KAWASAKI KX112 車両解説
KX112は、2022年モデルとして、KX100をベースに新たに111cm3に排気量をアップした2ストローク単気筒エンジンを搭載し、小排気量クラスでの戦闘力を高めたミニモトクロッサーだ。発売開始は2021年9月。
大幅に向上したエンジン性能に加え、モトクロスを始めた若年層のみならず、より幅広いライダーの体格にフィットするようシュラウド形状を変更。また、エンジンやトランスミッションの耐久性を向上させたほか、ダンロップ製MX33タイヤ、KXファクトリーレースマシンをイメージした印象的なスタイリングを採用して登場。
ちなみに開発コンセプトは『未来のモトクロスチャンピオンのために』だった。
2024年8月発売の2025年モデルはグラフィックの変更のみ。
今回はフルサイズのKXシリーズ同様の本格的なレーサースタイルにフルモデルチェンジ。エンジン周りは大幅な変更はないが、車体と足周りはフロントフォークインナーチューブ径を7mm拡大、アウターチューブにはカシマコートを施工し、伸側減衰⼒調整機能を追加したカヤバ製倒⽴フロントフォークを採⽤。リアショックは圧側の高速減衰⼒の減衰調整機能を追加し、ショックロッド径1.5mm拡大とシリンダー⻑も10mm延長リアホイールのトラベル量を30mmアップしロッド径も拡大。ステアリングヘッドパイプ⻑25mm延⻑、アルミリヤスプロケット採⽤などで390gの軽量化。ブレーキディスク外径はフロント40mm、リア36mm拡大し、フロントキャリパーはKX250と同等、マスターシリンダーはセッティングを更新。タイヤはダンロップGeomax MX34を採⽤。他にもレンサル製アルミファットバー、アルミステアリングステム、アジャスタブルハンドルバー、ハンドルバーパッド、ねじ式固定システムのODI Lock-on グリップ、フラット形状なワイドステップなどの採用やライディングポジションの変更など多岐に渡って大幅に改良を受けた。
★カワサキ ニュースリリースより (2026年1月28日)
KX112 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) KX112
- モデルイヤー 2026年
- マーケットコード KX112BTFNN
- 型式 –
- 発売予定日 2026年2月21日
- メーカー希望小売価格 583,000円
- (本体価格530,000円、消費税53,000円)
- カラー(カラーコード) ライムグリーン(GN1)
- ※メーカー希望小売価格は消費税を含む参考価格です。当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格
には二輪車リサイクル費用が含まれます。 - ※KX112は公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
- 【KX112】
AMA スーパークロス/モトクロスのチャンピオンの中には、全米最大級のアマチュア選手権「ロレ ッタ・リン」時代からカワサキのアマチュアレーサー支援プログラムのメンバーとして参戦したラ イダーが数多くいます。 カワサキは⻑年にわたり、若い才能を育てることの重要性を認識し、新進気鋭のレーサーたちに向 け勝つために必要なサポートとマシンを提供してきました。
新たな KX112/KX85/KX85 L は、実績のあるエンジンを継承しつつ、「Built to Win」の哲学を体 現するためにシャーシをメインに大幅なアップデートを実施しました。
2026 年モデルでは、カワサキのフルサイズモトクロッサーから着想を得たシャーシコンポーネント を継承しつつ、全てのモデルに従来モデルより大径化したインナーチューブ径 ø43mm 倒立フロン トフォークを採用。調整機構をフルアジャスタブルとし、アウターチューブには耐摩耗性を向上さ せるカシマコートを施工しています。また、KX112/KX85 L のリヤサスペンションストローク量 は、フルサイズモトクロッサーと同等の 305mm に増加しています。 さらに、前後ブレーキディスクの大径化により、制動力も向上。アジャスタブルハンドルバーにも 改良が加えられ、様々な体格のライダーに対応したライディングポジションの調整が可能となりま した。エンジン性能を最大限に引き出す足回りを得た KX は、ヤングライダーのキャリアを後押し する、本格的なレースマシンへと生まれ変わりました。
- ■KX112 従来モデルからの主な変更点
- ▼スタイリング・デザイン
- ・本格&最新レーサールックス
- ・フルサイズの KX モデルをイメージ – ナンバープレート、フロントフェンダー、フォークガードは新たなデザイン
- ▼シャーシ・サスペンション
- ・調整可能な減衰機能と底付き抵抗を備えたカヤバ(KYB)製倒立フロントフォークを採用
- ・フロントフォークインナーチューブ径を拡大ø36mm → ø43mm に変更し、より高い剛性を確保。さらに内部クリアランスの拡大により、減衰力調整の効果を向上
- ・フロントフォークアウターチューブにはカシマコートを施工し、潤滑性能・耐久性・質感も向上
- ・フロントフォークは、従来の圧側減衰力調整機能のみではなく、新たに伸側減衰力調整機能を追加 ※スプリングプリロード調整は不可
- ・コーナリング時にフォーク下端が地面へ接触しづらくする為に、フロントアクスル下の突起を廃止
- ・リヤショックロッド径をø12.5mm → ø14mm に拡大し、シリンダー⻑も380mm →390mm へ延⻑し、これによりフルストローク付近での減衰特性と耐底付き性能が強化
- ・リヤショックアブソーバー調整幅拡大し、新たに圧側の高速減衰力の減衰調整機能を追加※ 圧側(高速・低速)減衰力・伸側減衰力、スプリングプリロード調整可能)
