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レース・イベント


今年は暖冬とはいえ、バイクで走るとやはり寒い。それも最近はだいぶ緩んで春らしくなってまいりました。春といえば、おまたせいたしました、今年も開催されます。カワサキフェア。今年のタイトルはズバリ「The Four」、バイクブーム世代ならグッときちゃいますよね。
●取材協力 カワサキモータースジャパン https://www.kawasaki-motors.com/

 毎年この時期、カワサキワールドがある神戸海洋博物館で開催されている春のお楽しみといえば、数多くの名車たちをはじめとして、貴重な写真や映像が楽しめるカワサキモーターサイクルフェア。カワサキファンはもちろん、バイク好きなら見逃せない恒例行事となっている。
 今年のタイトルは「The Four」、そう! バイクブーム世代の心を鷲づかみにして離さないカワサキ4気筒の大特集なのである。昨年の東京モーターショーで話題を集めたスーパークオーターNinja ZX-25Rや、あっと驚くスーパーチャージドネイキッド ZH2を始めとして、懐かしのZシリーズにGPZ、ZRXからゼファーにエリミと青春時代を駆け抜けた4気筒が一堂に展示される。
 さらに、Z H2とNinja ZX-25Rはクリッピングや走行音など5つのサウンドを再生する事が可能。ド迫力のスーパーチャージャーサウンドと共に、注目を集める久々の250cc4気筒サウンドは必聞! 「ああ、やっぱり4気筒はいい!」 理屈抜きで4気筒にどっぷりはまりましょう。
 おなじみのカワサキワールドや今年2月5日にリニューアルしたばかりの神戸海洋博物館も見所満載。そろそろ春らしい港町神戸散策とあわせていかがです?

ポートタワー
メリケンパーク
港町神戸のシンボルでもある神戸ポートタワー、メリケンパークの目の前にある神戸海洋博物館(http://www.kobe-maritime-museum.com//)とカワサキワールド(https://www.khi.co.jp/kawasakiworld/)。開館時間は10〜17時(入館は16時半まで)神戸海洋博物館・カワサキワールド入館券 大人600円 小人250円。月曜休館。専用駐車場はないので近隣の駐車場へ。電車ならばJRか阪神の元町駅、神戸市営地下鉄のみなと元町駅から徒歩10〜15分ほど。神戸海洋博物館の手前には神戸港を望む開放的な神戸メリケンパークがあり、のんびりするのは最高のロケーション。

The Four
神戸海洋博物館内の大ホールで2020年2月11日(火)から2月24日(月)まで開催されるKawasaki Motorcycle Fair 2020「The Four」(2月17日は休館日なのでお休み)。フェアへの入場は無料だが、神戸海洋博物館・カワサキワールドへの入場券は必要。説明員の方も常駐しているので、気になるあれこれをいろいろ質問してみては?

Z400FX
Z400FX
1979年に初代モデルが登場したZ400FX。輸出仕様のZ500がベースの国内仕様だが、当時400クラスで唯一の新車で購入できる4気筒モデルでしかもハイメカなDOHC。フロントだけではなくリアにもディスクブレーキを採用し、キックはなく始動はセルのみ。さらに大柄な車体にいわゆる角Zイメージのスタイルも相まって、中免ライダーの人気を集めた。

GPz400
GPz400
Z400FX、Z400GPに続くカワサキ400クラス4気筒スポーツの三代目は、兄貴分のGPz1100をイメージした流れるようなスタイリングで1983年にデビューしたGPz400。エンジンの基本構造はZ400FXから受け継いだ空冷4気筒だが、ショートストローク化や燃焼室形状が変更されており、51馬力へとパワーアップ。このあたりの空冷400が気になったら絶賛発売中のムック「青春のヨンヒャク」(https://mr-bike.jp/mb/archives/5200)もあわせてどうぞ!

