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これからの“親しまれるバイク”を目指して
新宿郵便局にて行われた納車式にて。(左より)日本郵便 上尾崎幸治 執行役員、本田技研工業 安部典明 常務執行役員 二輪事業本部長。

 昨年秋の東京モーターショーに出品、4月より法人向けに販売が開始される予定となっているホンダのビジネス用電動二輪車「BENLY e:(ベンリィ イー)」が、郵便配達業務用電動二輪車として日本郵便に導入される。2017年3月、ホンダと日本郵便が社会インフラ整備に向けた協業を開始、実証実験などが行われてきたが、今回の導入はその成果のひとつ。1月17日、その最初の車両が新宿郵便局(東京都新宿区西新宿)に納入され、同日より郵便配達業務を開始した。

 電動二輪車導入の目的は環境負荷低減の他、将来的に郵便局の充電ステーションとしての機能の可能性を探ることなど。航続距離に関してさらに進化させていかなくてはならないと考えているようで、いずれはガソリンスタンドの廃業が増えている地方での使用の可能性も秘めているという。

 導入される車両はフットブレーキを装備する「プロ」をベースに、かばんを固定するためのフックが付いた専用フロントキャリア、夏の暑さ対策のためのシートカバーを装備。リアのボックスはこれまでスーパーカブなどに使われてきたものと共通だという。原付一種モデル(最大積載量は30kg)と原付二種モデル(同60kg)の2タイプがある。

 新宿、日本橋、渋谷、上野という都市部の4郵便局で使用を開始、2019年度中に200台が導入されるという。また2020年度末までに東京都内を中心に配備され、郵便配達二輪車は2割が電動二輪車になる予定だとか。今後は政令指定都市へ配備されていくという。

2020/01/17掲載