今年の締めはチビ子
ずいぶん昔のこと
蒼薔薇で尾鷲から酷道通ってキャンプした
日暮れた山の中はいつまで続くのかわからないくねくね道で
御殿場の師匠のケツを暗闇の中必死について行った
当時はツーリングマップ頼りで
山の中キャンプ場も見つからなくてお互い険悪ムードの中
たまたま通りかかった知らないライダーとっ捕まえて無事に見つけたんだっけ
闇の中のシフトチェンジも
今思えば懐かしい笑い話ね
そんな思い出深い尾鷲で
イベントの情報が入ったのでお出かけしてきたわけよ
諸事情により今回はチビ子(CB223)だけどね~
2号機チビ子の単気筒咆哮を唸らせて
ご機嫌で伊勢湾岸自動車道を走ってると
ミラーにちらっと覗いたライト
ん? F? 後ろから迫ってくる2台
ズバーっと抜かされ際に手を挙げた
あー!! 知り合いじゃんか(笑)
慌てて更にチビ子の限界値までもっていくが
そりゃ追いつかんわなー
いつも一緒にあちこち走ってる強者夫婦
SAで久しぶりの再会を果たす
聞けば行き先は同じだが
あたしの今宵の宿はキャンプではなく
おひとり様贅沢コースなので
明日、現地での再会を誓い互いの道を走り出す
ここは伊賀
珍しい地震の神様がいるそうで
地震の神様? ってなんだろ? からの寄り道
夕刻でほとんど人がいなかったー
なるほど!!
ナマズかぁ!
地震の時に現れて暴れる霊魚だったため
この神社のご祭神であるタケミカヅチによって
封じられた神話に由来して地震封じのご利益があるんだって
そぉ~っと水を掛けてたら
偶然社務所から宮司さんが現れて
「お水かけてくれたのね、ナマズさん喜ぶのよ、いいことあるわよ」
なんて嬉しいこと言われちゃったー
日暮れの神社、女ひとり旅
神秘なのか? ホラーなのか?
鼻歌交じりで月夜の下界に降りる
今宵のおひとりさま贅沢コースへ到着
バイクでこういうとこ泊まるの初めてなんだよねー
風呂入ってTV観て心地よい余韻に浸って
BEDに横たわってタバコ吸って幸せ満喫
AM6時
良く寝た朝
抜かりなく看板に身を包むのだ
これがあたしの正装
一輪の蒼い薔薇を背に走る人生
EGOISTの香りを纏いながら
早朝
幻想的な蒸気霧の沸き立つ景色の中走り出す
AM7時
奈良県大宇陀道の駅にて
待ち人を迎え撃つ!
定刻通り、爆音のニンジャで現れたのは
尾鷲までの案内人として尽力願った殿方である
京都のライダーハウス「ボーダー」の重鎮、一平ちゃん
地元和歌山と聞いていたので無理やり呼び出したのである
う~ん、蒼薔薇でないのが残念
チビ子でも負けねーからな(笑)
目的地である尾鷲までの道すがら
無類のカラス好きのあたしが行きたかったとこへ
八咫烏は太陽の化身
そして導きの神様
あたしのバイク人生はこの先も最高だ!
さー! 吉野から一気に尾鷲に向かうぜー!!
テンポよくコーナーを抜けるニンジャの後を追いかけながら
メットの中で歓喜する
開けても限界のチビ子だって十分に愉しい
目的地の尾鷲三田火力発電者跡は
快晴の元、見渡す限りのバイク
だだっ広いから余計に圧巻だったわ
山道は楽しかったし
お仲間にも会えたし
みんな元気でよかったー!
一平ちゃんありがとでしたー!
チビ子とのランデブーはおケツが割れそう(割れてるけど)
あちこちで声をかけてくれた方々
いつも応援してくださる方々
感謝しております!!
今年もありがとうございました~~!!
来年もよろしくお願いします(^^)/
Betty
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