GPz1100
GPz1100
Z1に始まる空冷Zフラッグシップの最後を飾ったモデルが1983年のGPz1100。空冷Zの第3世代となるZ1000J系エンジンの最終形で、フューエルインジェクションシステムのdfiの装備などにより、最高出力は120馬力にまでアップ。カウル付の流れるようなスタイルも人気で、「空冷最強」と呼ばれた。

GPz400R
GPz400R
Z400FXから続く伝統の空冷4気筒エンジンで、当時メインマーケットであった400クラスを闘い続けたカワサキが、満を持して1985年に投入した水冷エンジン、アルミフレーム、フルカウルの新世代スポーツモデルがGPZ400R。イメージはもちろん最速のフラッグシップGPZ900R。とはいえレーシーなレーサーレプリカとは異なるコンセプトで、公道でも扱いやすくべストセラーに。ライムグリーンと青いシートのこのカラーは1986年3月に500台限定で発売されたリミテッドバージョン。

エリミネーター400
エリミネーター400
アップハンドルに段付きシートで人気となったアメリカンモデルLTDシリーズと、スポーツモデルGPZの間を取り持つような1986年に発売されたブランニューモデルのエリミネーター400。ドラッグレーサーをイメージしたローアンドロングスタイルが新たな需要を掘り起こし、ミニカウル付のSEやワイヤースポークのLX、250ccバージョンなどのバリエーションも続々と誕生した。

GPZ1000RX0
GPZ1000RX
GPZ900Rのエンジンをベースにボア、ストロークを拡大してチューン。新設計のペリメターフレームに搭載して1986年に登場したGPZ1000RX。125馬力までパワーアップして、最高速度は260km/h、ゼロヨン10.6秒をマークした。これのエンジンをベースに専用設計のフレームに搭載し、大型のカウルやシャフトドライブを採用したツアラー1000GTRも誕生。

ZX-10
ZX-10
GPZ900Rの後継モデルに当たるZX-10は1988年に登場。エンジンはGPZ1000RXがベースだが徹底した見直しと軽量化がおこなわれ、シリンダーヘッドは新設計となり137馬力へとさらなるパワーアップを果たした。フレームはアルミツインチューブに一新、大幅な軽量化もあって最高速は270km/h、ゼロヨンは10.5秒にアップ。展示車は忍者のネームが入った北米仕様。

ZEPHYR
ZEPHYR
短期間で過激化したレーサーレプリカブームに背を向けるように、あえての空冷2バルブエンジンを、あえてのパイプフレームに搭載、リアサスはツインショックでノンカウルの落ち着いたスタイリングで1989年に突如現れたのが、後のネイキッドブーム、レトロブームの原点となったゼファー。まさに歴史を動かした一台だ。展示車の最初期型C1は後のモデルに比べ各部がシンプル。

ZXR400R
ZXR400R
日に日に過激化していくレーサーレプリカ市場に一定の距離を置いていたカワサキも、1989年に本格的なレーサーレプリカZXR400を投入する。奇しくもゼファーと同年に登場したZXRだが、きっちり作り込まれた完成度の高さから、レプリカブームが下降していく中にあっても人気を保ち400レプリカの末期を飾った。展示車はクロスミッションなどを装備したスポーツプロダクション(SP)仕様のZXR400R。

ZXR250R
ZXR250R
レーサーレプリカ時代の後期ともいえる1989年に登場した国産4メーカー最後発の250cc4気筒レーサーレプリカのZXR250。最後発だけに国産ロードモデルでは初採用のフロント倒立フォークなどの最新機能を満載しての登場であった。展示車のZXR250Rはクロスミッションなどを装備したSP仕様で、ZXR400Rと共に今や超稀少車。

BALIUS-Ⅱ
BALIUS-Ⅱ
ZXR250系の4気筒エンジンをリセッティングしてパイプフレームに搭載して1991に登場したネイキッドスポーツのバリオス。先代がモノタイプのユニトラックに対し、1997年に登場した写真のバリオス-Ⅱは、レトロ感を強調するようにツインサスを採用してモデルチェンジ。好評のスタイルは継承しながらフレームなどは新設計。根強い人気があった長寿モデルで、250cc4気筒モデルの最後を見届けるように2007年末まで現役。

NinjaZX-25R
NinjaZX-25R
2気筒のニンジャ250で250スポーツを見事に復活に導いたカワサキの二の矢は、昨年の東京モーターショーで大きな話題となった、まさかと誰もが驚いた250の4気筒モデル、Ninja ZX-25R。完全新設計の250の4気筒なんて、もう二度と現れることはないと誰もが思っていたのに、しかも最新装備も。さすがカワサキ、わかってる! 発売時期や価格は発表されていないが、秋頃との噂も?

