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新車プロファイル2024
2024年に発売された新車の情報ページです

YAMAHA MT-07が5インチTFTや新ハンドルバー採用などでマイナーチェンジ

MT-07が5インチTFTや新ハンドルバー採用などでマイナーチェンジ




YAMAHA MT-07 ABS 車両解説

 2014年4月、YAMAHAから孤高のテイスティングクルーザー“MT”の名称が冠せられたニューモデルとして“MT-09”が発売された。

 新世代の“MT”は水冷3気筒、846cm3、DOHC4バルブ、F.I.エンジンを搭載する「ネイキッドとスーパーモタードの異種交配造形による個性的なデザインを持つ」マシンだった。しかもそのエンジンは、MotoGPマシン“YZR-M1”のヒューマンフレンドリーなハイテク技術、クロスプレーン・コンセプト(※クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想)にも基づいて開発されていた。

 そして、2014年8月、MT-09の弟分として発売されたのがMT-07シリーズだ。3気筒、846cm3エンジンのMT-09に対して、MT-07は、689cm3の排気量を持つ水冷直列2気筒エンジンを搭載する“スポーツパッション&スマート”をコンセプトとしたモデルだった。
 2気筒と3気筒という違いはあるが、クロスプレーン・コンセプトの設計思想により開発されたエンジンなど、MT-09との共通項は多い。日常の使用領域でパワフルながら扱いやすいエンジンを、軽量、コンパクトでスタイリッシュな車体に搭載する、というモデルだった。

 2015年3月には初のマイナーチェンジが行われ、MT-07シリーズの中でもアップグレードモデルといえるABSを標準装備するMT-07 ABSに新色が設定された。ヤマハのレーシングスピリットを象徴する「レースブルー」をカラーリングに織り込んだモデルで、マットシルバーの車体をベースに、ホイールとフレームにレースブルーをアクセントとして採用していた。

 翌2016年6月には、2016年モデルが登場。MT-07とMT-07 ABSに共通の新色「ディープレッドメタリックK(レッド)」が設定され、MT-07Aではさらにタンクにグラフィックが与えられた「マットシルバー1(マットシルバー)」もラインナップされた。「ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)」と「マットグレーメタリック3(マットグレー)」の2色は継続設定となった。

 2017年2月には、カラーリングが変更されて2017年モデルとなった。MT-07では「ブルーイッシュホワイトパール1」と「マットダークグレーメタリック6」2色の新色を採用。MT-07 ABSでは「ブルーイッシュグレーソリッド4」と「ディープパープリッシュブルーメタリックC」の2色の新色を採用するとともに、さらに「ブルーイッシュグレーソリッド4」では「アシッドイエロー」という目を惹く黄色のホイールカラーも採用された。

 2018年4月発売の2018年モデル登場にあたっては、カラー設定の変更だけではなく、「よりMTシリーズらしい進化”をコンセプトに各部の見直しが行われている。具体的には、前後サスのバネ定数と減衰力のバランスを図り、ライダーの操作に対してよりリニアに反応するセッティングとしたこと、シート設計を見直し、ライディングポジションの自由度を高めるとともに、長時間の乗車でも疲労を低減、そして吸排気の流れや“塊感”を強調し、より力強さを感じさせるスタイリングとしたこと、の3点があげられる。

 2019年3月、MT-07 ABSの2019年モデルの発売にあたっては、新色の採用のみで「マットライトグレーメタリック 4」と継続色の「ディープパープリッシュブルーメタリック C」「マットダークグレーメタリック 6」と合わせて3色のカラーラインアップとなっていた。

 2020年3月発売の2020年モデルもカラーリングの変更のみで、ヤマハのスーパースポーツモデルのフラッグシップ「YZF-R1」の2020年モデルとリレーションを高めるため、ヤマハレーシングブルーをベースにマットグレーを組み合わせ、ダイナミックかつスポーティな新色としている。なお、“マットライトグレー”と“マットダークグレー”は継続して販売された。

 2021年7月にモデルチェンジするにあたって、新たなコンセプトとされたのは「Accessible MT with a Fitter Body」で、幅広いライダーから支持を得ているCP2(クロスプレーン・コンセプト・2気筒)エンジンの特性を継承しながら、新しいデザインを採用し、さらに総合的なパフォーマンスを向上させる開発が行われた。モデルチェンジの内容としては、平成32年排出ガス規制への適合、より快適でアップライトなライディングポジションの採用、バイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo 一体)とLEDポジションランプ、フラッシャーランプの採用、そして次世代MTシリーズへ進化したスタイリングなどがあげられる。
 2022年5月には、「パステルグレー」、「ディープパープリッシュブルーメタリックC」、「マットダークグレーメタリック6」の3色設定にカラーチェンジ。

 そして今回のマイナーチェンジへと続く。 主な変更点は、1)着信通知や燃費管理などが可能なスマートフォン連携機能の搭載、2)表示テーマを2種類(ストリート/ツーリング)から切り替え可能な5インチTFTメーター、3)ホイールスイッチを採用したハンドルスイッチ、4)グリップ位置を変更した新ハンドルバー、5)クラッチ操作なしに滑らかなシフトアップ操作を可能にするクイックシフターのアクセサリー設定、など。
 カラーも新たなトレンドを提案しMTシリーズを象徴する「ダークグレー」、トーンの異なるブルーを組み合わせレーシングイメージを強調して印象づける「ブルー」、そしてダークトーンのローコントラストでシリアスにパフォーマンスを表現する「マットダークグレーの3色をラインナップ。
 

MT-07 ABS。「ダークグレー」。
MT-07 ABS。「ブルー」。

 

MT-07 ABS。「マットダークグレー」。

 

★ヤマハ ニュースリリースより (2024年2月22日)

マイナーチェンジしたロードスポーツ「MT-07 ABS」を発売
~専用アプリ で“つながる ”機能 、5インチTFTメーター、新ハンドルバー採用~

 ヤマハ発動機販売株式会社は、ロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、3月22日に発売します。

 主な変更点は、1)着信通知や燃費管理などが可能なスマートフォン連携機能の搭載、2)表示テーマを2種類(ストリート/ツーリング)から切り替え可能な5インチTFTメーター、3)ホイールスイッチを採用したハンドルスイッチ、4)グリップ位置を変更した新ハンドルバー、5)クラッチ操作なしに滑らかなシフトアップ操作を可能にするクイックシフターのアクセサリー設定、などです。
 またカラーは、新たなトレンドを提案しMTシリーズを象徴する”ダークグレー”、トーンの異なるブルーを組み合わせレーシングイメージを強調して印象づける”ブルー”、そしてダークトーンのローコントラストでシリアスにパフォーマンスを表現する”マットダークグレー”の3色です。

 「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発した「MT-07 ABS」は、”クロスプレーン・コンセプト※”の2気筒270度クランク688cm³エンジンをコンパクトなボディに搭載。走りの楽しさとストリートで映えるデザインや優れたコストパフォーマンスを兼ね備え、さまざまなシーンで楽しめます。
※ クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想

 

<名称>
「MT-07 ABS」
<発売日>
2024年3月22日
<メーカー希望小売価格>
「MT-07 ABS」 880,000円(本体価格800,000円/消費税 80,000円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
<販売計画>
800台(年間、国内)
<カラー>
・ダークブルーイッシュグレーメタリック8(ダークグレー/新色)
・ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー/新色)
・マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー/新色)




2024/02/22掲載