Facebookページ
Twitter
Youtube

ニュース

「写真そのものからロードレースの魅力を感じていただけたら嬉しいです」

~職業カメラマンとして40年、赤松カメラマンの報道写真展開催中~

 キヤノンギャラリー銀座で赤松 孝 報道写真展『ROAD RACING』のオープニングパーティーが開催された。

 昨年刊行された写真集に収録された作品に、新たに追加した写真を加えて構成された展示で、この写真集は赤松カメラマンの40年にわたるキャリアの集大成ともいえる一冊だ。「構想30年、制作2年」と本人が語るその写真集から選ばれた作品と、新たに選ばれた作品で構成されている。


赤松カメラマンは

「1986年から職業カメラマンとなり、今年でちょうど40年になります。その間、いわゆる『誰が勝った、誰が負けた』という記録写真を中心に仕事を続けてきました。バイクと写真が好きでこの世界に入った身としては、ある意味、それが天職だったと思っています。

今回の写真展は、昨年発売した写真集と同様、これまでの仕事とは少し違う方向性に挑戦しています。勝敗の記録にこだわるのではなく、『二輪ロードレースって格好いい』『真剣にレースに向き合っているライダーは、いい表情をしている』とロードレースの魅力を凝縮した展示を目指しました。
なので、今回の展示では写真に一切キャプションを付けていません。ぜひ、写真そのものからロードレースの魅力を感じていただけたら嬉しいです」

と語った。

 写真集についても写真展についても、「大変なのはセレクトで、自分では選びきれず、デザイナーさんに純粋に“写真”として選んでもらいました」と振り返る。

 展示作品の中で印象深い写真について

「1987年、筑波サーキットで撮影した清水雅弘選手の写真です。清水選手の走りはキレッキレで格好良く、よく撮影させてもらっていました。観客席から、このアングルを狙って撮った一枚で、会社員だった自分がカメラマンになるきっかけとなった写真です。これを認めてもらい、仕事につながりました。


もうひとつ印象に残っているのは、2013年オートポリスでの横江竜司選手の写真です。ウイニングランをして表彰台に向かっていた横江選手が、スタッフの姿を認めた途端、感情を抑えきれなくなった。その姿にグッときました。

そして、2000年の鈴鹿GPで優勝した阿部典史選手の写真。彼は喜怒哀楽が伝わるライダーで、撮影していて本当に楽しかった。2016年の浦本修充選手の写真は写真集の表紙にもなり、今回の写真展を象徴する一枚になりました。取り逃して悔しかった写真は数え切れなくありますが、ここに並んでいるのは、“撮りたい”と願った瞬間に間に合った写真たちだと思っています」

と語った。


 会場に駆け付けた浦本選手は、「表紙になったと聞いてとても驚きましたが、本当に光栄です」とコメント。被写体となったライダーたちも多数来場し、作品に見入っていた。

 写真は年代順に並べられ、フィルムからデジタル、そしてミラーレスへと、カメラの変遷も一目で分かる構成になっている。赤松カメラマンは「これは、WEBや雑誌サイズでは分からない、このサイズにして初めて見えてくる変化だと思います」と語る。


 勝敗の記録を超え、ライダーとレースの“瞬間”を切り取ってきた赤松孝の40年。展示写真の数々は、レースファンはもちろん、写真を撮る人の目にも新しい発見をもたらしてくれるはずだ。会場でしか味わえない迫力と空気感を、ぜひその目で確かめてほしい。

 会場では、写真集も購入可能だ。開催スケジュールは以下の通り。

●2026年2月3日(火)~2月14日(土)
キヤノンギャラリー銀座
東京都中央区銀座3-9-7
トレランス銀座ビル1F
10時30分~18時30分 日・月・祝休館 
入場無料

●2026年3月31日(火)~4月11日(土)
キヤノンギャラリー大阪
大阪市北区中之島3-2-4
中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
10時~18時 日・月・祝休館 
入場無料

ギャラリートーク
銀座:2026年2月7日(土)・2月14日(土)15時~16時
大阪:2026年4月11日(土)15時~16時

2026/02/04掲載