Z H2
Z H2
昨年の東京モーターショーでデビューした、スーパーチャージャーを装備したフラッグシップモデルH2シリーズの最新バージョンZ H2は、Zの名が示すとおりネイキッドスタイルで登場。ベースはツアラーH2 SXで最高出力は変更なく200馬力。スーパーチャージャーにより中低速域での加速性能を向上させたそうだ。国内発売は?

ZX25R&ZH2
ZX25R&ZH2
話題のZX-25RとZ H2は走行音など各5種類のサウンドを再生できる。気になるサウンドを大迫力でぜひ。スマホで来場アンケートに答えるとサウンドのダウンロードも出来ます。

750TURBO
750TURBO
1981年の東京モーターショーでプロトタイプが発表された750TURBO。1983年のケルンショーで市販モデルが発表され翌年から発売された。GPz750Fをベースに燃料噴射装置のdfiと組みあわされたターボユニットは112馬力を発揮。セロヨンは10秒71と発表された。排気量は750ccだったので国内販売も期待されたが認可がおりず、残念ながら輸出のみだった。

GPZ900R
GPZ900R
Z1に続く1983年に発表された第二世代のスーパースポーツフラッグシップGPZ900R。あえてZ1と同じ900ccながら、サイドカムチェーンの水冷エンジン、16インチフロントホイール、鋼管とアルミのハイブリッドフレームなどすべてが新設計。Z1に負けず劣らずの人気モデルで、なんと2002年頃まで販売された。北米仕様に付けられたNinjaのペットネームは今やZに並ぶカワサキの代名詞になった。展示車はフロント17インチなど改良を受けた1990年のA7。

GPZ900R
GPZ900R
川崎重工業グループの各部門のノウハウを結集し2014年に発表され、翌年衝撃のデビューを果たしたスーパーチャージャー付きの公道マシンNinja H2。性能、スタイル、機能さらに270万円(当時のブライトでの税込み参考価格)という価格(ちなみにサーキット仕様のH2R、2015年モデルの税込価格は540万円!)まで、そのすべてが大きな話題となってから、早いものでもう6年の月日が経った。しかし未だに色あせることなく、バリエーションモデルも続々登場している新世代フラッグシップの礎。

Z900RS
Z900RSとNinja ZX-10R SEはなんと跨がって記念撮影が可能で人気の撮影スポットに。
解説
ターボチャージャーとスーパーチャージャーの仕組みを子供にもわかりやすく解説したパネル。今さら人に聞けない大人にもためになります!?

パネル
動画
バイクばかりに目がいってしまうが、バイクの後ろのパネル写真もぜひ注目してほしい。普段はあまり見られないような貴重な写真があったりする。そして毎度見逃せないのがモニターで放映される貴重な動画。海外向けのプロモーションやレース映像など、これだけでも見に行く価値は充分。

神戸海洋博物館
神戸海洋博物館
リニューアルしたての神戸海洋博物館。神戸港の歴史や船舶のことが学べるだけではなく、新たにシミュレーターも導入。。クレーンでコンテナを移動させるシミュレーターや、商船学校でも使われているかなりリアルな操船シミュレーターも追加料金なしで体験できる。

カワサキワールド
カワサキワールド

カワサキワールド
カワサキワールド
川崎重工業の歴史を凝縮したカワサキワールド。同じ建物内にあるのでこちらも追加料金不要で楽しめる。いろいろな展示があるがバイク関係はかなり充実している。現在は26年ぶりに優勝した鈴鹿8時間耐久マシンやつなぎ、優勝カップも展示されている。

2020/02/13掲載