名古屋の手羽先サミットでパラモトライダー体験走行会をPR
身体に機能障がいを持つ方バイクに乗る楽しさを体験をしてもらいたい、と「パラモトライダー体験走行会」を2020年から定期的に開催している公益社団法人サイドスタンドプロジェクト(SSP)が、愛知県名古屋市で開催された「手羽先サミット」に出展した。バイクと障がい者と手羽先。はたしてこの異色の取り合わせは何を生むのか?
公益社団法人SSPは2度のWGP(GP125)世界チャンピオンを獲得した青木治親が理事を務めている。その兄である拓磨が事故で車いす生活を余儀なくされていたが、そのバイク復活のプロジェクトを成功させ、さらにその活動を一般にも広めようと設立された。障がいがあってもバイクに乗る夢を追い続けるすべての人々を後押しするため、定期的に『パラモトライダー体験走行会』を開催している。昨年からは『SSPライト』と名付けたSSPの活動を世の中に広めるためのプログラムも展開中である。
そのSSPが今回参加したのが『手羽先サミット』である。手羽先サミットとは、「名古屋発祥の手羽先を全国から集結し、投票でNO.1を決めるということで2014年に名古屋市熱田区で手羽先の頂上戦として開催。2017年から名古屋の中心地といえる栄にある久屋大通公園に会場を移して継続して開催されている。
11回目の開催となる2025年の『手羽先サミット11祭(じゅういっさい)!!』は、2025年5月30日(金)~6月1日(日)の3日間にわたり久屋大通公園エディオン久屋広場(愛知県名古屋市中区栄3丁目)で開催。「手羽先新時代到来」をテーマに手羽先の新しい味に出会える今回、愛知県内はもちろん、沖縄、宮崎、広島、大阪、和歌山、東京、群馬から、投票対象の18店舗と、投票対象外のレジェンド&殿堂入りの4店舗が出店。その飲食出展以外にも企業・団体の出展があり、その一つとしてSSPも2日間ブースを展開した。
今回の出展について、たまたまサポートを行っているボランティアスタッフからイベント出展の提案がなされて参加となったわけだが、バイクのイベントではなく、もっと広くバイクとは全く異なるところでもPR活動を行って、もっと多くの方と接点をもちたいということで参加を決めた。
ブースにはパラモトライダー、青木代表はもちろん、専属理学療法士らも参加して、SSPで使用している小型バイクも持ち込んで『手羽先サミット』への来場者へPRを行った。会場内にある手羽先ステージではSSPのPR時間も設けられ、青木治親代表らがこの活動についての説明を行った。
ビールやかき氷を片手に場内を練り歩いている手羽先サミット会場だったが、障がいを持った方はもちろん、「青木代表とツーショットを撮りたい」というWGPを知っている方、SSP活動を知っているという医療関係者など、多様な方がブースを訪れた。またボランティア参加を希望する方からは「中部地方での開催」を熱望する声も寄せられるなど、スタッフとの意見交換も行われ、他にもSSPの活動やパラモトライダーの使用するバイクの解説に多くの来場者が聞き入っていた。
SSPの活動はこれからも展開を続けていく。パラモトライダーによる箱根ツーリング『やるぜ!! 箱根ターンパイク』は10月18日(土)に開催予定だ。
(文・写真:青山義明)