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新車プロファイル2021
2021年に発売された新車の情報ページです

SUZUKI V-Strom 650シリーズがカラー設定の変更で2021年モデルに





SUZUKI V-Strom 650 ABS/V-Strom 650XT ABS 車両解説

 2003年に発表されたV-Strom 650。SV650をベースに開発された水冷90度Vツイン、645ccエンジンを新開発のツインスパーアルミフレームに搭載する“スポーツ・エンデューロ・ツアラー”モデルとして海外市場を手始めに投入された。

 それが街乗りから長距離ツーリングまで楽しめる万能モデルとして、欧州・北米を中心に人気を呼び、高速走行に適した高い防風性能、座り心地の良いシートや直立した乗車姿勢、扱いやすいV型2気筒エンジンを採用するなど、今や確固たるジャンルとなった“アドベンチャーモデル”のスズキの顔でもあった。

 2代目に発展したのは2011年7月。新型となったV-Strom 650 ABSは、ABSを標準で装備し(ABS自体は初代モデルでも2007年からオプションで装備できた)、引き締まったスポーティーなデザインへと一新され、フロントカウルとスクリーン形状も変更、ツーリング時の快適性を高めている。メーターパネルにはギヤポジションインジケーターなどの機能を追加。またエンジンはより熟成度を高め、特に低中速域を扱いやすい特性に改良している。

 このV-Strom 650 ABSが国内発売開始されたのは2013年の1月から。「快適アドベンチャーツアラー」をコンセプトに、軽快感と力強さを表現した車体デザインに加え、高い防風性能を発揮する大型風防や大容量の燃料タンク、座り心地の良いシート、多機能メーターなど、ツーリング時の快適性を高める装備などにより国内でも人気を呼んでいる。

 力強く扱いやすいV型2気筒エンジン、路面追従性の良いサスペンションや直立した乗車姿勢によって、街乗りからワインディング、高速走行まで多彩なバイクライフに対応が可能なモデルだ。国内仕様でも電子制御式ABSが標準装備されている。

 2013年11月のマイナーチェンジでは、「キャンディダーリングレッド」と「パールブレーシングホワイト」という新色2色を設定、継続色の「サンダーグレーメタリック」1色と合わせて計3色の設定としたのみで、主要諸元、価格に変更は無かった。

 V-Strom 650 ABSからよりアドベンチャーツアラーイメージを強調したバリエーションモデルといえるV-Strom 650XT ABSが登場したのは2014年10月。街乗りから長距離ツーリングまで、快適にライディングが楽しめるミドルクラススポーツアドベンチャーツアラーとして人気を獲得したV-Strom 650 ABSをベースに、兄貴分のV-Strom1000 ABSと共通の鳥類の嘴をイメージさせるフロントカウルに変更されたのが特徴的だった。

 このV-Strom 650XT ABSは、2014年10月1日から5日まで、ドイツ・ケルンで開催されたインターモトの会場で発表され、同じ10月の10日には早くも日本国内でも発売というスケジュールだった。ちなみに、従来の“おとなしい顔つき”のV-Strom 650 ABSの方も10月10日発売でニューカラーラインナップへとマイナーチェンジされている。

 最大の特徴である嘴フェイスは、1988年に発売されたスズキのビッグオフローダー、DR750Sをルーツとするといわれ、フロントカウルを前輪の上まで延ばした(フロントフェンダーも装備)独特のデザインとなっている。その他、V-Strom 650 ABSとの違いとしては、チューブレスタイヤ対応のワイヤースポークホイールの採用がある。

 2015年9月には、車体色の変更がメインのマイナーチェンジが行われ、V-Strom 650 ABS、V-Strom 650XT ABSともに、新色に、黒色の「グラススパークルブラック」、赤色の「キャンディダーリングレッド」、既存色のつや消し灰色の「マットフィブロイングレーメタリック」の全3色の設定とされた。また、マフラーカバーもマットチタニウムシルバーに変更、さらにV-Strom 650XT ABSでは、カウリングアッパーもマットチタニウムシルバーに変更されていた。

