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レース・イベント

「聖地」東京サマーランドに 4ミニ278台 大集合! ~2022 モンキーミーティングin多摩
外出自粛が緩和されたことで
ひさびさにお出かけムードが強かったゴールデンウィーク
バイク界も、あちこちでミーティングが開催されましたが
その口火を切ったのがモンキーミーティング
「聖地」サマーランドに300台近くの4ミニが集まりました!
■文・写真:中村浩史






 不安定な天候に悩まされたゴールデンウィーク。全国各地で外出自粛が解け、約3年ぶりにおでかけムードが強い期間だったのに、飛び飛びで天候が悪く、あちこちでバイク乗りの「降られちゃった報告」がありましたね。
 そして、ここ1~2週間、あちこちで見られたのがミーティング。ゴールデンウィークスタートの頃には、東京・多摩の東京サマーランド駐車場で、第13回モンキーミーティングが行なわれました。このコロナ禍の影響もあって、3年ぶりの開催です。

 モンキーは、ご存知のように東京・日野市に1961年にオープンしたレジャーランド「多摩テック」の園内乗り物として誕生。最初はスーパーカブのエンジンを使用した、公道走行不可の園内乗り物でした。
 ちなみに多摩テックは2009年9月に閉園。モンキーミーティングの第1回目は、この多摩テックで開催されました。一方、サマーランドは「多摩地区にサーキットを作ろう」という運動から設立された「株式会社 東京サーキット」が運営(70年に東京都競馬100%出資の株式会社 東京サマーランドが運営引き継ぎ)する形で67年にオープン。奇しくもモンキーZ50Mデビューと同い年で、2014年頃からモンキーミーティングの会場になっている、いわば「モンキーミーティングの聖地」ですね。
 

300台オーバーの事前申し込みがあった「2022モンキーミーティング」。感染拡大防止の観点から、事前申し込み制、体調管理シート記入がマストのミーティングでした。
左からZ100、CZ100、Z50M。左の2台が多摩テックの園内乗り物、公道走行不可でした。

 
 その聖地に300台オーバーの参加申し込みがあり、当日の天気予報が悪かったこともあって若干のキャンセルがあったものの、278台ものモンキーと、その関連モデルが大集結。サマーランド駐車場に300台近くのミニバイクが集まる姿は、まさに圧巻でした。
 このモンキーミーティング、参加資格はモンキーのほか、ヨコ型エンジンと呼ばれる系統モデルも、タテ型エンジン搭載の派生モデルも、もちろん現行125もOK! カブ系だって参加OKでしたが、この日は箱根でカブ系モデルのミーティングがあったらしく、カブオーナーの多くはそっちに参加していたみたいでした。

公道走行可能となった「初代」モンキー 1967年生まれ、今年で55歳! バイクブーマー世代真っただ中です。
左は初めてフロントサスが付いたZ50A、
、中央は現行の125cc、右は50cc最終型です。この大きさの違い!

 
 会場を埋め尽くしたモデルは、モンキーと名のつくモデルが6割ほど。その中で多かったのは、6V/12Vと呼ばれる80~90年代ごろのモンキーで、やはりこのあたりが現役の実走世代なのでしょう。意外にも現役の125は予想より多くなく40台ほど、会場にいた125ccオーナーによると、これから増えていくでしょう、とのことでした。
「やっぱりモンキーはカスタムしてなんぼ、って面がありますから、自分なりにちょっとイジったモンキーが完成するまでミーティングには来ない、って人が多いんですよ。この先、またミーティングが続くのであれば、年々増えていくと思いますよ」とは多摩ナンバーの125オーナーさん。ご自分の125はマフラーだけ交換した姿でした。
 

スーパーモンキー製NMRモンキー。NMRはニューモンキーレーシングの略で、GPレーサーのレプリカ車。
モリワキが50台限定で製作したZERO-Z。なんとオリジナルアルミフレーム!+アルミタンク!

 
 モンキーをざっくり分けると、61年登場の公道走行不可Z/CZ100、67年登場の初代公道走行可、チェックシートの50M、74年登場のリアサス付き4Lモンキー、78年登場の6Vと92年登場の12V、09年デビューのFI、現行125、といったところ。やはり一番多かったのは6V/12Vモンキーのカスタム車で、公道走行不可のC/CZ100、チェックシートの50Mもズラリと並んでいました。
 さらにモンキーをベースにガラリと姿を変えるフルカスタムもありました。このへん、魔改造車って言うんだそうです(笑)。言い得て妙ですね。モンキー魔改造の元祖ともいえるスーパーモンキー製NMR、モリワキZERO-Z、キジマ製モンダビの姿もあり、Z2風、CBナナハン風、CB-F風、そしてホンダクラシックカフェレーサー風も。この日、行なわれた参加者たちの投票によるカスタムコンテストでは、写真のCBナナハン風モンキーが大賞に輝きました!
 

現行125ベースのキジマ製のモンキー・ダビッドソン=モンダビ。50cc時代にも製作されました。
モンキーをベースとしたカワサキZ風、ホンダCB-F風カスタム。オリジナルダウンチューブがキモなんだそう。

 

ホンダクラシックカフェレーサー風カスタム。125ベースでも製作お願いします!
カスタムコンテストで大賞を受賞したCBナナハン風カスタム! サイズ感、ディフォルメ感とも満点!

 
 ステージイベントとしては、会場に展示されていた近日発売のDAX125にちなんで、初代DAX50のデザイナー、森岡 實(みのる)さんのトークステージもありました。モンキーが「バックヤードバイク」、つまり家の裏庭で乗るようなバイクとしてアメリカで人気を博し「もう少し大きなサイズのモンキーを作ってくれ」というアメリカのオーダーに応える形で生まれたのがDAXなのです。来年のモンキーミーティングには、DAX125のオーナーの姿も見られるでしょうね。森岡さんのトークイベントの詳細は、5/14発売のミスター・バイクBG6月号にも掲載しています。そちらもお楽しみに。
 

初代DAXデザイナーの森岡 實さん。エルシノアやCB900/750F、CXターボなども担当されました。
22年7月発売予定のDAX125。森岡さんによると「うまく125の大きさに落とし込んでるね」と高評価。

 
 モンキーミーティング自体は10時スタート、あくまでもオーナーが集まる場所を提供するという感じで、午後からステージイベントがある程度。会場のあちこちで、3年ぶりの再会だったり、SNS仲間との初リアル会いが多かったよう。もちろん、ひとりでミーティングにやってきて、新しい仲間を見つけたオーナーも多かったようです。このへんがミーティングの楽しさですよね。
(文・写真:中村浩史)





2022/05/11掲載