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TSR Hondaがスパウェザーを制す

 世界耐久選手権(EWC)第2戦がベルギーのスパ・フランコルシャンで開催された。ドイツ国境に近い、森の中にあるコースは、全長距離6.985km。高低差があり難易度の高い高速コーナーが連続している。山特有の不安定な天候はスパウェザーと呼ばれる。

 予選中に赤旗が3回も出される波乱となるが、ポールポジションは#1 Yoshimura SERT Motul、2番手は#7 YART-YAMAHA Yamaha EWC Official Team。3番手には# 37 BMW MOTORRAD World Endurane。4番手#5 F.C.C.TSR Honda France。#11 Kawasaki Webike Trickstarは予選9番手となった。


 ル・マン式スタートで始まった決勝。雨の影響が残る路面でホールショットは#1 Yoshimuraとなるが#5 TSRがトップを奪う。1時間が経過する頃には、#7 YARTがトップ、2番手#5 TSR、3番手#37 BMWがトップ3で周回を重ねた。2時間を過ぎる頃には、路面もかなり乾く。だが、2時間半過ぎ、雨が降り出す。3時間経過では、1番手#37 BMW、2番手#7 YART、3番手#5 TSR、4番手#1 Yoshimura、5番手#11 Kawasakiとなる。雨は更に激しくなり、#7 YARTは#37 BMWを抜いて再びトップへ浮上する。


 トップを走行する#7 YART、2番手には#5 TSRが#37 BMWをパスして上がった。その後再び雨が強くなり、トップの#7 YARTが転倒してしまうが、ピットインし修復してトップで復帰する。だが、#7 YARTはピット作業中の違反でペナルティーが課せられピットへと向かう。変わって#5 TSRがトップへ浮上、2番手#37 BMW、コース復帰して追い上げた#7 YARTが3番手に浮上する。

 #5 TSRが8時間を走り切り今季初優勝を飾り、2位#37 BMW、3位#7 YART。4位#1 Yoshimura、5位#11Kawasakiとなった。


 日本人ライダーたちは、TSRの羽田太河は表彰台の真ん中に立った。渥美心所属のYoshimuraは4位。#25 Team Étoile (BMW)はSSTクラスで参戦、大久保光、渡辺一樹、伊藤元治は予選12番手、総合13位、SSクラス4位となった。#44 Honda No Limitsの鳥羽海渡は予選11位、総合21位となりSSTクラス9位。#111 Aviobike WRS(Ducati)はSSTクラスに参戦、芳賀瑛人が挑み予選21番手から総合25位、SSTクラス12位。#41・Dafy-Rac 41- Hondaの石塚健は予選24番手から挑んだがリタイヤとなった。

 次はEWC第3戦8月3日に鈴鹿8時間耐久を迎える。

(文・佐藤洋美、写真:EWC)







2025/06/26掲載