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26年振り、青木三兄弟揃い踏み

 ロードレース世界選手権(WGP)第16戦(20日決勝)が行われる栃木県ツインリンクもてぎで17日の午後、WGPで活躍した青木宣篤、青木拓磨、青木治親の青木兄弟が、揃ってデモ走行した。

 WGPチャンピオンを期待されていた拓磨が、19982月のテスト中の事故で下半身不随となり車椅子が必要な身体となった。その拓磨が、両手だけで操作できる装置を装着したバイクで、鈴鹿8時間耐久(7月)で22年ぶりにバイクにまたがった。この時は、拓磨だけの走行だったが、今回は、宣篤がスズキGSX-RR、拓磨はホンダRC213Ⅴ-S、治親がホンダCBR1000RRを駆った。

 拓磨は、ホンダワークスのレプソルカラーのマシンに新調した同カラーの最新のツナギでの走行で、集まった報道陣から感嘆の声が上がった。本人も現役時代、ホンダワークスのレプソルチームに所属していただけに喜びもひとしおで「このカラーリングでもてぎを走れるなんて」と感激。「鈴鹿8耐も嬉しかったが、GPは格別だ」と目を潤ませた。この企画を立ち上げた治親、サポートした宣篤に走行後「ありがとう」と拓磨が声をかけた。

 また、宣篤と治親は「ケガや、障害などで、バイクに乗ることを諦めている人へのサポートをして行きたい」と一般社団法人SSPサイドスタンドプロジェクトを発足も発表した。

 尚、1019日(土)には拓磨のみの走行が予定されている(天候やスケジュールにより変更、中止の可能性あり)。

 

2019/10/17掲載