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DUCATIがV4グランツーリスモ、次世代ドゥカティ・ムルティストラーダのエンジンを発表






 DUCATIは、V4グランツーリスモ、次世代ドゥカティ・ムルティストラーダに搭載する完全に新設計されたV4グランツーリスモ・エンジンを発表した。この新エンジンは、11月4日に世界初公開されるムルティストラーダV4に搭載される。

 V4グランツーリスモは、最大限にスムーズな作動と、記録的に長いメインテナンス・インターバル(60,000km)を実現しており、コンパクトで軽量、優れたパフォーマンス、力強いトルクなどの特徴を持ち、アドベンツーリングのニーズに応えるために開発された。
 V4グランツーリスモは、耐久性と信頼性の両方を確保するために、最新鋭のテクノロジーと現在入手可能な最高の素材を使用することにより、モーターサイクルの世界では前例を見ない長期的なメインテナンス・ インターバルを実現しているという。

 このエンジンは、2020年10月15日、ボルゴ・パニガーレ(イタリア、ボローニャ)で、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリによって、ビデオで一般公開された。さらに、開発エンジニア、技術者が、このユニットの秘密と特徴をドゥカティ・ファンの方々に説明した。

 V4グランツーリスモ・エンジンの開発中に行われたすべての技術的選択は、メインテナンス・インターバルを大幅に延長して、最大限にスムーズな作動を実現することを目的としていたという。

 バルブ駆動システムには、通常のスプリング・バルブ・リターン・システムが採用され、優れたメインテナンス・インターバル(60,000km)が実現された。これは、デスモドロミック・システムを中心に開発された素材、仕上げ処理、テクニカル・ソリューションの開発において、ドゥカティが蓄積してきた幅広い専門知識を活用することにより到達できた数値だという。

 V4グランツーリスモ・エンジンの重量はわずか66.7kgで、ムルティストラーダ1260に搭載されているテスタストレッタ2気筒エンジンよりも1.2kg軽量だ。V4エンジンならではのパフォーマンス、重量および寸法要件のすべてを満たすため、排気量は1,158ccに設定され、非常に軽量かつコンパクトなユニットに仕上がっている。先代モデルのエンジンと比較した場合、V4グランツーリスモの寸法は、85mm短く、95mm低く、20mm幅広くなっている。コンパクトなレイアウトにより、ドゥカティのエンジニアは、エンジンをフレーム中央の より理想的な位置に搭載して、モーターサイクルの重心にプラスの影響をもたらすことが可能になったという。
 

 
●V4グランツーリスモの主要諸元
 排気量:1,158cc、90°V型4気筒エンジン
 ボア×ストローク:83×53.5mm
 圧縮比:14.0
 最高出力:170ps(125kW)/10,500rpm
 最大トルク:125Nm(12.7kgm)/8,750rpm
 ユーロ5規制適合
 チェーンとギアを組み合わせたバルブ駆動システム、ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト、気筒あたり4バルブ
 カウンター・ローテーティング(逆回転 クランクシャフト、クランクピン・オフセット:70°
 湿式多板アンチパター(スリッパー)・サーボ・クラッチ
 セミ・ドライサンプ潤滑システム、オイルポンプ×3(デリバリー×1、リターン×2)
 4つの楕円形スロットルボディ(直径46mm相当)による燃料供給
 6速ギアボックス、ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウン・シ ステム
 バルブ・クリアランス調整:60,000km毎
 リア・バンク休止機能

■DUCATI Japan https://www.ducati.com/jp/ja/home
 





2020/10/15掲載