Facebookページ
Twitter
Youtube

ニュース

ヤマハの若武者、市販車世界最速決定戦へ


 全日本ロードレース選手権の最高峰・JSB1000クラスを戦うヤマハ・ファクトリーの野左根航汰が来シーズン、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦することが発表された。彼が所属するのは「GRT Yamaha WorldSBK Junior Team」 。チームメイトは母国アメリカで行われているMotoAmerica でタイトルを獲得、今シーズンよりWSBKを戦うギャレット・ガーロフ。

 野左根はチーム・ノリック、ヤマハが若手育成を担うユース・チームを経て、2014年よりJSB1000クラスに参戦を開始、2017年にヤマハ・ファクトリー・ライダーとなる。全日本を中心に、世界耐久選手権にもフル参戦し、MotoGPマシン・YZR-M1の開発などの経験も重ねる。今シーズンは2大会4レースで全勝し、残り2戦で初のシリーズ・チャンピオンを目指す。


野左根航汰のコメント
「今後、自分がさらに成長していくためには、スーパーバイク世界選手権(WSBK)こそ最適だと考えていたので、こうしたチャンスをいただき嬉しく思いますし、ヤマハには感謝の気持ちしかありません。WSBKは世界のトップライダーが揃い、現在と使うタイヤが異なり、ほとんどが初のコースでもあるため厳しい戦いになると覚悟しています。しかし、日本のトップライダーとしての意地もありますし、日本のファンの期待に応え、世界のファンに認められるためにも、最初から勝負の年と位置づけ、戦える準備をしっかりしていきたいと思います。また加入するGRT Yamaha WorldSBK Junior Teamは今年、ギャレット・ガーロフ選手が表彰台に立つなど素晴らしいチームです。ともに仕事をしていくことで自分もさらに成長できると期待しています。現在、全日本選手権はシーズンの真っ最中です。JSB1000クラスではランキングトップですが、チャンピオンとしてWSBKに挑戦するのが理想なので、まずは残る2大会に集中し、全力でタイトルを獲りにいきます」


YAMAHA FACTORY RACING TEAM吉川和多留 監督のコメント
「野左根選手はJSB1000での戦績が示す通り、今シーズンはますます力をつけ速く、強くなっています。新型コロナウイルス感染症の影響により、欧州もまだ大変な状況ですが、今は伸び盛りの時でWSBKへの参戦するには非常にいいタイミングであり、素晴らしいチャンスです。加入するチームも、ジュニアチームということですが、すぐに結果を求められるトップチームとは違い、失敗を恐れずにチャレンジができて、ステップアップしていくためには最高の環境です。世界のレースはさらに厳しいですが、より一層努力を重ね、さらに飛躍してくれることを期待します」







2020/10/13掲載