ル・マン24時間や鈴鹿８時間など、今年は全４戦で争われる世界耐久選手権（EWC）の最終戦・ボルドール24時間耐久レースが９月14～17日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催された。
第３戦の鈴鹿８耐ではEWCレギュラーチームに波乱の展開、そんな中でもディフェンディングチャンピオンのF.C.C. TSR Honda Franceが３位に入ったことでシリーズポイント138でランキングトップに。一方、第１戦ル・マン24時間で２位、第２戦スパ24時間で優勝のYAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team （YART） はマシントラブルで最後尾からの追い上げを強いられ総合23位。ランキングは逆転され、ポイントはトップから13点ビハインドの状況となる。他、YOSHIMURA SERT MOTUL （ヨシムラSERT）など含めた全６チームがシリーズチャンピオンを目指し最終戦に挑んだ。
ウェットからドライになりつつある難しい路面コンディションの中、決勝レースはスタート。上位３チームが熱戦を繰り広げるが、レース半分の12時間が経過するころにはチャンピオンを争う主なチームはリタイア、実質的にはYARTとヨシムラSERTとの一騎打ちに。ポイントでアドバンテージがあったYARTはエネルギー温存へ切り替える作戦に。
レースは717ラップを走ったヨシムラSERTが優勝。YZF-R1誕生25周年を記念するスペシャル・カラーをまとったYARTは途中トラブルを克服しながら12ラップ遅れの４位となり、シリーズチャンピオンを獲得。同チームにとって2009年以来、２度目のタイトルとなった。
2023世界耐久選手権シリーズランキング
1位 Yamalube YART Yamaha EWC Official Team 181
2位 YOSHIMURA SERT MOTUL 161
3位 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM 160
4位 F.C.C. TSR Honda France 149
5位 HONDA VILTAÏS RACING 128
6位 Kawasaki Webike Trickstar 107