- ・KX112は、リンケージロッドのアップデートにより、リヤホイールのトラベル量アップ275mm → 305mm
※フルサイズモデルのKXと同じトラベル量を確保し、ロッド径も拡大され、ハイスピード レンジでの安定性や衝撃吸収性に優れる。 - ・ステアリングヘッドパイプ⻑を+25mm 延⻑し、フロント周りの剛性と車体安定性を向上
- ・ばね下重量と回転慣性を低減する、軽量アルミリヤスプロケットを採用
- ※従来モデルから390g 軽量化。
- ▼ブレーキ・タイヤ
- ・フロントブレーキディスク外径:220mm → 240mm へ拡大
- ・リヤブレーキディスク外径:184mm → 220mm へ拡大
- ・フロントブレーキキャリパーおよびフロントブレーキマスターシリンダーの更新により制動力・耐久性・コントロール性の向上
- ※KX250とマスターシリンダーは同等、キャリパーボディは同じであるがピストン径が KX112は25mm ×2を採用している(KX250は27mm ×2)
- ・リヤブレーキマスターシリンダーのセッティングを更新
- ※マスターシリンダーのストローク量を削減。制力を向上、遊びを少なくしてコントロー ル性を向上している。
- ・ダンロップ製の最新タイヤ”Geomax MX34”を採用
- ▼ライディングポジション
- ・レンサル(Renthal)製アルミファットバーを採用 ※従来モデルから80g 軽量化。
- ・ステアリングステムをスチールからアルミへ変更 ※従来モデルから190g 軽量化。
- ・ハンドル位置を約50mm 前方、ハンドル幅を+35mm ワイド化、ステップ約10mm 下方に移動することで、より幅広いライダーポジションを提供し、エルゴノミクスを向上
- ・アジャスタブルハンドルバーの採用により、8通りの位置に調整可能
- ※アッパートリプルクランプに2通りのハンドルマウントスロットを設定、リバーシブルマ ウントの組み合わせにより、4通りの前後位置(+10mm、標準位置、-10mm、-20mm)の 調整が可能。カラーを用いた高さ調整(標準、+5mm)により、2通りの高さ調整が可能 調整幅を広げることで、より適切なポジションセッティングが可能になる。
- ・ハンドルバーパッドを標準装備
- ・ハンドルグリップには、ねじ式固定システムのODI Lock-on グリップを採用
- ・衝撃吸収性が高く、体重移動がしやすいフラット形状なワイドステップを採用し、安定性・マッド排出性・ステップのグリップ性の向上
- ・ステップ幅40mm → 48mm と幅広くなり、KX450に似た形状のステップ
- ※KX450とステップ幅は異なる。
- ▼エンジン・排気系
- ・ゼネレーターカバーデザインを変更
- ・リヤショック変更に伴い、吸気ダクト形状を変更
- ・
主要諸元
| 車名型式 | – | |
|---|---|---|
| KX112 | ||
| 発売日 | 2026年2月21日 | |
| 全長×全幅×全高(mm) | 1,935×800×1,165 | |
| 軸間距離(mm) | 1,310 | |
| 最低地上高(mm) | 330 | |
| シート高(mm) | 865 | |
| 車両重量(kg) | 78.4 | |
| 乾燥重量(kg) | – | |
| 乗車定員(人) | 1 | |
| 燃費(km/L) | -(60km/h定地走行テスト値) | |
| 登坂能力(tanθ) | – | |
| 最小回転半径(m) | – | |
| エンジン型式 | – | |
| 水冷2ストローク単気筒ピストンリードバルブ(KIPS 付) | ||
| 総排気量(cm3) | 111 | |
| 内径×行程(mm) | 52.5×51.6 | |
| 圧縮比 | 9.9(低回転)・8.6(高回転) | |
| 最高出力(kW[PS]/rpm) | -[-]/- | |
| 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | -[-]/- | |
| 燃料供給装置形式 | キャブレターKEIHIN PWK28 | |
| 始動方式 | プライマリーキック | |
| 点火方式 | デジタル CDI | |
| 潤滑方式 | 混合(32:1) | |
| 潤滑油容量(L) | 0.7 | |
| 燃料タンク容量(L) | 5.0 | |
| クラッチ形式 | 湿式多板 | |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
| 変速比 | 1速 | 2.538(33/13) |
| 2速 | 1.875(30/16) | |
| 3速 | 1.500(27/18) | |
| 4速 | 1.250(25/20) | |
| 5速 | 1.090(24/22) | |
| 6速 | 0.956(22/23) | |
| 減速比1次/2次 | 3.400(68/20)/3.923(51/13) | |
| キャスター(度) | 29.2 | |
| トレール(mm) | 117 | |
| タイヤサイズ | 前 | 70/100-19 42M |
| 後 | 90/100-16 51M | |
| ブレーキ形式 | 前 | φ240mmシングルディスク |
| 後 | φ220mmシングルディスク | |
| 懸架方式 | 前 | φ36mm倒立テレスコピック式 |
| 後 | スイングアーム式(ユニトラック) | |
| フレーム形式 | セミダブルクレードル | |
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。
※お子様の走行に際しては、常に保護者の方による運転指導および安全管理をお願いいたします。


