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キッズレーサーの祭典「74GP」開催、シリーズチャンピオン決定!
※以下、写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます。


 埼玉県・サーキット秋ヶ瀬で2023大治郎カップ(全5戦)最終戦が開催された。今大会では、エキスパート74クラス(最高峰)に加え、フレッシュマン(初心者)/バンビーノ(入門)クラスのライダーが一同にレース参戦する「74GP」として開催された。

 74クラスはタイトル決定戦となり、予選日から激しいアタック合戦が繰り広げられた結果、♯67田中 陸(9歳)がポールポジションを獲得した。そして決勝は「74GP」として特別ルールで通常より多い周回数の18周で行われた。

 ♯3田中楓人(12歳)が好スタートに切り、♯67陸とトップ争いを繰り広げながらレースをリードする。それを追い♯93中山結互(11歳)、♯77木村隆之介(8歳)、♯79伊藤由揮(9歳)、♯37木村咲那(10歳)が続いた。

 ♯3楓人、♯67陸がトップ2となり、3番手以下を引き離しリードを広げるが、♯77隆之介がミスをしてポジションダウン。その隙をついて♯93中山、♯79伊藤がトップ2台に迫る。♯77隆之介も挽回していく。

 最終ラップにファステストラップを叩き出し猛攻する♯93中山が、最終コーナーの攻防で首位に立つと、そのままトップでチェッカーを受けた。2位に♯3楓人となるが、その差が0.296、3位♯67陸との差は0.316、4位♯79伊藤との差が0.356の接近戦だった。ここで、勝利した♯93中山がシリーズチャンピオンを獲得した。



「出来ればぶっちぎって勝ってチャンピオンになりたかったけど、予選で陸選手が速かったから、それは難しいかなと思った。それでも決勝は朝から調子が良かったから、追い上げて勝って決めたいと思っていた。でもトップ2台との差が思った以上に離れてしまい追いつくのに時間がかかって、内心焦っていたけど、ギリギリで勝つことが出来て良かった」

 中山は、今季で大治郎カップを卒業、来季はMiniGPに参戦する予定だ。将来は「マルク・マルケスのようなMotoGPライダーになることが目標」と次なるステップへと向かう。

 フレッシュマンクラスから74GPクラスにチャレンジした♯1和智恒弦は7位、♯8下家丸絆穣(6歳)が8位。♯11星野隼人(10歳)が9位。初参加の♯2孟ネオン(7歳)も10位で無事にゴールした。


 今大会には中国北京から遠征してきた孟ネオンが大治郎カップ&サーキット秋ヶ瀬にチャレンジした。猛ネオンはスマホの翻訳アプリで「チャンピオンおめでとうございます。あなたのレースで、たくさん学びました」と表示してタイトルを獲得した中山に見せて笑顔で祝福した。

 中国国内でライダーとして150ccクラスでチャンピオンを獲得した猛ネオンの父・憲栄(46歳)さんは、根っからのレースファンで「500ではミック・ドゥーハンが好きでした。250は加藤大治郎さんと原田哲也さんのタイトル争いも夢中で見ていました。中野真矢さんも好きでした。他にも、スーパーバイク世界選手権で活躍する芳賀紀行さん、加賀山就臣さん、柳川 明さんのレースも見ていました。日本人ライダーは素晴らしく憧れでした。中国でロードレースは、まだそんなに人気ではないけど、これからだと思っています。息子はバイクが好きなので、楽しんで乗ってほしいと思っています。息子をバイクに乗せることを許してくれた奥さんに感謝しています」と語った。


 ネオン家族は、サーキット秋ヶ瀬から千葉北サーキット、関西の生駒サーキットと走行を重ねて帰国予定。中国で「74大治郎」を広めようと計画している。

 昼休みには日本郵便 Honda Dream TPを率いる手島雄介監督から74キッズたちにチームTシャツがサプライズプレゼントされ、記念撮影が行われた。


(レポート:佐藤洋美)

https://www.youtube.com/watch?v=0GBQvZRIkdY&t=8s








2024/01/02掲載