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ドゥカティ、注目の2020年モデル発表

 イタリアのミラノ国際展示場で11月7日から10日まで開催されるEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)2019に先立ち、ドゥカティは3機種のニューモデル、5機種のニューバージョン、3機種のE-bikeを含む最新2020年モデル・ラインナップを、世界71か国の主要ドゥカティ・ディーラーから参加した1,000人以上が見守る中、発表した。注目のニューモデルはパニガーレV2、パニガーレV4の新バージョン、そしてストリートファイターV4。




 片持ち式スイングアームを外観の特徴とするパニガーレV2は、洗練された慣性プラットフォームをベースにした電子制御システムを搭載。より快適になったシートとサスペンション設定により、これまで以上に楽しい走りと扱い易さを実現しながら、より安全性の高いスポーツ・パフォーマンスを提供するという。最新の環境規制であるユーロ5に適合した 995ccのスーパークアドロ・エンジンは最高出力155ps@10,750rpm、最大トルク104Nm@9,000rpmを発揮。

 2020年モデルとして数多くの改良が施されたパニガーレV4は、世界中のユーザーとスーパーバイク世界選手権(SBK)から得られたフィードバックやデータをドゥカティおよびドゥカティコルセのエンジニアが徹底的に解析。エアロダイナミクス、シャシ、電子制御システム、ライド・バイ・ワイヤのマッピングに対する一連のアップデートが実施され、よりユーザーフレンドリーで快適性が向上する一方で、サーキットでは個々のラップだけでなく、セッション全体でさらに速いラップタイムを刻むことが可能に。

 パニガーレV4をベースにフェアリングを取り除き、高くワイドなハンドルバーを装着するストリートファイターV4は世界中のファンが待ち望んでいたネイキッド・バイク。最高出力208psを発揮する1,103ccのデスモセディチ・ストラダーラ・エンジンを搭載、車両重量はSバージョンで僅か178kgに仕上げられたことで、パワー・ウェイト・レシオは1.17を達成。また、ドゥカティコルセが培ってきた高度なエアロダイナミクス技術を投入した“バイプレイン”と呼ばれるウイングは、270km/hの速度で28kgのダウンフォースを発生、高速時におけるフロント・ホイールの“浮き上がり”やウィリーの傾向を抑制するという。

2019/10/31掲載