自身2度目の参戦となる先日行われた鈴鹿8耐では、YAMAHA RACING TEAMの2位獲得に貢献したMotoGPライダーのジャック・ミラー。彼はヤマハのMotoGPオフィシャルライダーとして2026年シーズンの契約を更新、既に発表されているとおりスーパーバイク世界選手権で活躍中のトプラック・ラズガットリオグルとのラインナップで「Prima Pramac Yamaha MotoGP」 より来シーズンを戦うこととなった。
ジャック・ミラーのコメント
「ヤマハ、Prima Pramac Yamaha MotoGPに留まることができて本当に嬉しく、ワクワクしています。今年はPramac Racingに復帰することができました。これからもヤマハとバイクの開発に尽力し、ライバルとの差を縮めていくことを楽しみにしています。ベストを迎えるのはまだこれからだと信じています。そして何よりも、ヤマハ、Pramac Racing、そして私のプロジェクトへの貢献を常に信頼してくれる二人のパオロ、パヴェジオとカンピノーティに心から感謝します」
パオロ・パヴェジオ(Yamaha Motor Racingマネージング・ディレクター)のコメント
「ジャックがPrima Pramac Yamaha MotoGPで活動を継続することを正式に発表できることを嬉しく思います。ジャックは、大きなエネルギー、豊富な経験、そしてさまざまなマシンへの適応力を持っているライダーで、即座に私たちのプロジェクトにフィットし、チームにとってかけがえのない存在となりました。急速な進化と革新が必要な今シーズン、ジャックの前向きな姿勢、積極的な思考、常にチームを鼓舞する存在感は、ヤマハとPramac Racingにとって大きな推進力です。さらにこの1年間で積み上げた経験は、2026年シーズンに向けて大きな強みになるでしょう。
同時に、この発表には複雑な感情が伴います。ミゲールがチームを去ることを意味するからです。残念ながら、アルゼンチンGPでの負傷が彼のシーズンに影響を及ぼしましたが、復帰への強い意志、プロジェクトへの献身、そしてプロ意識は模範的なものでした。私たちは残りのレースをともに戦うことを楽しみにしており、シーズン終了まで彼を全力でサポートします」
パオロ・カンピノーティ(Prima Pramac Yamaha MotoGPチーム代表)のコメント
「私がジャックに深い愛情を抱いていることは周知の事実です。彼はPramac Racingでキャリアの重要な段階を過ごしたライダーであり、今シーズンの復帰はチーム全員に大きな喜びをもたらしました。人間的な側面を超えて、ジャックの貢献はYZR-M1の開発においてヤマハを支える上で極めて重要でした。そんなジャックが2026年シーズン、Prima Pramac Yamaha MotoGPのライダーに決定したことは、重要かつ貴重なことです。チーム運営には時に困難な決断が伴います。この点において、ミゲールがチームに溶け込み、この数ヵ月間示してくれた献身とプロ意識を心から感謝します。彼とともに過ごせたことは喜びであり、優れたプロフェッショナルであると同時に素晴らしい人間性を備えていることを知ることができました」
ジーノ・ボルソイ(Prima Pramac Yamaha MotoGPチーム・マネジャー)のコメント
「ジャックが来季も私たちとともに戦ってくれることを大変嬉しく思います。数ヵ月にわたる共同作業を通じ、私たちは互いをより深く理解し、彼の必要とするものを把握しました。今後もさらなる進歩を遂げられると確信しています。2年間はすべての歯車を噛み合わせるのに最適な期間であり、私たちはすでに2026年に向けたベストな準備を進めています。同時に、ミゲールがシーズンを通して成し遂げた素晴らしい仕事に感謝します。シーズン序盤の負傷により、彼の持つ卓越した才能を発揮する機会が奪われてしまったのは心から残念に思います。しかし、私たちが継続している開発作業により、シーズン終盤では彼の真の価値を反映した結果を残してくれることを願っています」