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レース・イベント

『何歳でも続けるよ! 休日モトクロスライフ』 無限ライダーも同窓会 2021 第14回ジャパン・ベテランズ・モトクロス・チャンピオンシップス
参加条件は30歳以上、それだけ。マシンもクラスも選択自由、レース経験が浅くても大歓迎。年齢別と技量別クラスで同年代、同レベルが一緒に走るオトナの祭典。さらに今年はあの“無限”が特別企画で当時のマシンやギア展示をおこない、元無限ライダーも30年余りの時を経て一同に集まり、日本モトクロス史の新たな1ページを演出した。
■撮影・文:高橋絵里






 新型コロナ渦での昨年の中止を経て2年ぶりの開催となったジャパン・ベテランズ・モトクロス・チャンピオンシップス(ジャパンVET)、今年も北は北海道、南は九州福岡など全国から130台が参加した。会場は徹底した感染拡大抑止対策が施され、エントラントが密集する状況は一切ない。多くの2輪イベントが昨今そうであるように、朝のライダースミーティングや、昼の無限ライダーのトークライブは場内放送で実施され、レース後のお楽しみでもある表彰式も割愛されて賞典配布のみとなった。それでもエントラントは旧友との再会、共に走る喜びで一杯だ。同年代でのモトクロス談義は終わらない。いにしえの懐古話から今日のあれこれまで、マスク越し、ディスタンス越しにも確かに伝わるモトクロス愛。久しぶりに一緒に走って、何だか前よりも速くなったとか、こっそり練習してきたんだろうズルイとか、大人気ないことを言ってつつき合い、あぁ負けて悔しい、やれやれ勝って嬉しいと、誰もが自分の本当のトシを忘れたように走って笑っていた。
 

クラスは年代別+30・+40・+50・+60・+70と、技量別のノービス、インターミディ(中級)、エキスパートで構成される。今年は70歳代が4名参加で最高齢は76歳。レジェンドが参加するVETクラスでは、ウン十年前のチャンピオンや国際A級、B級ライダーが50代、60代になっても華麗な走り。他クラスのエントラント全員が観戦にまわる。

 

川尾さん&CRF150
ノービス+60で楽しみました。
奥村さん&CRF250
71歳、クラス優勝万歳!
藤城さん&KX250
元A級48歳、大活躍。
梅田さん&TC250
北海道からハスクと共に。

 

ボブさん&RM250
インターミディ+50と2ストクラスにダブルエントリー。
山中さん&CRF250
全身完璧なコスプレで無限時代の鈴木秀明さんを再現。

 

大内さん兄弟
極似シルエット、後姿は見分けがつきません。
山中さん兄弟
+40と+50、互いにサポートし合いながら。

 

米蔵さんご夫妻
念願のエキスパート+50ピンピン優勝達成。
伊田さん&ドス・カラス風セコンド
輝くメットペイントはブラッシュ・ファクトリー。

 

津田さん&ハーレイ・クイン様
妖艶なデザインでエキスパート+60優勝。
柴田さんfrom山形県
初参加でインターミディ+60チャンピオンに。

 

チャンドラー佐藤さん
“チャンドラー親衛隊”のボクが応援とお手伝い。
ヴィンテージの皆さん
ピクニっク気分でまったり、がVET式。

 

出展もVETイベントらしく、(左)こだわりのオイル、マフラーを提案する『円陣家至高油類商&NGCジャパン』。(中)オフロードに特化した厳選ギア&パーツを取り扱う『モトプライム』。(右)ヘルメットカスタムぺイント、MXデカールやジャージプリントも手掛ける『ペイントマジックヤマ』。

 

『無限』特別企画にファン歓喜!ライダー9名集結、本田博俊氏も来場!

