東京・青山の本田技研工業・本社(Honda青山ビル)1F・ウエルカムプラザ青山を舞台に開催されるイベント「カフェカブミーティングin青山」(’00年代中頃までは「カフェカブパーティー」の名で開催)。
このイベント、カスタム車両から長年使い込まれた車両まで、スーパーカブをはじめアセアンモデルやジョルカブ、カブレーシングといったノーマルからカスタム車両、今から50年以上前に生産されたクラシックモデルから最新型まで、“カブ族”が全国からホンダの“総本山”に集結。参加者にはドリンクが振舞われ、カブ・オーナーの交流を深めることを目的としている。
「走ってない国はない」と言われるほど世界で活躍するホンダの“カブ”が主役となる催しは1997年より1年に1度、秋の風物詩的バイクイベントとしてすっかり定着してきたが、参加者増に伴い2015年からは土曜日・日曜日の2日間開催に。コロナウイルス感染予防の観点から一昨年はオンラインイベント、昨年は実施見送りとなったため、25回目となる今年は10月15・16日に3年ぶりのリアル開催となった(写真は10月15日の模様)。
カフェカブミーティングの参加は事前エントリー制。今回は1日あたりの参加台数を200台限定としたことに加え3年ぶり開催とあり、受付と同時に参加希望者が殺到。なんと受付開始から僅か30分で2日分の枠が埋まってしまったという。
会場は世界で愛される色とりどりのカブが都会の風景に華を添え、車両入退場時は会場周辺の国道246号がカブで埋め尽くされる。スーパーカブは人々の生活に密着した乗り物だけに、オーナーそれぞれの思い入れがファッションアイテムのような個性を演出している。そんなところが他のバイクミーティングとは異なる見どころと言える。とにかく、会場に並ぶそれぞれの車両を見ているだけで楽しい気持ちになれるのだ。
参加台数を限定していることもあるが、例年と比較してクラシックモデルの参加が少な目に感じられた一方、2020年発売のCT125ハンターカブにとっては初の青山でのイベントということもあり、多くの台数が見られた。
毎回恒例となっているバイクフォーラム(トークショー)はTVアニメ「スーパーカブ」の声優らを招き実施。ミーティングも終盤になると特別賞&人気投票コンテストの表彰式。そして最後は豪華賞品争奪のじゃんけん大会となる。
2018年には生誕60周年を迎え、今年は110ccシリーズがエンジン一新&ABSを採用するなど、大きな進化を果たしたスーパーカブ・シリーズ。ファンを獲得し続けるホンダの、世界の名車の話題は今後も尽きることはなさそうだ。