2008年のとある夏の日、各地から7台の隼が鳥取県にある隼駅に集合したのでした──今や隼神話ともなった、コトの発端は月刊誌ミスター・バイクだった。2008年8月6日発売号で、いきなり2日後の『8月8日はハヤブサの日、ハヤブサオーナーは隼駅に集まろう』という呼びかけが掲載され、このときの7台集結が今日の壮大な隼駅まつりのルーツだ。翌年、地元の八頭町に実行委員会ができて誕生した第1回隼駅まつりにはおよそ200台が参加、回を重ねるごとに100台単位で増加して4年目に500台到達、7年目には1000台突破。誰もがこの時点で充分、全国からこんなに沢山の隼が! と驚愕したものだったが、昨年の第10回ではなんと2000台を記録し、今年はさらに軽く300台増しだ。7台の聖地が今や2300台の聖地に、恐るべし隼駅まつり、酷暑の時期にこれほど人気の秘密は一体何だろう?
「とにかく一度は来てみたかった」という初参加ライダーは多い。長い道程に熱風を切り裂いて辿り着いた憧れの場所、素朴な駅舎と田園風景の中、想像以上の居心地の良さに誰もがほっとして、来て良かったぁ! と喜びを噛みしめる。
「カスタムやドレスアップなどあらゆる隼が見られるから」「ブサ乗り仲間と会えるから」というリピーターの強力なエネルギーもまた絶大だ。確かに駅前で過ごすひとときも船岡竹林公園での大賑わいも隼乗りの心を鷲掴み(この場合は隼掴み)にする。一度体験してみるとぜひまた行きたい、また会いたい、見たい、聞きたい、話したい、だから走りたい!そんな衝動にかられる珠玉のまつりだ。
●鳥取県八頭町役場企画課で、隼駅まつり実行委員会事務局
一方、イベント前後の隼駅では・・・
たくちゃん さん from宮城県
『4年前、試乗してみたらこのパワーとスピードがとても気に入って隼に決めました。今回は4泊5日のツーリングの中に隼駅まつりを組み入れて、念願の初参加です。他の観光ポイントも色々まわりながら夏休みを楽しんでいます』
タケとユキ さん from三重県
『ハヤブサ歴19年、これは2台めです。隼駅まつりは去年に続いて2回目、今日は限定の隼Tシャツとキャップを絶対にゲットしたい!』てっきりタンデムライドかと思えばユキさんは他モデルで2台体制ランデブーのアクティブなご夫婦。
ヒロ さん from千葉県
『今しかない! と思い立って2月に大型二輪免許を取り、人生初のバイクが隼です。今朝4時に千葉を出発して途中で雨に降られましたが無事に着きました。まだ腕が追い付かなくてあまりスピードは出せませんが乗りやすいです』土曜の夕刻、隼駅前で。
HORIZON さん from福岡県
『バイク歴はすでに30年になりますが3年前に大型二輪免許を取得して憧れだった隼乗りになりました。隼駅まつりは3回目、ここであらゆるジャンルの隼を見れるのが楽しいですね』今年も片道7時間半、1泊2日の弾丸ツーリングを敢行。
TOMMY さん from三重県
『とにかく今日ここに来れたことが最高! 念願の隼乗りになって10か月、なので隼駅まつりも初参加でとても楽しみです。大きいけれど走れば軽快で乗りやすいバイクですね』駅やホームを眺めたり歩いてたり、しばし感慨に浸っていた。
スズキ好きの鈴木 さん from鹿児島県
『隼は持っているんですが、実は今まだ大型二輪教習に通っている最中で、それで今日はGSX-R125で下道で、あまりに大変で会場に着いた時は体じゅうがこわばって動けませんでした』これぞ青春、めでたく遠来賞を受賞の学生さん。
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