 1976年~1991年にMXレース活動で活躍した無限が、ジャパンVETで往年の無限マシンやギアを展示して特設ブースを展開した。当時の無限契約ライダーも9名来場し、うち7名がそれぞれ現行の愛車でVETクラス出場、皆さん50代と60代、長い時を経てモトクロス場での同窓会となった。トークライブは場内放送でおこなわれ、さらに無限の本田博俊氏がサプライズ来場して、ライダー達と思い出話に花が咲いた。

撮影の瞬間だけマスクを外しての記念撮影。向かって右より浅野政幸氏、川島雄一郎氏と1991無限ME250、本田博俊氏、安井崇氏、吉田和泉氏と1989無限MER125、原口衛氏、唐沢栄三郎氏、秋山裕之氏、鶴田忍氏、伊田井佐夫氏が跨るのは鈴木秀明氏ライドの1978無限ME125。

 

マシン展示は1978ME125(#7鈴木車)、1989MER125(#68吉田車)、1991ME250(#17川島車)。ブース内では当時の写真や掲載記事、ジャージなどを展示、鈴木秀明氏からのビデオレターも流れ、懐かしむファンが訪れていた。

 

(左)#130伊田井佐夫氏(1984~1985・1989~1990無限所属)65歳が、日本でまだ珍しいGASGASモトクロッサーMC450Fで快走。50歳で行ったアメリカ・ワールドVETに感銘を受け、日本でも開催をと提案したジャパンVET仕掛人、現在もワールド挑戦中。(右)#41原口衛氏(1981~1982無限所属)はCRF250で飛翔、この日は親子参戦で楽しんだ。

 

(左)激闘再び。CRF450を駆る#193川島雄一郎氏(1990~1991無限所属)が、#81安井崇氏(1987~1990無限所属)を押さえVETクラス+50を制した。(中)#211唐沢栄三郎氏(1980~1983無限所属)はVET最高齢68歳、CRF450で相変わらずの大ジャンプだ。#17浅野政幸氏(1982~1983無限所属)もCRF250で熟練の走りを披露。(右)#15吉田和泉氏(1988~1991無限所属)、実はYZ125を往年のCASIO無限マシンに完全模写して当時を再現。

 
■開催日:2021年5月30日 ■会場:埼玉県 オフロードヴィレッジ
■主催・運営:ウエストポイント www.westpoint.jp
■協力・株式会社M-TEC(無限)http://www.mugen-power.com/

■イベントプロデューサー:福本敏夫・福本義久(ウエストポイント)
■イベントスーパーバイザー:伊田井佐夫(KAMIKAZE130)http://www.kamikaze130.sblo.jp/

■協賛:ウインズアサノ http://winsasano.c.ooco.jp/、Westwood MX https://www.westwoodmx.co.jp/index.shtml、 NGCジャパン http://ngc-japan.com/ 、江沼チエン http://www.enuma.co.jp/ 、円陣家至高油類商 http://www.engine845.com/ 、GASGAS NORTE千歳 https://gasgasnortechitose.com/ 、XAM JAPAN https://www.xam-japan.co.jp/ 、SHOEI https://www.shoei.com/ 、シンコータイヤ http://www.shinko-ltd.co.jp/motorcycle/ 、太章興産 https://ja-jp.facebook.com/taishokousan 、テクニカルスチール http://www2.ai-link.ne.jp/tekunikaru/ T、ECHNIX https://technix.jp/ 、日本ユニバイト https://univite.co.jp/ 、バイクショップハラグチ https://harashow.wixsite.com/bikeshopharaguchi 、ホーリーエクイップ https://www.hollyequip.com/ 、ホンダドリーム戸田美女木 https://www.dream-todabijogi.jp/ 、美蔵 https://www.mikura-group.com/ 、モーターショップOSC https://www.facebook.com/Motor-Shop-OSC-110693902376522/ 、ラフアンドロードスポーツ http://rough-and-road.co.jp/sports/index.html 零8、鶴田忍、ペスカトーレ、ミゾエメタル、武蔵重量、MOTOLIFE、MOTOPRIME、安井崇、陽和組(敬称略)
 

2021/06/18掲載