新人ツアコン・カネモト ただのバイク野郎が喜望峰を目指す一人旅
第4話「ハバロフスクでスパシーバッ!!(ありがとう)ハバロフスクでスパシーバッ!!(ありがとう)」
8月18日(2017年)、ロシア極東の首都と言えるハバロフスクに15時頃到着した。
この日はとりあえず街に早く着きたくて走り続けてきて、昼ごはんを食べておらず猛烈にお腹が空いてところ、道端にスーパーを見つけたのですかさずピットインする。
大都市らしく充実したスーパーがあり、ハンバーガーとロシアのツナおにぎりを買い、バイクの前で座りながらムシャムシャと食べた。
スーパーの入り口の左隣りには5畳ほどの小部屋があり、ソファーが二つとその奥には扉があった。
マンションの玄関か何かかな? と思いつつ、休憩にもってこいの場所だ! と思って食後にそこでくつろいでいると、ホウキとちりとりを持ったおばさんが扉から出てきた。
何を言ってるかはわからなかったが、ホウキでシッシッ! のような仕草をされたので、おそらく「掃除の邪魔よ!出てって!」と言っているのだろう。
しょうがないから外に出て、またバイクの前に座りしばらく休んでいると、掃除をしながらチラチラと見ていたおばさんが話しかけてきて、理解できなかったがご飯は食べた? と言ってる感じだ。そこのスーパーで買って食べました的なジェスチャーをしたが、伝わらなかったらしく、何やら「食べなさい食べなさい、プレゼントよ」と言ってる感じだ。
まだお腹に余裕があった自分にはとても嬉しい好意だったが、荷物満載のバイクを放ってはおけない。だから本当に嬉しいけどお断りします、というジェスチャーをしたところ、バイクを入口の5畳の部屋に入れて良いから! という感じだ!
熱烈歓迎ムードに負けて、申し訳ないけどありがたいな〜と思いながら扉を開けて階段を登ると、そこは店の真ん中に実物大のメープルツリー(造り物)が生えた、外からは全くわからない『Klen』という名前の大きなレストランだった。
今思えば、ランチとディナーの間の準備中の時間だったのだろう。無人の店内に通されて座ると次々に豪華なご馳走がサーブされ、フルコースさながらのおもてなしを受けた。
それだけではない。ハバロフスクの宿を調べてくれたり、「この先ロシアで何かあったらここに電話するのよ!」と日本語が話せる知人のロシア人に電話をして自分のことを説明し、その人の携帯番号を教えてくれた。幸いその後電話する困り事はなかったが。
このERAという名前のおばさんからは、申し訳なさすぎるぐらいの親切を頂いた。そして、「この旅の中では何も恩返しができないけど、いつか必ず御礼をしにまたこの店に来よう!」と心に決めて、先へと進んだ。
それから3年近く経とうとしている今年、5月末出発のツアー「ユーラシア大陸横断50日間」でそのチャンスがやって来た!! 自分が添乗員を務める予定だったので、ハバロフスク滞在の夜にお客さんを連れてお店に食事に行こう! と思っていたのだが、新型コロナウイルスの影響で残念ながらツアーは来年に開催が延期。来年こそこのツアーを実現し、そしてERAおばさんのお店へ行けますように!
(つづく)
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