019年11月にはこのNinja ZX-10R KRT EDITIONのカラーリング変更が行われている。

 今回は、ZX-10Rシリーズ全体を通してのモデルチェンジで、空力性能を約7%向上させたニュースタイリングに変更。ダウンフォースを約17%向上。よりコンパクトな形状としながらもカウル形状により従来と同じ効果を維持図するラムエアインテークも採用している。ヘッドライトは軽量コンパクトな新型LED製。その他、よりコンパクトな空冷オイルクーラーも採用された。

 シャーシジオメトリーの向上、サーキット走行を考慮したアグレッシブなライディングポジションを実現する新シートデザイン、クルーズコントロール、インテグレーテッドライディングモード、TFTインストルメントパネルなども採用となった。
 

Ninja ZX-10R KRT EDITION。「ライムグリーン×エボニー」(GN1)。
Ninja ZX-10R。「フラットエボニー」(BK2)。

 

★カワサキ ニュースリリースより (2021年3月24日)

Ninja ZX-10R シリーズ 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Ninja ZX-10R KRT EDITION/Ninja ZX-10R
マーケットコード ZX1002LMFAN
型式 8BL-ZXT02L
型式指定・認定番号 20096
メーカー希望小売価格 2,299,000円(本体価格 2,090,000、消費税 209,000円)
カラー(カラーコード) ライムグリーン×エボニー(GN2) フラットエボニー(BK2)
発売予定日 2021年4月24日
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
※当モデルはABS装着車です。
※消費税率10%に基づく価格を表示しております。
※当モデルは「カワサキケアモデル」です。

 

【Ninja ZX-10Rシリーズ】

レースでのさらなるポテンシャルとストリートライディングでの楽しみの幅を広げたNEW「Ninja ZX-10R」。川崎重工グループの技術を結集した証として、その額には「リバーマーク」が印されています。今回のアップデートでは、優れた空力性能とダウンフォースを生み出す一体型ウイングレットを装備し先進的なエアロダイナミクスを取り入れたカウル形状と小型ヘッドライトを組み合わせた、次世代のNinjaスタイルを採用。また、ファクトリーマシンからフィードバックされた空冷式オイルクーラーによる効率的な冷却効果が、高いエンジンパフォーマンスをもたらします。加えて、エレクトロニッククルーズコントロールやスマートフォン接続機能を備えるTFTインストゥルメントパネルなど、先進機能を新採用。スーパーバイク世界選手権において前人未到の6連続タイトルを獲得した実力と、スポーツ走行での楽しさを両立しています。
 

■従来モデルからの主な変更点
・空力性能を約7%向上させた流線形でレーシーなスタイリング
・ダウンフォースを約17%向上させた一体型ウイングレット装備のカウリング
・軽量コンパクトな新型LEDヘッドライト
・よりコンパクトな形状としながらもカウル形状により従来と同じ効率を維持するラムエアインテーク
・スーパーバイク世界選手権参戦マシンからのフィードバックに基づく空冷オイルクーラー
・コーナリング性能を向上させた、シャーシジオメトリのアップデート
・サーキット走行でのアグレッシブなライディングポジションを実現する新しいシートデザイン
・防風性能を高めた新形状のウインドシールド
・長距離走行時のライダーの負担を軽減し、より快適なツーリングを楽しむことができるクルーズコントロール
・状況に応じてトラクションコントロールとパワーデリバリーを効率的に設定可能なインテグレーテッドライディングモード
・スマートフォン接続機能を備えるTFTインストゥルメントパネル
・スーパーバイク世界選手権での偉業により特別に付与された「リバーマーク」
 
■アクセサリー
【Ninja ZX-10R KRT EDITION】
・エンジンスライダー
・フロントアクスルスライダー
・グリップヒーター
・ウインドシールド(スモーク)
・ニーパッド
・シングルシートカバー
・マルケジーニホイール(F/R)
・スマートバッグ
・ETC2.0車載器キット
■カワサキケアモデルとは
・安心・安全なモーターサイクルライフをサポートするため、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償でお受けいただけるモデルです。
https://www.kawasaki-motors.com/after-service/kawasakicare/

 

主要諸元

車名型式 8BL-ZXT02L
Ninja ZX-10R KRT EDITION〈Ninja ZX-10R〉
マーケットコード ZX1002LMFAN
発売日 2021年4月24日
全長×全幅×全高(m) 2.085×0.750×1.185
軸距(m) 1.450
最低地上高(m) 0.135
シート高(m) 0.835
車両重量(kg) 207
乾燥重量(kg)
登坂能力(tanθ)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 20.3(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
16.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3★
最小回転小半径(m) 3.4
エンジン型式
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 76.0×55.0
圧縮比 13.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 149kW(203PS)/13,200rpm ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,200rpm
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 115N・m(11.7kgf・m)/11,400rpm
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 4.0
燃料タンク容量(L) 17
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.600
2速 2.157
3速 1.882
4速 1.650
5速 1.476
6速 1.304
減速比1次/2次 1.680(79/47)/2.411(41/17)
キャスター(度) 25.0°
トレール(mm) 105
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/55ZR17M/C 75W
ブレーキ形式 φ330mm油圧式デュアルディスク
φ220mm油圧式ディスク
懸架方式 φ43㎜テレスコピック式(倒立式)
スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※ 改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。





2021/03/24掲載