KAWASAKI Ninja ZX-10R(レース専用モデル) 車両解説
スーパーバイク世界選手権において前人未到の6連続タイトルを獲得したNinja ZX-10R(2020年まで6連続タイトル。激戦の2021年は原稿執筆時で最終戦の結果待ち)。そのスーパーバイクレースよりフィードバックを受けたこのZX-10Rレースモデルは、一体型ウイングレットを装備したカウルが優れた空力性能とダウンフォースを生み出し、空冷式オイルクーラーが冷却効果を高め優れたエンジンパフォーマンスを実現している。
カワサキでは、レースで勝つためのポテンシャルと、サーキットでのスポーツ走行を楽しむライダーが自身の限界域を探る楽しさを両立したこのZX-10Rをレース用ベース車として日本国内で特別販売している。
2021年モデルNinja ZX-10Rレース専用モデルからの主な変更点としては、カラー&グラフィックの変更のみで、主要諸元に変更点はなし。
2024年、2025年モデルも受注生産で発売。カリフォルニア仕様がベースだが、レース専用のためABSは未装着。2023年モデルからの変更はカラー&グラフィックのみ。
今回はモデルチェンジしたリフォルニア仕様がベース。新デザインのウイングレットを装着、車体やサスセッティングの変更、BATTLAX RACING STREET RS12採用などのレース専用モデルを受注期間限定で発売。なお公道向けモデルは2026年夏頃に国内導入の予定が発表されている。
★カワサキ ニュースリリースより (2025年11月20日)
Ninja ZX-10R レース専用モデル発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja ZX-10R
- マーケットコード ZX1003BTFAL
- モデルイヤー 2026 年
- メーカー希望小売価格 2,090,000 円(本体価格 1,900,000 円、消費税 190,000 円)
- カラー(カラーコード) メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック(GY1)
- 受注期間 2025 年 11 月 21 日(金)~12 月 16 日(火)
- 店舗納入時期 2026 年 3 月上旬より順次
- ※受注生産のため、締切後の受注はできませんのでご注意ください。
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※当モデルは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。また、ナンバーを取得するために必要な一切の書類は発行いたしません。
- ※当モデルは保証(クレーム)の対象外商品です。
- ※当モデルはU.S.カルフォルニア仕様となります。
- ※当モデルはレース専用モデルとして、ABSは搭載しておりません。
- ※写真は出荷される状態とは異なる場合があります。
- ※車体カラーは撮影条件などから、実際の色と多少異なる場合があります。
- 【レース専用モデルご注文受付開始のご案内】
- ニューモデル「Ninja ZX-10R」、レース専用モデル特別発売のご案内です。ご注文受付期間には限りがございますので
ご注意下さい。
- 【Ninja ZX-10R】
- ・カラー&グラフィックの変更
- カワサキのフラッグシップスーパースポーツ、ZX-10R がさらなる進化を遂げて登場。水冷並列4気筒エンジンは、高回転域までシャープに吹け上がり、様々なシーンで卓越した加速性能を発揮します。左右のフロントカウルに備えたウイングレットは、空力特性の向上加えて戦闘的なスタイルを強調。これに合わせて、前後サスペンションのセッティングだけでなく、シャシーのジオメトリーにも最適化が施され、コーナリング時の接地感や高速域での安定性が向上しました。アグレッシブで洗練されたデザインと、繊細な操作感覚を併せ持ち、マシンとライダーが一体となるダイナミックな走りを実現します。
- ■主な特長
- • 高回転域まで力強く吹け上がるシャープな出力特性の水冷 4 ストローク並列 4 気筒エンジン
- • より精緻なトラクションコントロールやクイックシフターと連携の電子制御スロットルバルブ(ETV)
- • IMU(慣性計測ユニット)ベースの電子制御システム KTRC(トラクションコントロール)、KLCM(ローンチコントロール)など
- • レース由来のサスペンションで安定性と接地感を両立した SHOWA 製 BFF フロントフォーク & BFRC-lite リアショック
- • ツインチューブ構造を採用したオーリンズ製の高性能ステアリングダンパー
- • 戦闘的な印象を与えるウイングレットと鋭角なカウル造形が織りなすアグレッシブなスタイリング
- • クラッチ操作不要でのアップ・ダウンシフトが可能なクイックシフター(KQS)
- • 音声コマンド機能搭載のスマートフォン連携に対応し、視認性と先進感を両立したフルカラーTFT メーター
- ■主な変更点
- • 新デザインのフロントカウルに左右ウイングレットを装備し、ダウンフォースと操安性を向上
- • ウイングレットによる前輪荷重増加に最適化する形で、シャシージオメトリーとサスペンション設定をリファイン
- • レース車両を彷彿とさせる鋭さと空力性能を融合させたスタイリング
- • 最新ハイグリップストリートタイヤ「BATTLAX RACING STREET RS12」を装着
主要諸元
| 車名型式 | – | |
|---|---|---|
| Ninja ZX-10Rレースベース | ||
| マーケットコード | ZX1003BTFAL | |
| 受注期間 | 2025年11月21日~12月16日 | |
| 全長×全幅×全高(mm) | 2,085×750×1,180 | |
| 軸間距離(mm) | 1,450 | |
| 最低地上高(mm) | 130 | |
| シート高(mm) | 825 | |
| 車両重量(kg) | 208 | |
| 乾燥重量(kg) | – | |
| 登坂能力(tanθ) | – | |
| 乗車定員(人) | 1 | |
| 燃費消費率(km/L) | -(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
| -(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★ | ||
| 最小回転小半径(m) | – | |
| エンジン型式 | – | |
| 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
| 総排気量(cm3) | 998 | |
| 内径×行程(mm) | 76.0×55.0 | |
| 圧縮比 | 13.0 | |
| 最高出力(kW[PS]/rpm) | -kW(-PS)/-rpm | |
| 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | -N・m(-kgf・m)/-rpm | |
| 燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
| 始動方式 | エレクトリックスターター | |
| 点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
| 潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
| 潤滑油容量(L) | 4.0 | |
| 燃料タンク容量(L) | 17 | |
| クラッチ形式 | 湿式多板 | |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
| 変速比 | 1速 | 2.600 (39/15) |
| 2速 | 2.158 (41/19) | |
| 3速 | 1.882 (32/17) | |
| 4速 | 1.650 (33/20) | |
| 5速 | 1.476 (31/21) | |
| 6速 | 1.304 (30/23) | |
| 減速比1次/2次 | 1.681 (79/47)/2.412(41/17) | |
| キャスター(度) | 25.0° | |
| トレール(mm) | 105 | |
| タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) |
| 後 | 190/55ZR17M/C (75W) | |
| ブレーキ形式 | 前 | φ330mm油圧式デュアルディスク |
| 後 | φ220mm油圧式ディスク | |
| 懸架方式 | 前 | φ43㎜テレスコピック式(倒立式) |
| 後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
| フレーム形式 | ダイヤモンド | |
※ 改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。
※ U.S.カルフォルニア仕様の諸元です。


