高山さんのバイク承前啓後 第65回 「50年続くモトクロスのホンダレッド物語=モトクロスの祭典レッドホンダミーティングへの道=」
1981年のレッドホンダミーティングは、前年同様に埼玉県のセーフティパーク埼玉と鈴鹿サーキットの2会場で華々しく開催され、両会場で2万人のファンが来場してくれました。
1981年シーズンは、新開発の水冷エンジンとプロリンクサスペンションを採用したCR250RとCR125Rの登場によって、Hondaライダーの意気込みも強いものがありました。
主催のモーターレクリエーション推進本部では、関東大会(セーフティパーク埼玉)と鈴鹿大会のダイジェスト版のパンフレットを作成して、モータースポーツファンに配布しました。そのパンフレットの全ページを紹介させていただきます。
Honda CR250RとHondaライダーによるワンメイクのデモンストレーション・レースですが、出場ライダーの顔ぶれを見るだけで、モトクロスファンにはたまらないイベントになりました。
パンフレットは、私の先輩で、モトクロス担当でありレッドホンダミーティングの仕掛け人の藤澤さんにお借りしたものです。パンフレットの写真と文章は、わたなべじん氏によるものです。当時を知っている方も知らない方も、45年前の興奮を味わっていただければ幸いです。
【その後のレッドホンダミーティング】
1982年は、埼玉、鈴鹿、熊本(セーフティパーク熊本)の3会場で開催。モトクロスのデモンストレーション・レースをメインに、二輪製品の展示コーナー、試乗コーナーを開設し、幅広いお客様に楽しんでいただける企画に一新しました。
主催側の提案として、「モトリンピック」という名称の現代モト5種競技をチーム対抗戦で行いました。モトリンピックとは、オートバイ(モト)で楽しむオリンピックの近代5種競技を参考にしたものでした。競技は5種類で、それぞれの得点を合計して総合的に強かったチームが優勝となります。
- 1. CR80Rによるミニモトクロス
- 2. XR80Rによるミニモトクロス
- 3. イーハトーブによるミニトライアル
- 4. ATC(三輪バギー)によるパイロンスラローム
- 5. ストリーム(三輪スクーター)による0→100m加速
会場によっては四輪のFⅡマシンの展示やロードレースライダーのサイン会を行うなど、モトクロス一色から、Hondaの活動を幅広く知っていただく機会として活用されていきます。1983年は、北海道から九州まで全国6会場で開催されました。モトクロスをメインにしながら、二輪、四輪の展示コーナーや試乗会の開催など、現在のEnjoy Hondaに近いイベントになりました。
「レッドホンダミーティング」の名称で開催したのは、5回目となる1983年が最後になったと記憶しています。私にとってレッドホンダミーティングは、イベントのイロハを学ぶ場でもありました。杭打ちのコースづくりや手書きの誘導看板の作成、観客の導線を考えながらの駐車場整備や看護師さんの手配や送迎など、多岐に渡りました。
今では、イベント運営会社がほとんど請け負ってくれるものですが、基本を学ぶことができたこと、そして現場でアイデアを出し合って問題を解決したことは、とても有意義なことでした。
何よりも、大勢のお客様が感激してくれたことが何事にも代えがたい達成感でした。今でも赤いHondaのモトクロスマシンには、情熱と挑戦のスピリットが宿っています。
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