●Honda CB400 SUPER FOUR 特別仕様 車両解説
1992年4月の発売以来、多少の変動はあっても常に400クラスの販売をリードするポジションを維持してきたベストセラー“ヨンヒャク”CB400 SUPER FOUR。さすがに最近は盛時の勢いはないが、それでも販売トップ10内に名を連ねる確固たるファン層を得ているのは事実だろう。
1991年の第29回東京モーターショーで参考出品された“CB1000 SUPER FOUR”の弟分として「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツはどうあるべきか」を徹底的に追求する“PROJECT BIG-1”により開発されたモデルだった。
その後、1996年3月にはサイレンサーを独立させた集合マフラーなど、よりスポーティなイメージが盛り込まれた“バージョンS”を発売。1996年12月には外観のマイナーチェンジとブレーキを強化。1999年2月には「HYPER VTEC」エンジンを搭載してフルモデルチェンジ。2002年1月には「HYPER VTEC SPECII」エンジンに発展。2003年12月には「HYPER VTEC SPECIII」、2005年3月にはハーフカウルを装備するバリエーションモデルのCB400SUPER BOL D’ORを追加。2007年12月には、さらに「HYPER VTEC Revo」エンジンへと発展して今日に至っている。
現行モデルは、2012年1月に主要諸元、メカニズムには変更無しでカラーバリエーションのみを変更したものが継続販売されている。また、同時にCB400 SUPER FOURとSUPER BOL D’ORシリーズに、受注期間限定で特別仕様が発売されている。ブラックをベースに金のグラフィックをあしらったモデルで、マイナーチェンジと同時に特別仕様を発売するのは、2011年2月の時と同じパターンだが、この時は受注期間限定ではなく、各500台と台数限定の販売だった。
2012年11月には、CB400/CB1000に始まる「プロジェクト BIG 1」の20周年を記念したスペシャル・エディションが発売されている。赤/白ボディをベースに、エンジンをシルバーに、ブラックホイールの採用、フロントブレーキディスクハブもブラックに、そして20周年を記念したオリジナル・ステッカーや立体ウイングエンブレムの採用などが行われた。一番最近では2014年3月に、約7年ぶりとなるボディ周りのデザイン変更が行われた。新デザインのサイドカバー、リアカウルなど採用し、スタイリッシュな外観に磨きをかけたことと、CB400 SUPER BOL D’ORでは、新たにLEDのヘッドライトを採用した新形状のフロントカウルが装着され、さらに精悍なスタイリングとなった。
2015年2月には、専用のパールコスミックブルーの車体色、前後アルミキャストホイールとシリンダーヘッドカバーにブロンズゴールドカラーを採用するなど、上質感を高めた特別カラー・バージョンが登場。2016年3月にはツートーンカラーの新色として「チタニウムブレードメタリック」を追加して発売している。
2018年6月、「艶やかで上質感のあるキャンディークロモスフィアレッドを主体色に燃料タンクやサイドカバー、リアシートカウルなどに、爽やかなパールサンビームホワイトと精悍なブラックのラインを配した」新色を発売。
2018年11月にはマイナーチェンジが行われ、SUPER FOUR、SUPER BOL D’ORともにABSを標準装備、SUPER BOL D’ORではさらにスポーツグリップヒーターやETC2.0車載器も標準装備となった。カラーリングもブルーの主体色にレッドのストライプを配した「アトモスフィアブルーメタリック」、そして重厚感のある「ダークネスブラックメタリック」2色の新色と、継続色「キャンディクロモスフィアレッド」の2色の設定としている。
今回は、CB400 SUPER FOURに受注期間限定で“特別仕様”が登場。「マットベータシルバーメタリック」のベースカラーに、燃料タンクとシートカウルにローコントラストのストライプを採用。また、シリンダーヘッドカバー、前後ホイールのカラーをブラウンゴールドとして「CBのスポーツ感と、落ち着いた印象を両立させた」としている。
★ホンダ ニュースリリースより (2019年12月16日)
●特別仕様の「CB400 SUPER FOUR」を受注期間限定で発売
Hondaは、水冷・直列4気筒399ccエンジンを搭載したロングセラーのロードスポーツモデル「CB400 SUPER FOUR」に受注期間限定※1のカラーリング「マットベータシルバーメタリック」を追加設定し、Honda Dreamより2020年1月17日(金)に発売します。
今回、マットベータシルバーメタリックの主体色に合わせて、燃料タンクとシートカウルに、ローコントラストのストライプを採用。また、シリンダーヘッドカバー、前後ホイールの色をブラウンゴールドにすることでCBのスポーツ感と、落ち着いた印象を両立させています。
CB400 SUPER FOURは、扱いやすい出力特性の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒エンジンを搭載し、ABS※2を標準装備するなど、エントリーライダーからベテランライダーまで年代や経験を問わず、多くのお客様に支持されています。
※1 受注期間は2019年12月16日(月)から2020年5月31日(日)まで
※2 ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABS非装着車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 400台
- ●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
- CB400 SUPER FOUR
- 917,400円(消費税抜き本体価格 834,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
主要諸元
車名型式 | 2BL-NC42 | |
---|---|---|
CB400 SUPER FOUR | ||
発売日 | 2020年1月17日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.080×0.745×1.080 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m)★ | 0.130 | |
シート高(m)★ | 0.755 | |
車両重量(kg) | 201 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※3 | 31.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時※4) | |
21.2(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時※5)★ | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 2.6 | |
エンジン型式 | NC42E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比★ | 11.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 41[56]/11,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 39[4.0]/9,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 18 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.307 |
2速 | 2.294 | |
3速 | 1.750 | |
4速 | 1.421 | |
5速 | 1.240 | |
6速 | 1.130 | |
減速比1次★/2次 | 2.171/2.933 | |
キャスター(度)★ | 25°5′ | |
トレール(mm)★ | 90 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/60ZR17 M/C 55W |
後 | 160/60ZR17 M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます