緑濃い、静かでのどかな鳥取県八頭町が、隼駅まつりの週末は最高潮に活気づく。開催15回目にしてまつり当日は初の雨天となったが、全国から集まる隼乗りと隼ファンは雨降りも関係ないネとレインギアにきっちり身を固め、仲間との再会、地元の人々との交流や隼つながりの多彩なプログラムで楽しみ尽くして、またひとつ新たな夏の思い出作りだ。
- ■第15回隼駅まつり 鳥取県八頭町船岡竹林公園・若桜鉄道 隼駅
- ■2025年8月10日(日)■主催:隼駅まつり実行委員会
- ■文・写真:高橋絵里
雨予報は誰もが解っていたことで、朝起きてカッパを着こみ、誰もがまつり会場を目指した。続々と駐輪場に到着する隼たち、時折強くなる雨足にも誰一人びくともしない。なぜなら今日は隼駅まつりなのだ。
最新Ⅲ型がとても増えた。Ⅱ型からⅢ型に乗り換えた人はもちろん、Ⅲ型で隼デビューした人も多い。代わって初代ハヤブサは今や希少となり、スピードメーター340km/hが話題だったそのフォルムが懐かしい。そして性別も年齢も隼歴の長さも短さも越えて、隼乗りと隼ファンが夏ツーリングに気合いを入れ、期待に満ちて全国から集まる、それが隼駅まつりだ。
開会式典から会場はみごとに一つにまとまった。実行委員会の石谷会長、スズキの鈴木社長、八頭町の吉田町長など挨拶に立つ方々全員が、ライダー達の八頭町来訪を心から歓迎し、まつりへの感謝とお祝いの言葉をくださる。ライダー達もまた、この地に来てみんなで参加する喜びを噛みしめる。遠く離れた仲間同士の再会の笑顔もあちこちで見られ、和やかに華やかに、隼駅まつりが始まった。
ステージ前の芝生広場をぐるりと囲むように、隼とまつりを応援する多くのブース出展で賑わった。隼が得意なショップがコンセプトモデルを展示したり、タイヤやオイル、ギアのメーカーは隼向け新商品をアピール。八頭郵便局や若桜鉄道といった地元企業や美味しそうなキッチンカーも並んで、これらのブースを端から順に見てまわるのも魅惑のひとときだ。
今年、新たなプログラムとして登場した『デジタルスタンプラリー 隼チャレンジ』のブースも盛況だった。スズキ二輪と若桜鉄道のコラボレーション企画で、スズキの浜松工場と若桜鉄道の隼駅の2カ所のチェックポイントをまわり、鉄印帳デジタルにスタンプを取得すると賞品をゲットできるというもの。さらに今回はまつり会場限定でスズキのオリジナルノベルティもプレゼントされた。
まつりの最後はライダー交流会で、抽選会やじゃんけん大会で全員が再び一つになって大いに盛り上がる。遠来賞や、私が一番元気だぞ賞(最高齢賞)の選出も注目のマトだ。
今年も北海道からと九州からのライダーが、一人どころか何人もいるのがすごい。そして何歳になってもお元気に走り続ける先輩ライダーの姿には、みんながパワーをいただく。受賞や当選の皆さんには素晴らしい賞品が贈られ、ゲストの北川さんと津田さんと一緒に記念写真に納まった。
こうして第15回隼駅まつりは、雨の中でも盛況のうちに終了。「頑張って来て良かった!」「楽しかったので来年もまた来ます!」と名残惜し気に会場を後にするライダー達を、鈴木社長を始めまつりのスタッフみんなが手を振り、「ありがとう」「気をつけて」と見送った。帰路に就く人、次の旅へ出る人、隼ライダーは走り続ける。
まつり前日の土曜、若桜鉄道 隼駅前には隼ライダー達が次々到着してくる。ここが隼の聖地、隼駅だ。駅を背景に愛車と自身を撮影するのがライダー達のルーティン。こうして小さな可愛らしい木造駅舎は活気に満ちるのだが、ライダー達は近隣に音を出してはならぬとマナーを死守する。隼駅は今年開業95周年だそうで、スタッフが飾り付けをしてライダー達を迎えていた。さらに近くの『道の駅 はっとう』では地元主催のVストロームミーティングがおこなわれていて、隼駅に詣でるVストロームが例年になく多かった。この週末の八頭町はまさにスズキウィークだ。
土曜の午後は、若桜鉄道 若桜駅で『隼ラッピング列車撮影会』がおこなわれるとのことで、多くの隼ライダー達は若桜駅を目指した。転車台に載った隼ラッピング列車の前に愛車を置いて駅スタッフに撮影してもらえる、さらにラッピング列車をあらゆる角度から間近に心置きなく堪能できる、ファンには嬉し過ぎるプログラムだった。
鳥取 隼 ライダーの聖地 みんな集まれ隼ライダー(『隼ライダーのテーマ』より)
2008年、ミスター・バイク誌の呼びかけで集まった7台のうちのお1人。その翌年から開催されたまつりは皆勤賞、着用のシャツも必ず同じこだわり。「隼駅の雰囲気が大好き。道中も走って楽しい。何度来ても、それぞれの思い出ができていいものです」(『2010年 第2回 隼駅まつりレポート』 をご参照ください。同じシャツを着用してます! )
[『2018年 第10回 隼駅まつりレポート』へ(旧サイトへ移動します)]
[『2017年 第9回 隼駅まつりレポート』へ(旧サイトへ移動します)]
[『2011年 第3回 隼駅まつりレポート』へ(旧サイトへ移動します)]
[『2010年 第2回 隼駅まつりレポート』へ(旧サイトへ移動します)]