ヤマハは、空冷・4ストローク・SOHC・単気筒・2バルブ・125cm3“BLUE CORE(ブルーコア)”※1エンジンを搭載するスクーター「Fascino(ファッシーノ)」の2020年モデルを2020年1月、インドにて発売すると発表した。
この「Fascino」は、艶やかなデザインの軽量ボディと使い勝手や燃費性能の良さが特長のファッションスクーターで、2015年の投入以来、インドの都市部に住むファッションやトレンドに敏感な男女から人気を博しているという。
今回発売の2020年モデルでは、2020年4月よりインドで導入される排出ガスの新規制(BS6)※2に適合するとともに、走行の快適性やスタイリングに高級感を求める都市部のニーズに呼応し、商品性をアップしている。
主な特長は、
1)BS6に適合させながらも力強い走行フィーリングと優れた燃費を両立する125cm3“BLUE CORE”エンジン(現行モデルは113cm3)、
2)静かな始動や軽量コンパクト化に貢献するスマートモータージェネレーターシステム、
3)燃費消費を低減するストップ&スタートシステム※3、
4)美しい“リフレクション”効果を生み出すボディラインとサーフェイス、
5)軽快なハンドリングをもたらす新設計の軽量フレーム、
などとされている。
インドの二輪車需要は年間約2,200万台(ヤマハ調べ、2018年)規模であり、なかでもスクーターカテゴリーは30%以上を占めている。そのスクーター市場では、これまで排気量110㏄クラスが主流だったが、サイズアップがトレンドとなり125㏄クラスのスクーターの需要が増加している中、「Fascino」も本モデルより125cm3にサイズアップさせている。
なお、製造・販売はインドのヤマハのグループ会社India Yamaha Motor Pvt.Ltd.(IYM)が担当する。
- 名称
- Fascino
- 発売月
- 2020年1月
- メーカー希望小売価格
- 66,430~69,930インド・ルピー(デリー店頭価格)
- 販売計画
- 200,000台(発売から1年間、インド国内)
※1 ヤマハは、“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、2014年より“BLUE CORE”を掲げている。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図るもので、「Fascino」のエンジンもこの“BLUE CORE”思想に基づき開発されている(商標登録第5676267号)。
※2 2020年4月以降にインドで生産される二輪車へ適用される排出ガス規制バーラトステージ6
※3 ヤマハにおけるアイドリングストップ機構の名称