 2017年5月に発売開始された新型V-Strom 650シリーズは、2016年秋のインターモトで発表されたスズキのニューモデル群の1車種で、国内ファンにとっては待望の発売開始だった。650、1000とラインナップを構成する新型V-Stromシリーズ(2017年6月には250もラインナップ)の特徴は、V-Strom一族の血統をより鮮明としたイメージデザインの統一と、平成28年国内排出ガス規制に対応する新エンジンがメインだ。スポークホイール仕様の「XT」も引き続きモデル設定されている。

 国内での販売の中心となるV-Strom 650 ABSでは、出力の向上、トラクションコントロールの新採用が最大のポイントだ。Vツイン、645㏄エンジンの基本スペックは変わらないが、SV650で培われた数々のテクノロジーをフィードバックすることにより、よりクリーンでありながら出力とトルクの向上が図られている。排気側カムシャフトなどはまさにSV650と全く同一のものが使われているという。

 前輪、後輪の各速度センサーに、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、そしてギアポジションセンサーという5つのTCセンサーの情報により、リアタイヤのスピンを検出、速やかにエンジン出力を調整する“トラクションコントロール”は、2つのモード+オフが選択可能だ。ワンプッシュでエンジンを始動できる“スズキイージースタートシステム”、発進時のエンジンの落ち込みを感じくくし安心感を与えてくれる“ローRPMアシスト”なども採用された。

 2018年の3月発売で登場した2018年モデルは、カラーリング&デカールの変更のみで、車体色は「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)、「グラススパークルブラック」(YVB)、「パールグレッシャーホワイト」(YWW)、3色のラインナップと変わらず。

 2019年3月にも兄貴分のV-Strom 1000シリーズと同様、カラー&デカールの変更のみで2019年モデルとしている。V-Strom 650 ABSが赤「キャンディダーリングレッド」(YYG)、黒「グラススパークルブラック」(YVB)、白「パールグレッシャーホワイト」(YWW))の3色。V-Strom 650XT ABSが黄「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)、赤「キャンディダーリングレッド」(YYG)、白「パールグレッシャーホワイト」(YWW)の3色を設定。

 2020年3月のモデルチェンジもカラー設定の変更のみでV-Strom 650 ABSが白「パールグレッシャーホワイト」(YWW)、グレー「ソリッドアイアングレー」(YUD)、黒「グラススパークルブラック」(YVB)、V-Strom 650XT ABSが黄「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)、青「パールビガーブルー」(YKY))、黒「グラススパークルブラック」(YVB)という設定だった。

 2021年モデルとなる今回も、価格及び諸元に変更は無く、カラーリングの変更のみが行われている。V‐Strom 650 ABSが車体色2色で、白の「ブリリアントホワイト」(YUH)にグレーの「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)。V‐Strom 650XT ABSが、黄の「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)、白の 「ブリリアントホワイト」(YUH)、黒×赤の「グラススパークルブラック/キャンディダーリングレッド」(AV4)、グレーの「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)の4色の設定となった。
 

V-Strom 650 ABS。「ブリリアントホワイト」(YUH)。
V-Strom 650。「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)。

 

V‐Strom 650XT ABS。「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)。
V-Strom 650XT ABS。「ブリリアントホワイト」(YUH)。

 

V-Atrom 650XT ABS。「グラススパークルブラック/キャンディダーリングレッド」(AV4)。
V-Strom 650XT ABS。「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)。

 

★スズキ ニュースリリースより (2021年3月3日)

