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EWC開幕、優秀な日本人ライダーも多数参加! ~2025 FIM ENDURANCE WORLD CHAMPIONSHIPル・マン24時間耐久ロードレース~


 世界耐久選手権(EWC)がフランスのル・マン ブガッティサーキットで開幕した。晴天に恵まれたレースウィークには古城のあるル・マンの街をパレード、参加者全員が揃い記念撮影などのイベントが行われた。


 だが、本番の24時間耐久は豪雨予想が出ており、スタート前には雨が降り出す。その雨が強まったり、弱まったりした。更に雨が止んでドライコンデションとなる場面もあるなど、ライダー、チームを翻弄した。この不純な天候で200以上の転倒とアクシデントが続出した。

 ポールポジションを獲得したは#7 Yamalube YART Yamaha EWC Official Teamは決勝のオープニングラップで転倒するが、ライダー交代まで2番手に浮上し、3時間経過までにトップに立つ。8時間経過後に再び転倒し2番手に、更に転倒があったが2番手をキープし、残り1時間で首位に返り咲くと、そのままトップでチェッカーを受けた。


 2位には#11 Kawasaki Webike Trickstarが入った。トップ争いを展開し、勝利まで迫るが2位となった。監督は鶴田竜二で、伝統のカワサキフランスを引き継ぎ参戦、このチーム監督として、初めて表彰台に登壇した。


 ル・マン24時間には日本人ライダーも数多く参戦していた。昨年のチャンピオンチームである加藤陽平チームディレクターが率いる#1 YOSHIMURA SERT MOTULのレッドライダーである渥美心は予選2番手から決勝は6位でチェッカーを受けた。

 藤井正和監督の#5 F.C.C. TSR Honda Franceに所属し、今年からEWCフル参戦を開始した羽田太河はレッドライダーとして走り、予選6番手、決勝は8位。羽田は全日本ロードレース選手権ST1000にもAstemo Pro Honda SI Racingからエントリーしている。全日本ST1000開幕は5月のSUGO戦となる。

 #41・Dafy-Rac 41- Hondaのレッドライダーで石塚健は総合10位で、SSTクラス2位を獲得した。オールジャパンチームで挑む#25 Team Étoile はSSTクラスで参戦、監督は市川貴志、ブルーライダー大久保光、イエローライダー渡辺一樹、レッドライダー伊藤元治、グリーンライダー奥田教介で参戦した。転倒のアクシデントが相次いだが、念願の24時間完走を果たし、総合12位、クラス4位となった。

 ワールドスーパースポーツ600に参戦中の鳥羽海渡は#44 Honda No LimitsからSSTクラスで参戦、ブルーライダーを務め総合19位、クラス8位でチェッカーを受けた。

 #111 Aviobike WRS からSSTクラスに参戦、グリーンライダーとして芳賀瑛人が挑み予選総合26位、決勝はリタイヤとなった。

 タイトル候補チームの監督は日本人が務めているが、ライダーも優秀な日本人が多数参加し、日本勢力はEWCで重要な役割を担っている。次戦は6月7日ベルギー、スパで8時間耐久として行われる。

日本人ライダー集合写真がイベント時に撮影されたが、石塚はタイミングが合わず参加出来なかった。


(文:佐藤洋美、写真提供:EWC)







2025/05/08掲載