ヤマハ発動機は、世界的な総合エネルギー企業であるトタルエナジーズと3年間の契約を締結、同社のMotoGPファクトリーチームである「Monster Energy Yamaha MotoGP」の公式燃料サプライヤーとして2024~2026年にかけて、MotoGPの技術規則に基づく40%非化石燃料の提供を受けることとなった。
燃料は、トタルエナジーズとヤマハのエンジニアリングチームによるコラボレーションにより、トタルエナジーズの「Excellium additive technology」を含む最先端技術を使用し、YZR-M1のエンジン専用に出力の最大化と燃料消費量を最小化することを目指し開発されるという。
ヤマハ発動機株式会社 鷲見崇宏 MS開発部長(兼ヤマハ・モーター・レーシング社長)のコメント
「トタルエナジーズとの重要なパートナーシップを発表できることを嬉しく思います。これは、Yamaha Factory Racing MotoGPの持続可能性と環境開発の取り組みにとってとても重要な一歩です。当社はMotoGPにおいて、より環境に優しい未来を目指しています。トタルエナジーズとのコラボレーションでは、緊密な協力関係と技術革新への情熱を共有することにより、当社の競争力を強化します。当社とトタルエナジーズが共同開発した現在の40%非化石燃料は、すでに大きな可能性を示しており、このパートナーシップを継続して持続可能性を推進し、MotoGP界における新たな指標を作っていくことを楽しみにしています」
トタルエナジーズ・マーケティング・サービス ピエール・ゴーティエ・カローニ モータースポーツ担当副社長のコメント
「ヤマハ発動機のようなメーカーと技術提携できることを嬉しく思います。私たちは、企業戦略の中核となる持続可能性について、同じ思いを共有しています。だからこそ、ヤマハ発動機とともにレース用の燃料を40%非化石にし、MotoGPの脱炭素化に貢献するという重要な一歩を踏み出しました。当社の技術チームは、ヤマハ発動機の技術チームと緊密に連携し、YZR-M1のエンジン性能を新たな非化石燃料技術でさらによくすることに取り組んでいます」