スポーツアドベンチャーツアラーの
V-Strom(ブイストローム)650シリーズのカラーリングを変更して発売

 スズキ株式会社は、街中から高速道路、山岳路まで、長距離ツーリングを快適に楽しむことができる、スポーツアドベンチャーツアラーのV‐Strom(ブイストローム)650シリーズのカラーリングを変更し、「V‐Strom 650 ABS」及び、ワイヤースポークホイール仕様の「V‐Strom 650XT ABS」を3月12日より発売する。
 

●主な変更点
カラーリング変更
「V‐Strom 650 ABS」
・車体色:2色
白:「ブリリアントホワイト」(YUH)
グレー:「オールトグレーメタリックNo.3」(QE))
※価格及び諸元に変更は無い。
「V‐Strom 650XT ABS」
・車体色:4色
黄:「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)
白:「ブリリアントホワイト」(YUH)
黒/赤:「グラススパークルブラック/キャンディダーリングレッド」(AV4)
グレー:「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)
※価格及び諸元に変更は無い。
 
●V‐Strom 650シリーズの主な特長
デザイン
・1988年発売の野性的で力強いスポーツアドベンチャーツアラー「DR‐BIG」のDNAを継承したスタイリング
・フロントには、縦型2灯ヘッドライトを採用。
エンジン
・低回転域での鼓動感や、中回転域の力強い立ち上がりから高回転域までのスムーズな出力特性を特長とする645cm3、V型2気筒エンジン。
・出力(51kW/8,800rpm)、トルク(61Nm/m)を発生し、優れた燃費性能(35.5km/L※1)を実現しながら、平成28年国内新排出ガス規制に対応。
装備
シリーズ共通
・広い前方視界を確保する快適な乗車姿勢と、高さを33段階に調整できる大型可変ウインドスクリーン。
・快適な座り心地と足つき性を実現する、スリムな形状のシートと燃料タンク。燃料タンクは、より長い航続距離を実現する大容量20Lを確保。
・ギヤポジション、平均燃費、航続可能距離など、多様な情報を表示できる機能的な液晶メーターパネル。パネル下部にある12Vのアクセサリーソケットを採用。
・防風・防雨効果により長距離や寒冷時における快適性を向上するナックルカバーを、アンダーカウルと合わせて標準装備(「V‐Strom 650XT ABS」のみ)。
・アルミ製キャストホイールを装着した標準車に加え、ワイヤースポークホイール仕様車を設定。
・2段階から選択可能なトラクションコントロールを採用。前後輪の速度、スロットルポジション、クランクポジション、ギヤポジションの各センサーの情報により、リヤタイヤのホイールスピンを検出した際、速やかにエンジン出力を低減。エンジン出力をより効率よく路面に伝達することが可能となり、より快適なライディングを楽しめる。※2
・スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけで、スターターモーターを回転させてエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。また、ニュートラル時はクラッチレバーを握らなくても始動可能とした。
・発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度等の情報を用いて、エンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」を採用し、発進・停車を繰り返す市街地走行などでの操作性を向上。
※1 国土交通省届出値:定地燃費値(60km/h)2名乗車時。定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2 トラクションコントロールは、あらゆる条件下で後輪のスリップ(スピン)を完全に制御したり転倒を防止したりするものではありません。
※3 ABSは制動距離を短くするためのシステムではありません。コーナーの手前では十分に減速するなど、走行環境に合った安全運転を心がけてください。
 
商品名
V-Strom 650 ABS(DL650AM1)
メーカー希望小売価格
924,000円(消費税抜き 840,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
発売日
2021年3月12日
車体色
白:「ブリリアントホワイト」(YUH)
グレー:「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)
 
商品名
V-Strom 650 XT ABS(DL650XAM1)
メーカー希望小売価格
968,000円(消費税抜き 880,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
発売日
2021年3月12日
車体色
黄:「チャンピオンイエローNo.2」(YU1)
白:「ブリリアントホワイト」(YUH)
黒/赤:「グラススパークルブラック/キャンディダーリングレッド」(AV4)
グレー:「オールトグレーメタリックNo.3」(QEB)




2021/03/03掲載