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新車プロファイル2019
2019年に発売された新車の情報ページです

KAWASAKI Ninja H2のスポーツツアラーが2019年モデルに

Ninja H2のスポーツツアラーが2019年モデルに

川崎重工ガスタービン・機械カンパニー、航空宇宙カンパニー、そして川崎重工グループ全体を横断する技術開発本部が総力をあげて開発した“究極のロードスポーツ”Ninja H2。2013年の東京モーターショーで、スーパーチャージャー付エンジンの単体モデルが展示され、翌2014年の11月4日、カワサキはスーパーチャージド・エンジンを搭載した市販マシンを「Ninja H2」として正式に発表、発売した。

ちなみに公道仕様マシンが「Ninja H2」で、もう1つのサーキット仕様が「Ninja H2R」としてラインナップされた。国内市場では、2015年7月にサーキット仕様の「H2R」のみを国内でも発売するとアナウンスされ、また、メーカー希望小売価格も実に540万円という超ド級プライスでの導入となった。

2015年11月には、2016年モデルが発売されたが、国内向けは依然サーキット仕様のH2Rのみで、2015年11月1日から2016年2月15日までが受注期間とされ、受注後約2~3ヶ月で納車されるスケジュールだった。また本体価格で30万円の値上も行われている。2016年11月発売の2017年モデルも、国内向けへはサーキット仕様のみで、2016年11月15日から2017年1月15日までの受注期間を設定、受注後2~3ヵ月で納車と前年と同様のシステムとなっていた。

2018年3月には、スーパーチャージドマシンの普及、H2のシリーズ化を推し進めようというカワサキの戦略的なニューモデルが登場した。それがNinja H2 SXだ。主にサーキット走行を楽しむコアなスポーツユーザーや、超ド級マシンを所有することに喜びを感じるオーナーといった、従来のH2のユーザー層とはまた異なったカワサキファンがターゲットで、日常的に公道での走りを楽しみ、ツーリング等にもちょくちょく出掛ける、というユーザー層に向けたスーパーチャージドマシンの提案、といっていいだろう。

価格も、300万円台クラスのNinja H2に対して、基本モデルといえるNinja H2 SXでメーカー希望小売価格1,998,000円とギリギリ200万円を切り、アップグレードモデルのNinja H2 SX SEでも240万円を下回るプライスに抑えていることから、多くのライダーにスーパーチャージドスポーツに乗ってもらいたいというカワサキの思いが伝わってくる。

基本となるNinja H2との違いは、2人乗り+パニアケースの取り付けなどに対応したニューフレーム(特にリアフレーム部分は一新された)の採用と、低中速回転域でH2をしのぐパワーを発揮する一方で、優れた燃費性能と日常での使い勝手が向上された“バランス型”スーパーチャージドエンジンの搭載だ。

今回は、この“日常使いのH2”の2019年モデルを発売だ。といってもメカニズムや仕様、諸元、さらにはカラー&グラフィックにも変更は無し。
 

Ninja H2 SX。カラーは「メタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレー」(GY1)の1色と変わらず。
Ninja H2 SX。「SX」は基本モデルで、同時発売されたアップグレードモデルの「SX SE」では標準装備となるDC電源ソケット、大型ウインドスクリーン、センタースタンド、グリップヒーター、ホイールリムテープ、タンクパッド、ニーパッド、フロントコンフォートシート(ロー)、リヤコンフォートシートがオプション設定となっている。

 

★KAWASAKI ニュースリリースより (2019年1月15日)

Ninja H2 SX 発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Ninja H2 SX
マーケットコード ZX1002AKF
型式 2BL-ZXT02A
型式指定・認定番号 18770
メーカー希望小売価格 1,998,000円
(本体価格1,850,000円、消費税148,000円)
カラー(カラーコード) メタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレー(GY1)
発売予定日 2018年2月1日
当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
※当モデルはABS装着車です。
※当モデルは二輪車ETC2.0標準装備です。

 

【Ninja H2 SX】
スーパーチャージドエンジンの新たな可能性を追求したスポーツツアラーNinja H2 SX。特有の強烈な加速力と扱いやすさを両立したこのモデルは、これまでのツーリングの概念を覆す程のパフォーマンスと魅力に溢れています。パワーユニットは究極の性能と日常での用途を目的に造りこまれたバランス型スーパーチャージドエンジン。常用域となる低中回転域ではNinja H2を凌ぐパワーを発揮する一方、優れた燃費性能をも実現しています。専用のトレリスフレームはタンデムライディングとパニアケースの装着に対応。加えてエレクトロニッククルーズコントロールや数々の電子制御技術が長距離走行をサポートします。さらに灯火類はヘッドライトからナンバー灯にいたるまですべてにLEDを採用。フラッグシップモデルに相応しい機能を備え、ツアラーモデルに求められる多くの条件を満たしています。
■主な変更点
・主な変更点はありません。

 

★主要諸元

車名型式 ZX1002AKF
Ninja H2 SX
発売日 2019年2月1日
全長×全幅×全高(m) 2.135×0.775×1.205
軸距(m) 1.480
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.820
車両重量(kg) 256
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 27.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
17.9(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転小半径(m) 3.1
エンジン型式
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 76.0×55.0
圧縮比 11.2
最高出力(kW[PS]/rpm) 147[200]/11,000(ラムエア加圧時:154[210]/11,000rpm)
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 137[14.0]/9,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 4.7
燃料タンク容量(L) 19
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.076
2速 2.470
3速 2.045
4速 1.727
5速 1.523
6速 1.347
減速比1次/2次 1.480/2.444
キャスター(度) 24.70°
トレール(mm) 103
タイヤサイズ 120/70 ZR17M/C 58W
190/55 ZR17MC 75W
ブレーキ形式 φ320mm油圧式デュアルディスク
φ250mm油圧式シングルディスク
懸架方式 φ43mm倒立テレスコピック式
スイングアーム(ニューユニトラック)
フレーム形式 トレリス

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
 ※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
 ※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。

2019/07/31掲載