東京モーターサイクルショーには、海外メーカーもこぞって参加している。
老舗メーカーから新興ブランドまで、
車種・排気量のバリエーションの豊富さったら!
さぁ、歩こう歩こう、見て歩こう。
■文:中村浩史 ■撮影:富樫秀明
■BMW■
BMWブースは、やはり発表されたてのR1300GS。さらにジャパンプレミア、つまり日本で初公開されたM1000XRがステージ上にどーん! さらに人気沸騰のヘリテイジシリーズもステージ展示されていました。
R1300GS
水冷のボクサーエンジンが発表されて約10年ぶりのフルモデルチェンジとなるNewGSは、新設計のコンパクトなエンジンで排気量は1300ccにアップ! 車体も新設計で、10kg以上の軽量化を果たしています。電子制御技術も世界最高峰、アダプティブ車高調整&クルーズコントロールを装備するバージョンも注目の的でした。
M1000XR
並列4気筒エンジンを搭載するスポーツモデルのなかで、GTツーリング系クロスオーバーなXRに、プレミアムライン「M」が追加ラインアップされた。サイドカウルのMotoGP的ウィングカウルがすごい! 価格も発表され、327万9000円からです!
R12 nineT
人気のヘリテイジシリーズからはR12 nineTをディスプレイ。写真はオプションカラーの719アルミニウムで、赤フレーム×シルバーボディはBMWのスタンダードっぽい!
R12
ヘリテイジシリーズの中で、クルーザーっぽいスタイリングのR12。キャストホイール、ワイドハンドルで、1800ccボクサーのR18にも近いルックスです。
■Harley-Davidson■
ストロングクルーザーブランドから、350/500ロードスターの発売で、新しいファン層をがんがん開拓しているハーレー・ダビッドソン。スポーツスター&X350&500シリーズをブース前面にまたがりOKでディスプレイしておいて、ブース中央ではロードグライドとストリードグライドを展示する2段構えでした。
写真手前からスポーツスター/ナイトスター/パンアメリカをまたがりOKでディスプレイ。ここにまたがりたいお客さんが大行列でした。みんな1回はまたがってみたいんです!
写真手前が350、奥が500のXシリーズ。特に350は普通二輪免許でも乗れるハーレーとして、新しいファン層をどんどん取り込んでいます。クルーザー過ぎないシルエットも新しいですね!
ロードグライド
新シャークノーズフェアリングを採用した2024ロードグライド。ミルウォーキーエイトと呼ばれる現行1923ccエンジンシリーズは、新たに油冷シリンダーヘッドを採用。パワーモード選択可能で、24モデルからパワーアップ、軽量化も果たしているそうです。
ストリートグライド
バットウィングと呼ばれるフェアリングを装備しているのはストリートグライド。ロードグライドと兄弟モデルではあっても、ストリートグライドのやや軽快なイメージが好きなファンは多いのです。さらにステージにはゴージャスグレードのCVO=カスタム・ビークル・オペレーション仕様も展示されていました。
■ROYAL ENFIELD■
ハーレーダビッドソン、インディアンとならんで世界最古のブランドのひとつが、このロイヤルエンフィールド。この数シーズン、日本マーケットへの注力が目覚ましいけれど、今回のショーでも新型ブリット350を発表。さらにヒマラヤン450、ショットガン650を公開して、ますます日本人のハートをつかみまくりそうな勢いです。
ブリット350
24年3月発売のニューモデルが、エンジン&車体を新設計したブリット350。20.2PSを発揮する空冷単気筒は、ロングストロークのインジェクション仕様。古くて新しい、これぞネオクラシックです。価格は69万4100円から。
ショットガン650
空冷パラツインを採用したショットガンは、兄弟車スーパーメテオがクルーザー系なのに対し、ストリートバイク系。リアシートアレンジ可能なパッケージで、写真のダブルシートに、タンデム部分を取り外してのサドルシート、そこにキャリア取り付けもできるとのことです。
メテオ350
現行ロイヤルエンフィールドのベーシックモデルが、このメテオ。写真は新グレードのオーロラシリーズで、スポークホイール、スクリーン、メッキ仕上げのエンジン&マフラーを装備している。他グレードはスタンダードのファイヤーボール、ステラ、スーパーノヴァ。
INT650
空冷パラツインエンジンを搭載、18年に発売されるや、ロイヤルエンフィールドを世界ブランドに押し上げたINT650のニューバージョンが、キャストホイール&チューブレスタイヤを標準装備したDARK。全身がブラックアウトされた車体、写真はバルセロナブルー。
■ヒョースン■
今ではアジアを代表するグローバル企業となった韓国・ヒョースン。02年からは日本輸入も開始して、今では125/250を中心としたモデルが人気のブランドで、今回はGV125、GV250で3モデルを発表しています。
GV125Sボバー
125ccの水冷3バルブVツインというハイメカエンジンを搭載したボバースタイルのGV125。写真はウルフグレーにアクセサリー装着車で、24年モデルはライディングポジションに変更あり。やっぱりGVは125ccとは思えない堂々とした車格がイイ!
GV250Rアバンギャルド
250ccはオールニューのインジェクション+6速ミッションの、スリッパークラッチ付き水冷4バルブVツインを搭載。倒立フォークとモノショック仕様で、ファイナルはベルトドライブとなっている。スマートキー仕様、73万7000円。
GV250S-EVOシュプリーム
250Rと同じく、新設計の水冷Vツインを搭載した250S-EVO。従来のボバーSをベースに、装備をアップグレード。SOHCとはいえ水冷4バルブのニューエンジン、ロードスポーツにしても面白そうです。価格も決定、68万7500円。
■INDIAN■
FTRスーパーフーリガン
快速クルーザーはもちろん、フラットトラックモデルFTRも人気のインディアン。今回の目玉はFTRの最上級グレード「カーボン」をベースに、ローランド・サンズ・デザインとのコラボモデル「スーパーフーリガン」。世界限定300台で、日本には25台が入荷するとのことです!
■TRIUMPH■
スピード400/400X
発表以来、日本で話題騒然のトライアンフ400。水冷4バルブ単気筒を、ごくオーソドックスな車体に搭載、スタイリングも「これぞトライアンフ」という正当なオートバイルックスだ。実際のサイズを確認できます、またがれます! スタンダードの400も、スクランブラーテイストの400Xも出展されています!
■Husqvarna■
スバルトピレン401
ハスクバーナのロードスターがエンジン&車体を完全新設計して登場。DOHCシングルエンジンは全面新設計で、フレームもディメンジョンを変更。なによりボディワークがグッと洗練されました。ヘッドライトにデーライトリングが追加され、ヘッドライト上にミニスクリーンが装着されました。
■MV AGUSTA■
MVアグスタとKTMの業務提携により、MVアグスタの取り扱いを開始したKTM。今回、展示されているのは4モデルで、スーパーヴェローチェ800(319万円~)、LXP、ドラッグスターRR(325万円~)、ブルターレ1000RS(409万円~)の4モデル。サイクルショーならではの眼福です。
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