「あそこはいいとこだから、一回行ってみるといいよ」
ずいぶん前に、知人からそう教えてもらっていた温泉に、今回、やっと行って来ましたよ。
山梨県の笛吹市にある「ほったらかし温泉、あっちの湯、こっちの湯」。テレビや雑誌なんかでもよく取り上げられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
ここは山の上にある温泉なのですが、一番の特徴といえば、毎日、日の出の一時間前に開店するということでしょう。
従業員の方が朝の掃除をするとき、朝日の美しさをいつも見ていたので、これをお客さまにもぜひ見ていただいて感激してもらえれば……との思いで、始められたのだそうです。
朝日を浴びながら、ゆったりと浸かれる温泉なんてホントに素敵です。このコロナ禍の時代、毎日イライラしながら暮らしているので、少しのんびりしてこようと思ったのです。
目覚まし時計を深夜十二時にセット。日の出は早朝四時半くらいだから、なんとか間に合うのでは……なんて考えたのですが、やはり起きれず(笑)、なんと出発したのは朝の六時半なのでありました。
高円寺から甲州街道に入りチンタラと走り、相模湖ICから中央道へ。そして勝沼で降ります。
知人に貰ってたパンフレットによると、ここから約二十五分で着く、なんて書いてあったけど、道に迷ってしまい、やっと目印の「フルーツ公園」へ。ここをそのまま通り抜けて、山道を上がっていけば到着です。ちなみに一時間もかかってしまいました。
ここは、あっちの湯とこっちの湯と二つあるのですが、新しくできたあっちの湯はこっちの湯の二倍の広さがあるそうです。当然、客は広い方を選ぶと思うのでワタシはこっちの湯に入ることにしました。
狙い通り客はたったの二人。甲府盆地を見下ろしながらゆったりと入れる露天風呂は本当に最高に気持ちよかったですよ。
しばらくのんびりした後は、さっき通り越したフルーツ公園を散策。だだっ広い敷地の中では花や植物に囲まれながら、食事ができたり本を読んだりできるみたいですよ。
山を下りたらもう一つの目的地「桔梗信玄餅工場、テーマパーク」へ。関東近県以外の方には馴染みがないかも知れませんが(福岡出身のワタシは知らなかった)、信玄餅っていう人気のお菓子がありまして、その工場が観光スポットになっているのです。
ここは工場見学ができるし、レストランもあるので食事もするつもりでしたが、コロナのせいですべて中止になっていました。残念!!
まだ時間はあるので、ここから河口湖へ。そして山中湖の湖畔で遅い昼食。地元名物の「ほうとう」をいただいてから、ゆっくりと戻ってきたのでした。
毎日毎日マスクを着けての生活に、そろそろ限界を感じているのはワタシだけではありませんよね。皆さん、たまには温泉にでも行ってのんびりとして、精神のバランスを取りながら、頑張っていきましょうや!
久方ぶりの300Kmオーバーのツーリングになりました。心地よい疲れがあります。今夜はぐっすりと眠れそうです。
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