■2024年第14回隼駅まつり　鳥取県八頭町船岡竹林公園・若桜鉄道 隼駅
■主催：隼駅まつり実行委員会
■文・写真：高橋絵里

鳥取県の静かな山間の町、八頭町。夏真っ盛りな故郷の風景が、隼の聖地だ。8月4日、町を挙げての「おかえりなさい！」の歓迎の声に、、全国から帰郷するように訪れたライダー達の「ただいま！」の声が応える。最新モデルⅢ型や25周年特別仕様車の姿も確実に増え、さらに初参加ライダーや初出展ブースもぐんと増えて、増々大盛況だ。

　その数2500台、2700名は隼駅まつり始まって以来、過去最高を記録した。毎夏恒例のツーリングイベントにしているリピーターに加え、今年は「念願だった隼乗りに」「バイクリターンして隼乗りに」なったライダーの初参加が増えた模様。「乗りやすい、走りやすい、速い！」「長距離も疲れない、どこにでも行ける！」「絶対かっこいい！」と隼人気は止まらない。
　午前７時オープンの駐輪場はまもなく満車、入場バイクの列は芝生広場へと広がった。充分想定された暑さの中で、仲間同士集まれば始まる隼談義もまた熱い。駐輪が隣り同士で、あるいはスズキの販売ブースに並んだ縁で知り合いになったりという初対面からの交流もあちこちで広がっていく。とにかく暑い、熱い、でもこれこそが隼駅まつりの真髄だ。

見渡す限りの隼の列、さらにこのまつりでは隼以外のバイクも歓迎するため大小様々な各メーカーのバイクで大変にぎやかな駐輪場。全員に配布されるサイドスタンドホルダーは参加記念の証に。

　そして隼駅まつり実行委員会・石谷優会長の「皆さん、お帰りなさい！」の声で開会したまつりは、集合記念撮影や「隼」の人文字を作っての空撮、ゲストライダートークショー、郷土芸能披露、白バイによる交通安全啓蒙、まつりに全面協力するスズキのブースを始め二輪関連企業や地元企業による出展ブースの数々、ライダー交流会など多彩なプログラムで、すべてが隼のためだけの、実に濃いひとときが流れた。
　そしてほぼすべてのプログラムが終わろうとする頃、会場に一人の背広姿の人物が到着する。歓迎の挨拶に駆けつけたのはなんと、地元出身の石破茂議員だ。このサプライズに会場は騒然となったが、、ステージへ上がった石破議員の大変気さくでフレンドリーな言葉に誰もが感動し、和んだのだった。
（文･写真：高橋絵里）

ライダーと八頭町とを結ぶ情熱を胸に、開会式典で挨拶する「隼駅まつり実行委員会」の石谷優会長。まつりが終わりライダー達を見送る会長の涙が印象的だった。

毎年高い人気で完売する恒例の『隼オリジナルフレーム切手 2024年版』が、開会式典で八頭郵便局長よりスズキの田中二輪事業本部長に贈呈された。

隼最新モデル展示や隼駅まつり限定グッズ販売のスズキブースでは、令和６年能登半島地震の災害義援金活動を始め、大型ミスト冷風扇の設置やロックアイス配布サービスなどで全面協力。

まつり初出展のヨシムラジャパンはスタイリッシュなカスタムマシン展示でアピール。

まつり会場近くに今年オープン、道の駅若桜にある『さくらオートバイ神社』のブース。

今年もきれいな『隼』の人文字をドローン空撮、全員で眩しさこらえ手を振っています。

ゲストライダートークショーには、世界耐久選手権元チャンピオンでレーシングアドバイザーの北川圭一さん、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐等で活躍中のプロレーサー津田拓也さんがステージ上に。津田さんが2週間前に走った鈴鹿8耐の話や、隼にまつわるお2人の思い出エピソードなどスペシャルトーク満載で大人気。

郷土芸能のステージは地元婦人会『隼ＯＮＤ』による隼音頭の踊り、『水口傘踊り保存会』による伝統の傘踊りが披露された。誰もがほっこりするひととき。

ライダー交流会の恒例『遠くから来たもんだ賞』は北海道と九州宮崎県からのライダー、特別枠『海外から来たで賞』は韓国から釜山経由で４日間かけ来場のライダーが受賞。

じゃんけん大会はバイクブロガーで隼乗り（この日ももちろん自走で）のRurikoさん、トークショーゲストの北川さんと津田さんが順に登場、豪華賞品をプレゼント。

『私が一番元気だぞ賞』に73歳大阪府からの男性ライダーと60歳代の千葉県からの女性ライダーが受賞。大きな隼を颯爽と乗りこなすのだから素敵です。

なんと石破茂議員登場のビッグサプライズに場内騒然。八頭町出身の石破議員は「きれいな景色と美味しい食べ物があり、人情も豊かな鳥取県を、八頭町をどうぞ好きになってください」と挨拶、会場からは大きな拍手と声援が。

石谷会長、吉田八頭町長を始め地元の方々、スズキ二輪の濱本社長以下スズキスタッフの見送りを受けて、ライダー達は会場をあとに次なる目的地へ。

隼ラッピング列車も元気に運行中。駅に居合わせたライダーはグッドタイミング。

スズキスタッフが駅視察中にラッピング列車到着。手を振り見送るスズキ二輪の濱本社長。

暑い！熱い！ハヤブサ「推し」ライダー達

一番乗りさん　from京都府
25周年特別仕様車で隼駅まつりに一番乗りした京都からのライダーさん。「まつりは去年に続いて２回目、去年はS1000GTで、今年は念願の隼で来ました！」

亀井 さん　from愛知県
「隼はツーリングに良しワインディングに良し、格好良しで100点満点！　隼歴15年ながら隼駅まつりは初参加なんです、せっかく来たので鳥取砂丘を見て、美味しいものを食べて楽しみます！」

隼歴２年さん　from埼玉県
以前の愛車GSX1000-Ｆからステップアップして隼歴２年の埼玉からのライダーさん。「隼の魅力は何といっても、脳ミソが引っ張られるような加速感ですね！」

初参加さん　from福岡県
ブランク後バイクリターンして25周年特別仕様車を駆る初参加のライダーさんは福岡県から。「隼は安定感が魅力、ツーリングもいいし峠を走ってもなかなか良いです！」

2回目さん　from東京都
参加２回目の東京からのライダーさん、「隼は乗り心地が良く曲がりやすくて最高です。まつりで色々な隼が見れるのが楽しみ、鳥取観光をしてから宿に入ります！」

北川圭一さん　from京都
さり気なく到着のゲストライダー北川さん。「すごい熱気ですねー」と隼駅前でのファン交流を楽しんだ。「土曜日は鳥取市内に泊ったんですが、街が全国各地のナンバーの隼であふれていましたね！」

集合記念撮影はまつり前半と後半の2回おこなわれ、遅着や早退の人でも必ず参加できる趣向。かけ声は「やーずー！」

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