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阿部恵斗、手痛い転倒もランキングトップをキープ

FIM Asia Road Racing Championship
ROUND 4 – Mandalika International Street Circuit – INDONESIA

 IDEMITSU FIMアジアロードレース選手権第4戦はインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・サーキットで開催された。

ASB1000

 予選でポールポジションを獲得したのは、JDT RACING TEAMのハフィス・シャリン。2番手にSDG HARC-PRO. HONDA PHILIPPINESの阿部恵斗がつけた。トップから9番手まで1分35秒台に並んだ。


●RACE1

 ハフィス、HONDA RACING THAILANDのナカリン・アティラトヴァパット、A1 ENERGY BMW RACING TEAMのアズラン・シャー・カマルザマンのトップ争いとなるが、ハフィスとナカリンが抜けトップ争いとなり、3番手争いをアズラン、IDEMITSU HONDA RACING MALAYSIAのムハンマド・ザクワン・ザイディが争う。

 阿部はトップ集団を追い掛けている最中に、SAVITAR RACING ASIAのラクラン・エピスに追突されて転倒。ラクランはリタイヤ、阿部はコース復帰した。

 ハフィスは首位に立ち2番手のナカリンを突き放した。3番手に浮上したザクワンは、2番手のナカリンに迫る。ハフィジは優勝を飾り、2位にザクワンの追撃を退けたナカリンが入り、ザクワンは3位となった。阿部は9位でチェッカーを受け、貴重な7ポイントを得た。


●RACE2

 ナカリン、阿部、ハフィスの争いからナカリンが転倒、コース復帰するが大きく遅れる。トップはハフィス、阿部が2番手、3番手にアズランが上がった。アズランをASTRA HONDA RACING TEAMのアンディ・ファリド・イズディハール、IDEMITSU HONDA RACING MALAYSIAのアズロイ・ハキーム・アヌアルが追った。

 5周目にアズロイがクラッシュし、6周目にはトップに立っていたハフィスがハイサイドで激しく転倒、トップ争いはアズランと阿部で争われた。阿部は首位に立ちレースをリードするが、12周目にアズランがトップに立ち、阿部は追い掛けるが届かず、アズランが優勝、2位に阿部、3位にアンディが入った。


 阿部は、レース1の手痛い転倒があったがランキングトップを守った。

「マンダリカは、SS600で走行経験があり、好きなコースですが、メーカーも排気量も変わり、同じような感覚では当たり前ですが走行できずに戸惑いもありました。でも、予選では2番手タイムが記録できてトップ争いの手応えがありました。ですが、レース1ではものすごい勢いで追突されて転倒、何とかコース復帰しました。レース2はトップに立ちましたが、アズラン選手に抜かれた時にはかなりタイヤのライフがきつく、抜き返すことができませんでした。柔らかめのタイヤを選んだこともあるとは思いますが、タイヤ選択が難しいレースだったのだと思います。荒れたレースになり、自分も転びましたが、ポイント争いをしているライダーも転倒して、ランキングはトップのままです。喜んでいいのか、悲しんでいいのか、複雑な心境になるレースでした。次のマレーシアは自国の選手が強いので、負けないように気を引き締めて戦います」

TVS ASIA One Make Championship

 尾野弘樹は予選でポールポジションを獲得し、レース1では独走優勝を飾ったが、レース2ではスタート直後に当てられるアクシデントで接触転倒、すぐに再スタートしたが、ステップがなく、ハンドルも曲がってしまう状況ではあったが、ゴールを目指した。14位でチェッカーを受け、貴重な2ポイントを得て、ランキングトップを死守した。

(文:佐藤洋美)

2025/09/04掲載