●SUZUKI バーグマン200 ABS 車両解説
2013年の東京モーターショーで公開されて注目を集め、2014年2月28日から国内でも発売が開始されたバーグマン200。それまでスズキのスクーターといえば、国内では250や400、650のスカイウェイブ・シリーズ、50、125クラスでは人気のアドレス・シリーズと強力なキャラクターがラインナップしていたが、ライバル各社がその中間排気量といえる150クラスのモデルを相次ぎラインナップしたのに対して、スズキの出した回答がこのバーグマン200だった。
フルサイズ250の取り回しに負担を感じてしまうユーザーに向けて、よりコンパクトなボディサイズを採用しながら機能性は250と同等、そんな使い勝手の良さと機動性に富んだモデルとして開発された200ccスクーター。多機能メーターの採用や足着き性を高めたフロアボード形状、そして低いシート高など、とにかく日常での使い勝手を最優先。スクーターの主流となった125に飽き足らないかつてのビッグ・スクーターユーザーも取り込んで、新しいブームとなりつつあるこのクラスの有力なコンテンダーとなっている。
ちなみにバーグマン200はタイスズキモーター社で生産されている。海外生産も当然の時代だ。ちなみに、海外向けではバーグマン200の兄弟モデルとしてバーグマン125もラインナップされているが、アドレスV125という強力なキープレーヤーのいる国内向けではバーグマン200のみがひとり気を吐いている。
2015年7月には、このバーグマン200に新色「マットムーンシルバーメタリック」が加わっっている。また、2017年4月には、車体色を、つや消しの銀、つや消しの灰色、そして白の3色とするとともに、平成28年国内排出ガス規制に対応するマイナーチェンジが行われた。
2018年4月には、2018年モデルとしてカラーリング変更のみが行われた。新色の「マットプラチナムシルバーメタリック」(銀)、「マットブラックメタリックNo.2」(黒)が登場、そして従来からの「ブリリアントホワイト」(白)の3色の設定としている。諸元、メーカー希望小売価格に変更は無し。
2019年4月も、カラーリングの変更のみで発売された。新色の「マットフィブロイングレーメタリック」を追加。既存色の「マットブラックメタリックNo.2」、「ブリリアントホワイト」と合わせて3色の設定となった。
2020年3月にもカラー設定が変更され、マット銀の「マットプラチナシルバーメタリック」(ZRP)、黒の「ニュータイタンブラック」(YNR)、白「ブリリアントホワイト」(YUH)、3色の設定で2020年モデルとなっていた。
2021年モデルとなる今回は、2018年10月1日から装着が義務化された、二輪車(新型車)ABS/CBS規制に合わせたもの(125cc超の二輪車)。また、同時にカラー設定も「マットプラチナシルバーメタリック」(ZRP)に変わって「マットステラブルーメタリック」(YUA)が新たに設定され、「ニュータイタンブラック」(YNR)と、「ブリリアントホワイト」(YUH)の継続色2色と合わせた3色の設定となっている。
★スズキ ニュースリリースより (2021年2月22日)
軽量・コンパクトで扱いやすい200ccスクーター
「バーグマン200」にABS仕様を設定して発売
スズキ株式会社は、軽量・コンパクトで扱いやすい200ccスクーターの「バーグマン200」にABS仕様を設定して3月16日より発売する。
「バーグマン200 ABS」は、軽量・コンパクトで扱いやすい車体に、力強い加速と滑らかな走行を実現する200ccの水冷エンジンを搭載したスクーターである。多機能メーターの採用や大容量のシート下収納、足つき性の良いフロアボード形状と低いシート高など、通勤・通学からプライベートまで様々な用途での使い勝手を高め、快適性と機能性を追求した。
- ●主な変更点
- ABS仕様に変更
- ・車体色3色
- マット青:「マットステラブルーメタリック」(YUA)
- 黒:「ニュータイタンブラック」(YNR)
- 白:「ブリリアントホワイト」(YUH)
- ● 「バーグマン200 ABS」の主な特長
- デザイン
- ・大型スクーター「バーグマン」シリーズに共通する独立2灯型ヘッドライトおよびテールランプを採用した上品でスポーティーなデザイン。
- エンジン
- ・力強い加速と滑らかな走行を実現する、最高出力13kWの199cm3、水冷4サイクル単気筒エンジン。
- ・平成28年国内新排出ガス規制に対応。
- 車体
- ・装備重量163kgの軽量・コンパクトで扱いやすい車体。
- 装備
- ・走行データから算出した燃費状況を表示する平均燃費計や、燃費の良い走行状況の目安となるエコ・ドライブ・インジケーターを装備した、視認性の高い多機能メーター。
- ・フルフェイス・ヘルメットが2個※1入る大容量41Lのシート下収納や、12Vのアクセサリーソケットを備えたフロントボックス。 ※ヘルメットの形状や大きさによっては収納できない場合がある。
- ・左右の足元付近を絞り込んだ形状のカット・フロアボードの採用と、735mmの低いシート高により優れた足つき性を実現。
- 前・後輪に取り付けられたホイールスピードセンサーにより各車輪速度を検知し、ブレーキの効きを自動的にコントロールして車輪のロックを一定範囲内で防ぐABSを標準装備。※2
- ※1 ヘルメットの形状や大きさによっては収納できない場合がある。
- ※2 路面状況(濡れた路面や悪路等)によっては、ABSを装着していない車両よりも制動距離が長くなる場合があります。
また、コーナリング中のブレーキングによる車輪の横滑りはコントロールすることができません。ABS を過信せずに安全運転を心がけてください。
- ●商品名
- ●発売日
- ●メーカー希望小売価格
- 571,340円 (消費税抜き519,400円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれない。
- 製造事業者/タイスズキモーター社
- 製造国/タイ
- 輸入事業者/スズキ株式会社
- 車体色(3色)
- マット青 「マットステラブルーメタリック」(YUA)
- 黒 「ニュータイタンブラック」(YNR)
- 白 「ブリリアントホワイト」(YUH)
バーグマン200 ABS(UH200AM1)
2021年3月16日